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Happy Birthday① <かの夏の日>

「こんにちは!みなさんお元気ですかぁ?

わたし、ゆう。ねえねえ、みんなしってる?

じ・つ・は森実ちゃん10月12日がおたんじょうびなの!!!

なにしてあげたらよろこぶかなあ???

そうだ!!みんなにきいてみよっと!!」


そういって結は廊下をタッタッタッと駆けていった。


<容保の場合>

「ねえねえ兄上ぇ。」

容保は突然開かれた扉の方に大きく見開いた目を向けたが、

結だと分かると表情が崩れた。

「ん?

「おたんじょびのプレゼントだったらなにがほしい?」

(!!!!!も・・もしかして・・・・私に何かしてくれようとしているのか?)

思わず握っていた筆をポロリと落した。

(あにうえはうれしい!!!結。)

思わず結を抱き上げる。

「兄は何もいらないぞ!!

 結がただ健康で楽しく過ごせているだけでうれしい。」


別にあんたのことは聞いてない・・・。


<田中土佐の場合>

「ねえ。トサぁ。森実ちゃん。おたんじょうびなんだって!

 なにあげたらいいかなあ?」

結は首を傾げて土佐を見上げる。

「結様!!それでは人に尋ねるときの態度がなっていませぬ。

そのような風で人に贈り物を渡せると思っているのですか!?

じい(といっても約31歳)は先が思いやられます!!」


(うっトサのお説教がはじまる・・。

 よしっ。今のうち逃げよっと!!)

コソコソ。

--------結退室

「わかりました!!

この土佐が結様のために特別、礼儀作法の指南をいたしましょう!!

あれ?結様どちらへ?

・・・・・あのぉお転婆ぁ!!!」


<西郷頼母の場合>

「ねえ。森実ちゃんのたんじょうびになにか贈り物したいんだけど・・。

何がいいかな?」

そう結が上目遣いで聞く。

「そうですね~。どんなものを考えていますか?」

「えっとぉ。みんながあげないような珍しいものがいいかなあって。」

「珍しいもの・・ですか・・・。」

頼母の頭の上の電球が光る。

「さざむしの佃煮とかどうでしょうか?信濃の伊那の郷土料理でして、なかなか美味です。」

「・・・・・。」

「それに蜂の子とお蚕も添えて贈り物としたらどうでしょうか?

肌にもいいみたいですし・・・。きっと喜びますよvvvv。」

(タモノってゲテモノ好きだったんだ・・・。)

「・・・・ありがとう。頭には入れておく。」

引きつった顔で答える結だった。



<一橋慶喜の場合>

「ああ?森実の喜びそうなもの?」

「うん。」

「女、写真、弓、乗馬。」

「・・・・・それって七郎のすきなものじゃん。」

「決まってらぁ。オレがあいつの好きなものなんて知ったこっちゃない。

分かったら、行った!いった!」

そういうと慶喜は均等が取れたその筋肉質の左肩をさらして、的に向かって弓を構えた。

こう集中するともうしばらくは戻ってこない。

「はあ・・。」

諦めた結は次へと向かった。


<徳川慶福の場合>

「キク。森実ちゃん何がほしいかなあ?」

「分からないが・・。

わたしは結がいればいい。たのしいからな。」

結はキョトンとする。

そして、ニコッと笑って言う。

「ありがと!」


<ハジメの場合>

「ねえ。ハジメったらハ・ジ・メ!!森実ちゃんなにがほしいと思う?」

「・・・真に残念ながら解りかねます。アレの考えは。」

ハジメの周りが一瞬ではあったが氷点下に落ちた。

そこはあえてスルーして結は質問を変えた。

「じっじゃあ。ハジメだったら何がほしい?」

結はハジメを見上げた。

慌ててハジメが目を逸らす。

(変なの・・。)と結。

「・・・・結様が元気でいてくださればそれでいいです・・・。」

「みんなして結がいるだけで良いって言って・・。

それじゃ贈り物になんないじゃん・・・。」

結が頬を膨らませて言う。


「結様?みんなって誰ですか?」

ハジメが不自然に微笑んだ。


怖い・・・。



<松平容敬の場合>

「父上。みんなして真面目に答えてくれないの・・・。

森実ちゃんのたんじょうびに何をあげたらいいと思う?」

容敬は結の頭を撫ぜながら言う。

「そうだな・・・。必要なのは心だ。

結お前が相手を喜ばせたいと相手のことを考えて用意したものなら必ずや喜んでくれるだろう。

金がかかるものだから良い贈り物とは限らない。

心のないものほど悪いものなどないよ。」

「そっか。父上ありがとう。結考えて見る。」

そして、宝物をやっと見つけた様な輝きのある笑顔を容敬に向けた。




そしてその後-----------。

「森実ちゃん!!!」

「なに?ああ結か・・・。ひさしぶり、元気にしてた?」

結が振り返ると何かがおしかかってきた。

「わあああ」

「おったんじょうびおめでとぉ!!!これ見てね!!」

「ありがとう・・。」

それは半紙を何枚も重ねて作られたバースディーカードだった。

ところどころ汚れていたり、穴が開いていたりで苦労したのが伺えた。

『もりみちゃんへ

 おたんじょうびおめでとう!!!

 大好きだよ。いつまでも一緒にいようね!

 今年一年がもりみちゃんにとっていい年になりますように

                 ゆうより』

うれしくって子どもサイズの結に抱きつく。

「大好き」

思わず涙声になり、そのむちむちの頬にぐりぐりしてしまった。 


さて、私の誕生日を兼ねて改めてキャラの確認をした次第です。

(あんまりサボったため、自分で設定忘れそう・・・。)


少しでも楽しんでいただけた方がいたら幸いです。

次は『果てしない物語』か『忠治』やります!!

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