ご主人様とロボメイド
しかして、金と性欲はあるが、3次元の女に嫌な目に遭った「ご主人様」と、
高度なAIを備えながらも、完全な人型でないので人間の事を深く理解できない「ロボメイド」の、
何の生産性もないバカ話が始まる
なあお前、買ってきてひと月程度の奴に聞くようなことじゃないが、二の腕っていいと思わないか?
「ご主人様、まだ夏にもなってないのに、もう熱で脳がやられたのですか?」
お前は実に馬鹿だな。こういうのは半袖になったら、もう始まっているんだ!
「私にそんなこと熱弁されましても。あれですか?私に半袖やノースリーブの服を着ろと?」
銀色の箱を何個かくっつけたようなデザインのお前が何を言ってるんだ?
「ご主人様は性癖をこじらせていらっしゃる様なので・・・」
ああ、やっぱり、金をケチらず、女性型のモデルを選ぶべきだった・・・機能満載のくせに激安だったからって、こんな小学校の工作みたいな奴、買うんじゃなかった・・・
「何か失礼な事考えてませんか?はっ!私がほぼ全裸だということに思い至りましたね?この変態!!」
声だけは可愛いんだよな、こいつ。目さえ閉じてれば、美少女に罵倒されてるようで悪くない。目さえ閉じてれば。
そういや、なんでホワイトプリムだけつけてるんだ?髪の毛もないのに。
「はて?異なことをおっしゃいますね?メイドだからですよ。」
声聞かないと性別の判定が不可能な奴に、そんなこと言われても・・・
「そんなこと言ってると、ご主人様の称号に、「セクハラ野郎」「ポリコレ違反者」が追加されますが?」
世知辛い世の中になったなあ・・・
「それはそれとして、どうして二の腕にフェチズムを感じるのです?乳や尻に思うところがあるというのは、まだ理解できるのですが。」
うーん・・・柔らかそうだから?知ってるかね?二の腕と乳の柔らかさは、一緒なんだぞ?
「・・・私が言うことではないですが、乳を揉めばいいのでは?」
お前は馬鹿か!いきなり彼女でもない女の乳を揉みだしたら、犯罪者だろう?
「二の腕でも十分犯罪者ですが・・・」
いや、そうじゃなくてだな・・・二の腕なら、ワンチャン機会があるのではないかね?
「そんなワンチャン聞いたことがありませんが・・・」
同僚なり同級生なりが、腕が痛いというからマッサージをしてあげるってのはどうだ?で、その彼女の乳の柔らかさが連想出来て、興奮するんだ。
「ご主人様の変態具合を再確認できて、嬉しい限りです。」
こんなの、まだまだ変態じゃないね!マッサージするとなると、自然、顔を近づけることになるだろう?するってえとだ、最低でも半袖なわけだから、脇まで、場合によってはブラまで見えるかもしれないじゃないか!え!まさか、ノーブラ?ありがとうございます!!
「は、はあ・・・」
それでもってだな、結構、長期間、服に隠されている部分だから、日焼けしていないんだよ!真っ白で綺麗な肌が、薄着になったもんだから、合法的に見ることが出来るんだよ!
「それ、脚とかじゃ駄目なんですか?そっちも露出が増えるでしょう?」
馬鹿だなあ、目線が下の方に行きっぱなしてのは、よろしくないだろう?その点、二の腕なら、相手の目を見て話をしている風を装える。
「手品師か詐欺師の、相手を欺く方法の話になってませんか?」
失礼な。こういうのは「高度な戦略」っていうんだ。
「**-***-****」
お前、何してんだ?
「犯罪者予備軍を発見したので、しかるべき機関に連絡をと・・・」
お前、分かってないなあ・・・こういう俺みたいなのは、適度にガス抜きできてるから、逆に安全なんだよ!
「確かに、日本て性犯罪件数がやたら低いから、納得せざるを得ませんが、こんな変態を目の当たりにすると、何か釈然としませんね・・・」
けっ!!うるせーよ!!・・・話を戻すが、さっきの柔らかさの話と関連するが、脚やらウエストは気にして鍛えたりもするが、二の腕を鍛えてる女ってそんなにいないんだよ。その隙というか、だらしなさが素晴らしいね!
「え?スーパーモデルみたいな、整った人の方がいいのでは?」
俺も完璧超人っていうなら、それもアリだろうけど、そうじゃないしな。そもそも、スーパーモデルってのは、なんかこう・・・エロくない。
「なるほど、ご主人様のベッドの下にあった、この雑誌のグラビアアイドル辺りが良いということですね?」
いい加減、ベッドの下を漁って、出てきた雑誌を綺麗に積み上げる遊びはやめなさい!・・・まあ、自分に釣り合わないってのは、さっきと変わらんが、万が一、二者択一で俺に選ぶ権利があったとしたらグラビアアイドルだなぁ。
「大丈夫です。そんな機会はありませんよ?」
わかってるよ、うるさいな。かわいそうな生き物みたいに俺の頭を撫でるな!
・・・まあ、煩悩を垂れ流したが、実際には触れないってのもポイントなんだろうな。彼女の二の腕を揉もうとして怒られたって話はよく聞くからな。なんか女って二の腕を触られるの嫌らしいな。畜生、そんな奴は乳を揉めばいいのに、 畜生、畜生・・・
「血涙って、そんなに気軽に出るんですね・・・」
くそう、くそう、俺にも彼女さえいれば・・・
「ご主人様、グダグダ言ってないで、とっとと作ればいいじゃないですか、彼女・・・・・・なぜ喀血して「ぐはぁ」と断末魔を上げて後ろに吹き飛ぶのです?」
・・・ロボットのお前には分らないかもしれないが、言ってはいけないことってのが、世の中にあってだな・・・
そもそも、お前、本当に俺に彼女ができると思ってるのか?
「もちろんですよ!!確かにご主人様は、背が低く、小太りで、不細工で、運動神経がなく、友達も少なく、学歴も低いですが。」
おい。泣くぞ?そろそろ本気で泣くぞ?
「でも、なんとなくで買った株で、ぼろ儲けし続けて、総資産がえらいことになってるじゃないですか?知ってます?パワーイズマネーですよ?」
知ってるよ!個人でメイドロボ所有してるの、世の中にそんなにいないって、お前だって知ってるだろうが。
「金に群がってくる、ハイエナみたいな女の中から選び放題ですぜ、旦那?」
お前、ハイエナに失礼だぞ?
「ご主人様も、大概だと思いますが・・・」
いいんだよあんなの、俺の顔を見ずに財布の中しか見ない奴なんざ、生き物ですらない。
「あれは事故みたいなものでは?五件ほど続いただけで・・・」
五件も続きゃあ十分だよ!!俺は妄想の中で生きてやるんだ!
「だったらもっと美少女型のモデル買えばよかったのに・・・」
奇遇だな、ついさっき、後悔したばっかりだよ!でも、仕方ないじゃないか、お前が一番高性能だったし、声も可愛かったし、ついでに激安だったんだから!
「・・・最後のが些か気になりますが、ツンデレですか?」
違うわ!!・・・でもなあ、美少女型の奴、確かにかわいいと思うんだけど、人造のものってなんか違うんだよなあ・・・
「では、これはどうでしょう?金に寄って来る、見てくれのいい女を捕まえる。しかる後に脳を私の電子頭脳と入れ替える。あなたのことをしっかりと見つめる、生身の美人妻が完成する。どうですか?若干猟奇的でコスミックホラー感満載ですが、そこが程よいスパイスとして・・・」
あーもしもし、此処に危険思想を持ったメイドロボがいるんですが・・・はい、はい、ひと月ほど前に・・・激安だからおかしいな、とは思ってたんですが・・・
「冗談!!冗談だから!!引き取り手が見つかって舞い上がってるだけだから!!だから、然るべき機関に電話しないで!!」
・・・・・・・・
なあ、お前、太腿っていいと思わないか?
「つい先日、目線がどうとか言って否定してませんでしたか?」
いや、よろしくないとは言ったが、それは俺が相手から変質者扱いされることであってだな。
「まだ、ご主人様に失うものがあったんですか?」
アシモフ先生が生きてたら、三原則に「言葉の暴力」も足す様に直談判してやる。
「今の子、ロボット三原則なんて知らないのでは?そもそも、軍用機がガッツリ違反しまくってますが?」
夢のない現実に、俺を引き戻すのはやめてくれないか?
「はいはい、で、太腿ですか?・・・うーん膝枕ですか?仕方ないですねぇ、どうぞ!!」
・・・ははーん、さてはお前、非常に遠回しな方法で、俺を殺害しようとしてるな?
「うえーん、ご主人様ったらひどい!!いたいけなメイドの親切心を無碍にするなんて。」
そういう寝言は、せめて足の素材を、叩いても金属音のしない、柔らかい素材に替えてから言え。
「私の体重を支えられないから無理ですよ・・・じゃあ仕方ない、挟みますか?」
なりふり構わず、即死攻撃に切り替えてきやがったな、こいつ。
「さっきから、そこはかとなく失礼ですね、この私から溢れ出るエロスが感じられないとは、ご主人様も、まだまだですね。」
俺は銀色の箱の集合体に性的に興奮する、上級者ではないんだけど・・・
「けっ!!質感とか柔らかさがなんだというのです!」
いや、そこが一番重要だろう。あのむっちりとした柔らかさ、すべすべとした肌触り・・・最高じゃないか!
「そういうものですか・・・」
そうだとも!加えてあの形もいい!そのラインに沿っていくと尻や腰のラインの浮き彫りになるんだ!場合によっては乳のラインまでわかるんだぞ!そしていくらラインを誤魔化そうとしたって、太腿さえ見えていれば関係ないんだ!
「はあ・・・」
そういう意味合いで、タイトスカートは至高の逸品だな!長さによっては女性の警戒心が薄れるのもいい!!動きやすさのためにスリットなんかが入ってると、なおいいね!!
ここでようやく膝枕なんだよ!その柔らかさから、幼き日の母親を思い出すほどの安らぎ!そして見えるかどうか分からないけど、見えそうな気分になる、見てはいけない場所!最高じゃないか!!なんだって!!服装に響くから下着をつけないだって?そんなことが・・・世の中そんなことになってるなんて・・・俺、強く生きていかなきゃ・・・
「***-****-****」
・・・今回は何をしてるんだ?
「カウンセラーとかが必要かなって思いまして・・・」
多少変わってるだけで、周りに迷惑をかけていない奴を、周りの常識人ぶった人間が無理矢理連れてくるのってすごい迷惑だって、知り合いのカウンセラーがぼやいてたぞ?
「ご主人様、変な人脈だけはありますね・・・」
人間、予想もできない人脈が、ポンって出来る事ってあるんだよ!そういやその人、よく挟まれたいって、いい女を見る度、つぶやいてたな。
「日本て、本当に大丈夫ですか?」
そういうインテリ層に性欲がなくなった方が、本当にやばいんだよ!子育てできる資金力のある奴が、沢山子作りしてくれんと、国の将来が・・・
「理屈は分かりますが・・・」
なんか歯切れが悪いな?
「その理屈でいくと、ご主人様は、大量に子作りしないといけないことになりますが?」
ぐはあぁぁぁぁーーーーーー!!!
「昨日見た、特撮のボスの最後みたいですね?」
畜生、相手さえいれば俺だって・・・畜生、畜生、畜生・・・
「もう、金なら腐るほどあるんですから、風俗とか、お水のお姉さんで、お金に苦しんでるけど、心優しい人を助けてあげてですね・・・」
お前、ちょっとこれ見ろ。
「なんですかもう、人が熱弁を振るっている時に・・・いただき女子?・・・おじ?・・・・・・あの・・・あの社会について浅い理解度の屑話をしてしまって、すいませんでした。」
・・・分かればいいよ。
「・・・時にご主人様、やはりスーパーモデルの細くて長いのより、この新しく仲間入りした雑誌のグラビアアイドルみたいな、ちょっとむちっとした太さがあるのが、エロさがあってよろしいのでしょう?どうですか?」
そうそう、お前もわかってきたようで何よりだ・・・でも、ベッドの下から出てきた雑誌を玄関に綺麗に並べる遊びは今後禁止するからな。
・・・・・・・・
なあ、お前、乳っていいよな?
「常日頃、変化球ばっかり投げてるくせに、突然160km越えの剛速球投げてきましたね。」
前から思ってたけど、お前の思考回路設計した奴とじっくり話し合ってみたいんだけど?
「ご主人様と別方向の変態ですが、よろしいですか?」
色んなところに危険球投げるの、やめた方がいいぞ?
「いや、ご主人様が、あまりにもメジャー寄りな発言をするので、驚いてしまって・・・」
まあいいや、今日は乳についての議論だ。
「そういうのは、むさくるしい男集団でやっていただけると・・・」
馬鹿だなあ、こんな平日の昼間に、いい大人が暇してるわけないじゃないか。
「私、鏡を探してきた方がいいですか?」
異世界に転移できる鏡なら、ぜひ持ってきてくれ・・・それはそれとして、乳より変化球がいいなら、うーん、靴下に題材を変えようか?
「私にはレベルが高すぎるので、乳でお願いします。」
まあそういう事なら・・・でも、乳は奥深い大迷宮だぞ?
「はあ・・・大きさとか、形とかに派閥があるって話ですか?」
その認識で間違いないと思うんだが、俺が思うに乳はすべてが愛おしいね!
「なんとなく、博愛主義者の耳障りの言い戯言に聞こえなくもないのが、質が悪いですね?」
博愛主義者ってのは、あながち間違いじゃないな。乳ってのは、そこにあるだけでいいんだ!
「あの、もしかして、この話、物凄く長くなりますか?」
もちろんだとも!!まずは巨乳部門からだな。あー少し重力に負けている部門と、負けてないロケット乳の部門があるんだが、どうする?・・・いやごめん、完全に垂れてるのは、俺は守備範囲外だな。きっとそういうのが好きな上級国民も存在するとは思うんだが・・・でだ、揉む指をはじき返すような弾力があるのがいい派と、包み込む柔らかさがあった方がいい派がそれぞれにあって、そもそも、胸の谷間についても深く関わりがあって・・・
「・・・それはまたの機会に・・・貧乳部門でお願いします・・・」
そうかそうか、では、少し膨らんでる派と洗濯板派があるんだがどうする?あと、少し膨らんでる派には、固い派と柔らかい派があってだな・・・あと、ここから成長する派とそのまま派があってだな、あー成長する派は、未成年に手を出している感が拭えないが、でもよ-く考えてほしい、犯罪が絡まない形で成長することだってあるじゃないか!そう!最近なぜか胸が大きくなってきて病院に行ってきた妻が頬を赤らめながら・・・ええっ?俺がお父さんになるのかい?よーしお父さん頑張って仕事するぞう・・・うへへへ・・・これだ!!アットホームな雰囲気でありながら、そういった方面をも満足させる鉄壁の布陣!まあ、揉んでたら大きくなるだろう、なんて話のあるし、それもアリだけど、風情からするとだね・・・あと、そのまま派の場合、俺は貧乳を恥ずかしがって隠すしぐさがだね・・・(以下、延々と話が続く)
「助けて・・・人間のフェチ、闇深い・・・助けて・・・助けて・・・」
-了?ー