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エピローグ

 振り下ろした腕を、再度持ち上げようとしたら、また腕がもげた。

 "くっつけて"も、すぐには完治しないようだ。

 まあ、くっつくこと自体がおかしいのだけど。


 お腹に空いた穴も、気が付いたら塞がっていたし、くっつけて放っておけばいつかは治るのだと思う。


 というか、治ってもらわなければ困る。

 そう思いながら、再び腕をくっつける。

 そうするだけで、腕がくっつき、感覚も戻って来た。

 

 痛みはあるけど、そこまでではない。

 多分この体は、痛みは少ないのだろう。

 と言っても、結構痛いのだけど。


 僕が殺した魔族だけど……名前はたしかペスンと言っただろうか。

 度々、兄ちゃんと言っていた。

 つまり、そっくりの魔族の片割れの、弟ということだろう。


 魔族の生態と言うのがどんなものかも知らないけど、兄弟もいることがあるんだなと思う。

 前回倒したグザンには少なからずも思うところはあったけど、今回は本当に恨みも因縁もない魔族を殺した。

 でも、躊躇いはなかったし、悪いとも思わなかった。

 彼等も多くの人間を殺したのだろうし。


 さて、そんなことを考えても仕方がないだろう。

 余り長いことここにいる気はないので、魔族の死体を置いてこの場を去る。

 わざわざ、魔族を追いかけて、魔法の国の監視を巻いたのだから。

 

 僕が辿っている道は、来た時と別の道だけど、向かう先は魔法の国だ。

 やり残したことはないけど、なんだか戻りたい気分なんだ。


 

     ♦



 僕がやっていることは、とても回りくどいというか――まどろっこしいというか――まあ、そんな感じだと自分でも思う。

 女神は"こうなる"と思っていたから、僕をこの世界に送り込んだのだろうか?

 だとしたら、今頃は僕が予想通りに踊っていて、ほくそ笑んでいるのだろう。

 まあ、だとしても僕がやる事は決まっている。

 人類を救えばいいのだろう?

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