エピローグ
振り下ろした腕を、再度持ち上げようとしたら、また腕がもげた。
"くっつけて"も、すぐには完治しないようだ。
まあ、くっつくこと自体がおかしいのだけど。
お腹に空いた穴も、気が付いたら塞がっていたし、くっつけて放っておけばいつかは治るのだと思う。
というか、治ってもらわなければ困る。
そう思いながら、再び腕をくっつける。
そうするだけで、腕がくっつき、感覚も戻って来た。
痛みはあるけど、そこまでではない。
多分この体は、痛みは少ないのだろう。
と言っても、結構痛いのだけど。
僕が殺した魔族だけど……名前はたしかペスンと言っただろうか。
度々、兄ちゃんと言っていた。
つまり、そっくりの魔族の片割れの、弟ということだろう。
魔族の生態と言うのがどんなものかも知らないけど、兄弟もいることがあるんだなと思う。
前回倒したグザンには少なからずも思うところはあったけど、今回は本当に恨みも因縁もない魔族を殺した。
でも、躊躇いはなかったし、悪いとも思わなかった。
彼等も多くの人間を殺したのだろうし。
さて、そんなことを考えても仕方がないだろう。
余り長いことここにいる気はないので、魔族の死体を置いてこの場を去る。
わざわざ、魔族を追いかけて、魔法の国の監視を巻いたのだから。
僕が辿っている道は、来た時と別の道だけど、向かう先は魔法の国だ。
やり残したことはないけど、なんだか戻りたい気分なんだ。
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僕がやっていることは、とても回りくどいというか――まどろっこしいというか――まあ、そんな感じだと自分でも思う。
女神は"こうなる"と思っていたから、僕をこの世界に送り込んだのだろうか?
だとしたら、今頃は僕が予想通りに踊っていて、ほくそ笑んでいるのだろう。
まあ、だとしても僕がやる事は決まっている。
人類を救えばいいのだろう?




