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正体不明の何かとわたし


これは、他の誰でもない「彼女」の物語。


うっとおしくて、憎めない

これはそんな物語。


わたしは浅田美奈子、25歳。

見た目は普通の人間だ。


そう、見た目だけは。


周囲の人がぱっと思いつくような普通の中の普通。

身長も体重も平均。顔面偏差値も平均。

ただ、中身だけは周囲の人と何かが違っていた。

自分でもそれが何かずっと分からないまま、

長年ずっとその何かと過ごしていた。


わたしは他の人にはない何かをずっと抱えている。

だけどその何かの正体は分からないままで。

心と身体が成長していく過程でずっと抱えたり、背負ったり、たまに引きずったりするけど消してその何かはわたしから離れない。


例えるなら、なんだろ…足枷についてる重り?

囚人の安易なイメージにいつてるあれだ。

あんな感じのがいつもくっついてるんだ。


とりあえずいつもこの何かがうっとおしくて、

たまにかなり腹を立て苛立ったりもした。

振り払いたくなった。

地面に叩きつけたくなった。

踏みつけて蹴り倒したくなった。

最終的には永遠にさよならしたかった。


でもこの何かはずっとついてくる。

全くどうしようもなくうっとおしくて

たまに愛おしく思えるんだ。


この何かの正体を知ることになったのは、今から9年前のことだった。

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