表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

血鏡~願うなら~

血鏡~願うなら~

作者: SAY

 寒さで目を覚ました私は、いつものようにカーテンに手を伸ばし空を見た。

 空は白くて小さな何かを降らせている、それが雪だと気付くのに時間は掛からなかった。

 天気予報でも雪の話をしていた、だから今日降っても不思議じゃない。


 寒さから二度寝したい気分を跳ね除けるように布団から出て、暖房の電源を入れてからベランダ側のカーテンを少し開けた。


「寒いわけだ、辺りが白い。大丈夫かな?積もったら困るんだよね」


 窓からは、ベランダと庭の木に積もった雪が見える。銀世界とまではいかなくても、景色は白を増やし止む気配がない。

 静かにユラユラと降る雪は、日常の風景を白く染める。


「今日は、車の運転は無理かな」


 掴んでいたカーテンを離し、外の景色を遮断(しゃだん)する。


 雪の日の車は嫌いだ、とても悲しい昔を思い出すから。


 私には白でなく赤い雪に見えてしまうのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ