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第34話 文化祭の予告③
学校が終わり家に帰った俺は頭を抱えて悩んでいた。
クラスの出し物コスプレ喫茶店で自分が何にコスプレするかを。
ピンポーン。
インターホンが鳴った。扉を開けると見覚えのある不審者が立っていた。
龍樹の妹、夏穂が家に一人で来たのだ。
「ど、どうしたのこんな時間に…」
「どうしたのって、忘れたんですか?ハワイでの事を♡」
バカなのこの子。そんな言い方したり、語尾にハートなんか付けたら間違いなくとんでもない誤解が出来てしまう。
ほら、近所のおばあちゃんが怖い顔でこっちを見ている。
俺は急いで夏穂を家に入れた。
「今日は、あの時の返事を私は聞きに…」
扉が勢いよく開かれ桜井さんが来た。…桜井さん!?
「ちょっと、この子に用があって…またね」
桜井さんは夏穂を連れてすぐに出て行った。
あまりの一瞬の出来事で俺は何も言えなかった。




