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桜井さんがいつも怒ってます  作者: ステルススター
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第33話 好きになった理由③

「大丈夫?」

声をかけてくれた子は私と同い年くらいの子だった。

「…大丈夫」

涙を拭いてそう答えた。

人に泣いてる姿など見せたくなかったから。

「これ、使う?」

ヒーローの物のハンカチを貸してくれた。

「…ありがとう」

彼は私に優しくしてくれた。

「ハンカチ、あげるよ」

彼はそう言ったが私は女の子なので流石に男の子用のハンカチは…

「このハンカチは特別で、持っていると強くられるんだよ」

何が強くらるんだろうと思った。そう思ったが笑顔で話す彼に聞くことができないかった。

「お母さんに呼べれてるから、僕もう行くね」

次の日と隣のクラスに転校生が来た。

幼い頃の私は少女漫画などが好きだったから、転校生が王子様に見えた。…いや、今もそう思っている。

誰にでも優しくする彼を。


それから、色々な努力をした。

友達に無視されても積極的に話しかけた。

子役の台本を夜遅くまで読んだ。

勉強をみんなより先の所もした。

彼から貰ったハンカチのおかげか不思議とやる気が出てくる。…違う。私は恋をしたからだ。

彼を振り向かす為にこんな努力したのだ。

子役を続けたのも、ハンカチを貰ったおかげで子役になれたと彼に言いたかった。ただそれだけだ。

その努力は身を結び次の有名ドラマの子役が決まった。だが、転校することになった。

私は彼を諦めようと思った。離れ離れの恋なんて耐えれる気がしなかった。けど、転校する前日に彼に告白された。

涙が出てきそうだった。

明日引越しする前にこっそりハンカチを返そうとも思っていたのに。

だから、私は言った。

離れ離れにならなくてもいい時、そんな時が来て気持ちが変わっていなかったら、もう一度告白して欲しいと。そしたら、私は絶対にいいよって言うから。

それから、中学時代。

大勢の数の男のひとに告白されたが、全て断った。


…私は告白されるのを待つのはもう嫌だ。

待っているだけでは彼を…優希を取られてしまう。

そう思った私は文化祭にある計画を立てた。

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