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桜井さんがいつも怒ってます  作者: ステルススター
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第2話 今日こそは

一年たった。

俺が入学してから一年たち、僕たちは、二年生になった。

まだ俺は、桜井さんに一言も話せてない。

本当は、入学してすぐにでも告白しようと考えていたのに、クラスは別。しかも、わかっていだけど勉強が忙しく、告白する暇すらなかった。

だけど、今日からは、違う。

高校二年生に上がって、授業のペースがゆっくりになり。そして、なんといっても、桜井さんと同じクラス。

だから、今日こそは、放課後の教室に来てもらい告白するのだ。

まずは、放課後の教室に来てもらう為に、昼休みに話そう。そう思いながら、焼きそばパンを一気に食べて、…トイレに行こう。

駄目だ、なんて言えばいいかわからない。

「放課後に、話があるんだ」…違うな

「先生が教室に、残っててくださいだって」いや嘘つきだろ

「放課後、ちょっと残っててくれない?」

よし、これでいこう。

そう決めて、トイレを出て教室に向かう途中隣のクラスの男子が廊下で、

「中島が桜井さんに告白したらしいぞ」

「まじかー。馬鹿だろ。中島、一年の時に告白して、フラれたのに」

そんな話を聞いてしまった。

これは、まずい。なにが、まずいかというと。

「桜井さん、告白されたの?」

「桜井さん、流石!」

「桜井さん、サインちょうだい」

教室に戻ると、桜井さんの席を囲むようにして、人だかりができている。

うぐぐぐ、…今日は、もうやめておこう。

別に、人がいっぱいいて、恥ずかしいからとかではなく、こんなに人がいる前で、桜井さんに、放課後残ってほしい、なんて言ったらその話を聞く為に、もっと人が来て、桜井さんの迷惑になると、思ったからだ。

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