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第51話 夢⑤
「それでもお断りします!」
私はキッパリとそう言い切った。
「ふーん…」
これに気を悪くしたのか、何も喋らなかった。そして、そのまま食事が終わり私は先にお会計をして帰った。
だが、その翌日。
アメリカの雑誌の一つに私とマイケルが二人でデートをして、その後二人で夜の街に消えて行った。と言う内容の記事が出ていた。
急いで千原さんに言って記事の発行を止めてもらい。雑誌の回収。それでも一部は売られてしまったから私は心配だった。
日本にいる優希がこんな記事を見てしまったらどう思うか…。
そんな心配は無用だった。
事務所にこの記事は真っ赤な嘘だと日本のテレビで嘘だと流してもらう事になったからだ。
これで、優希がこの記事を見てもでまかせだとすぐにわかるはず。
そう私は安心していた。




