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第48話 騙されたいた④
「あの時はお世話になったわね」
なるほど。道理であの時、光が言いにくそうだったのか。
「いえいえ。鞄が大丈夫でよかったです。それでは失礼しま…」
紳士的にこの場所から逃げようとしたが、止められた。
「高級ディナーを用意させたから食べて行きなさいよ」
「い、いいですよ。そんな高いもの…」
断ろうと思ったが後ろの人たちが怖い目で俺の事をガン見してきた。
「…ご馳走になります!」
俺は空気の読める男だ。
ご馳走にならなくてばいけない。
そんな空気を読み取ったのだ。




