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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第四章 超越者
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第21話 新参者




「応!!!」


記憶の世界から解き放たれ、掛け声と共に現世へ降り立つ。


燐光を纏い、やって来たのは鋼の板金鎧(プレートメイル)に、サーコートを身に纏い。

身の丈二メートルを優に越す、堂々たる偉丈夫。


オーク将軍(ジェネラル)の首領が、その身を揺すって大地に降り立った。


既に牢鉄の大剣を抜いて、肩に担いでいる。


「頼む」


たった一言。


「任せろ」


それだけを交わして。


俺に背を向け、壁の向こうに居る翼竜(ワイバーン)目掛けて猛然と駆けていく。


「──【再誕(rebirth)】!」


「ふごっふ!」「ギギッ!」「ぶふぅ!!」


首領に次いで呼び出したのは、掠殺に生きたハイオークの散兵だ。


残念ながら、三十名を一気に呼ぶ事は出来ない。


召喚された数名のハイオーク達は、咆哮を上げる翼竜を目の当たりにしたにも関わらず。

瞳に宿した闘志を絶やす事なく、現世に降り立ち武器を構えた。


「その様な雑魚共で私の翼竜がどうにかなるとでも思ったか!?」


すでに閃光弾の効果は薄れ、視覚と聴覚を取り戻したソイツが、牙を生やした口を大きく開けて此方に向ける。


首領を援護する為に、召喚した直後から壁を迂回する最中。


後を追うように俺へ口を向け続けるその奥で、陽炎のように揺らめく炎が垣間見えた。


「薙ぎ払え!!」


キリルの言葉にも意を介さず。


彼等はカイトシールドを片手に、トマホークと投げナイフを持って構え。


「「「ふごっ!!」」」


一斉に投げつけた。


(ドスッ!ドスッ!ザクッ!)


たちまち投げナイフが翼竜の顎に、喉元を覆う鱗を貫き、あるいはトマホークが鼻へ深く食い込んだ。


衝撃で、翼竜の頭が後ろに弾かれる。


──配下のオークを強化する 首領(オークジェネラル)の力だ。



「!ク、クッ!──【再生(rebirth)】!!」



キリルが、援護の為に手駒を呼ぶ。

マナにはまだ随分と余裕がありそうだ。


すでに首領は一足飛びに飛び上がって壁に足を掛けて居る。



記述(blindalley)、鮫、壁、翼竜、新たな手駒の召喚。



次の手は...


この記述を使うなら、此処か。

俺はハイオークの散兵に指示を飛ばすと同時に、次の一手を読む。

仲間が俺の意図を汲み取り、逆方向から迂回する。


「{【鍛冶場(forge)】}──」起動。



敵の傍に召喚された無数の骸骨兵を尻目に、首領が足に掛けた壁から一直線に翼竜へ飛びかかった。


「オオオオオ!!!」


キリルが鎌を持つ手とは逆の手に何かを取り出し、空中の首領に向ける。


その形、その用法...間違い無い。


手に持ったソレの撃鉄を引き起こし──



「死ね!!」そりゃあ困る。



──【がらくた(scrap)



「なっっ!!?」


彼の手に持ったモノが形を失い。元となった部品が現れ、指の間からこぼれた。


(ザン!!)


キリルの()だったものが地面に落ちると同時に、頭を断ち割られら翼竜が地に倒れ伏した。


「ふっ!」(ドスン!!)


翼竜を倒して地面に着地すると同時に、死体から飛ぶように離れる首領を睨みつけ。

キリルは傍に控えていた手駒に命令を降す。


「貴様!!知っているな!!?」



支配空間からギルド謹製の鉄の矢を数本取り出し、弓に番えて引き絞る。


一発あたり千円のお高い矢だ。


「だから言ってるだろ?」



俺と首領から後ずさるキリルを守るよう。円形の盾を構えて隊列を組む骸骨に、横からハイオークの散兵が襲いかかった。



「当ててみろよ」


v(´ω`)vおみくじ大吉いぇーーーーい!

此処まで読んで頂きありがとうございます!


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