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子育て?超越者(ヒュペリオン)  作者: 樽腹
第ニ章 子育て
17/120

第1話 新しい生活

(´ω`)ノ 二章開始です。ちょっと短め。


森の浅い場所で、新芽を食べる鹿の群れがいた。



此処は危険な肉食獣が少なく。草食動物や弱い生き物にとって、理想的な環境になっていた。


食うに困らず、水も川のお陰で豊富にある。


しかし、いくら肉食獣が少ないからと言って、絶対にいないわけではない。


鹿の群れの外側で、身体の大きな数匹の雄が時折周囲を見回しては、木々の新芽に食らいつく。



いざとなればその角で外敵と戦うのだろう。


鹿の他には川魚を狙う、色鮮やかな鳥が木の上から、川の中をゆく魚の群れを見つめている。


うさぎが穴から顔を出したと思えば、すぐに引っ込み。


大ネズミが草むらや枯葉の中に潜む虫を捕まえて食べている。


木のうろから出て来た尻尾の大きなリスが秋の木ノ実を探しに地面へ降りる。



森の中にあって、平和な空間が其処にあった。


そこへ、がさごそと音をたてて、何かが近づいて来た。



鹿の群れが何事かと顔を向け。

雄の鹿が群れの雌や子供を庇うようにゆっくりと位置を変える。



そして。


草むらから現れた、白い小さな生き物が「ひゃん!」と吠える。


雄の鹿は、地に這うように構える子供の狼を見て。数秒...あたりを見回したあと、興味をなくしたように元の位置に戻って、再び新芽に食らいついた。


直ぐそばに雌もやって来た。



「ひゃ、ひゃんひゃん!」


「......(もっしゃもっしゃ)」



「きゅぅう...」


勇ましく吠えるも、全く相手にされず。

いじけるように鼻をピスピス鳴らす。

白くとても小さな狼が、その瞳を上に向けた。


その次の瞬間。


上から降って降りた影が。


雄と雌両方の鹿の、人より大きくて太い、その首に降りながら手をかけ。



なんの前動作も無く。




捻った。



ゴキっ、バキャッ。森の平和な場所に響く、骨の壊れる音。




ざん...と、音を立ててその影が着地した後。




100キロ以上はある鹿が二匹。

どさり...と大きな音を立てて崩れ落ちた。



雄を始めとした鹿の群れと、小動物はその影を見るや、完全に動きを止め。



数瞬の後。



一目散に、その場から逃げ出した。




|´ω`)

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