プロローグ
初投稿です
「きょうもいちにち がんばった...」
靴を後ろ足で脱ぎ飛ばし、鞄を下ろしてフローリングの床に倒れこんだ。
スマホの明かりを頼りに夜の暗闇の中、四つん這いで床を這いずり冷蔵庫の戸を開ける。
中身は何も入ってない。
...そういや、何も入れてなかったから待機電力とか節約する為にブレーカー落としたまんまだ。
「すっかり忘れてた...」
冷蔵庫の戸を閉めて再び這いずると、今度は敷きっぱなしの布団へたどり着き、身体を返して布団へ倒れこんだ。
汗と脂の匂いが染みた布団を背に、ぼうっと天井を見上げる。
やっと...
やっと終わった。
親友が居た。
親友だと思ってたのは自分だけだったらしい。
保証人になって暫くあと、行方を晦ました。
残ったのはソイツの借金だけ。
家、車、趣味のナイフにモデルガン、腕時計。全部手放した。
何も残ってない。
そして、今日で借金が全て終わる。
本当に全部終わった。
いや...此れからだ。
まずは休もう。
副業バイトの許可と返済後の有給全消化と長期休暇を許してくれた社長には感謝してる。
引き継ぎも、新人の教育も終わった。
はは...首になる訳じゃ無いし。
このクッソ安いボロアパートの部屋にも感謝だ。
自殺した男の幽霊が出るとかで月一万切ってたものなあ。
何も出ないけど。
でもペットと一緒に暮らせないだなんて...休みから復帰したらまずは三年間貯める事を優先しよう。
ペット可の物件を探せばいい。
犬か猫、鳥でもいい...一緒に暮らしたい。
爬虫類も良い......ああ、バイクもだ。
キャンプ、
いきたいなあ...。
でも、
車が、ないと...
病院に、連れて......いけな
...ぐう
完結完走に向けてゆっくりですが頑張ります( _´ω`)_オウエンオナシャス!