Part 2-3
ATC(/Army Training Center)-Parbright ,UK Mar. 26th 2014
2014年3月26日 イギリス パーブライト 陸軍訓練施設
「お久しぶりです! ビグロー少尉殿。原隊に復帰されたのですか?」
「いや、伍長──まだ休養中だ。今日は長距離射撃の指導に来た。ロングレンジを使いたい。それと、PCSのMサイズとCブーツの7サイズの予備を一着頼む。あればベルトとベレーも」
「お待ち下さい少尉殿。射場に問い合わせます。バトルスーツ類は予備がございます」
そうことわり兵士の一人が建物に戻るともう一人の兵士がにこやかにウィリアムに質問した。
「少尉殿、今日はどの部隊のスナイパーをシゴキ──ご指導に来られたのですか?」
「俺の弟子に1700ヤード(:約1554m)の狙撃を経験させたくてな」
「えぇ!? 少尉殿が、弟子を!? SASの新兵ですか?」
麗香はそれを聞いて、誰が弟子なのよと言い掛けたが口を閉じていた。そうして『SAS』って何だろうと思った。
「いや、私のリハビリ先の新兵だ。初めての距離だから安全なここを利用しにポーツマスから一時間かけて来た」
「もしかして、そちらのお嬢さんですか?」
麗香はお嬢さんと言われ、その兵士に左側の助手席から微笑んでみせた。
「ようこそ、マム! イギリス陸軍トレーニング・センターへ」
そう言って兵士が運転席の横から敬礼してみせていると伍長が戻って来た。
「半時間後でしたらば問題ありません。三時間はレンジに誰も近づきません。それとこれを」
そう言って伍長はビニールに入ったきちんと畳まれた戦闘服を一着にブーツや黒ベレーなどを載せてウィリアムに手渡した。彼は礼を言い受け取ったそれらを麗香に手渡した。そうしてレンジローバーを出して敷地内に乗り入れると右のフェンス沿いに際の道を走らせ始め麗香は問いただした。
「ウィリアム、あなた兵士なんですか?」
「ああ、軍籍はまだある。所属部隊は第22特殊空挺部隊A中隊第3小隊」
言いながら彼はハンドルを数回切りフェンスが曲がるのに従い車の向きをカーブさせた。麗香がフェンスの上を見ると入口ではただのフェンスだったのが、今はフェンスの上沿いに螺旋に巻かれた有刺鉄線が連なっている事に気がつき訓練施設なのに厳重だと不思議に感じた。
「SASって何なんですか?」
「特殊空挺部隊の略だ」
「原隊に復帰ってさっきの伍長が言ってましたよね。抜けられているんですか?」
「ああ、訳あってな。一度SASの隊員になるとその特殊性からよほどの規律違反がない限り民間に戻っても軍の息吹が掛かり続ける」
まただ。この人は息や息吹といった言い回しが好きなのだろうかと彼女は思った。でも特殊性って何がだろうと思い聞いてみる事にした。
「あなたの所属部隊って何が特殊なんですか?」
「ああ、限定的な特殊戦専門の集まりだ。私はその中でもさらに特殊な敵地最深部の偵察と狙撃を行っていた」
敵地で狙撃──なら人を殺した事があるんだ。それを知って麗香はなんだか彼の事をそれ以上聞き辛くなり話題を変えた。
「ウィリアム、これを私が着るんですか?」
「そうだ。ここは開けた下生えのない土地だから砂埃が多いんだ。一時間も居れば髪の毛の中までジャリジャリになる。これから行く奥に数棟の着替えができる小屋があるからそこで着替えなさい。冷えるから君が今着てるシャツやジーンズの上から着るといい。余裕のあるサイズだから」
彼なりに気を使ってくれていると麗香は感じた。朝のあの傍若無人な言動が信じられなかった。
フェンス沿いはしばらく何もない道が続いていたが、ポツリポツリと細い木が見えだすと一気に上まで木々に被われた。そうして林の中を数回曲がると小さな建物が──本当に小屋みたいな──が三棟ある場所で彼は小さな駐車スペースに車を止め下りたので麗香も着替えを持ちつき従った。大きなライフルは彼が車のテールゲートから取り出し抱きかかえる様に小屋まで運んでくれた。それに彼も車から同じ様な戦闘服とブーツやベレー、それに迷彩色のバックパックを持ちだしていた。そうして彼女に着替える小屋を教え、麗香が扉を開くと彼は傍の別な小屋に向かって行った。
慣れないブーツの編み紐に悪戦苦闘し十五分ほどで麗香は戦闘服を着込むと自分の姿を見下ろした。生まれて初めてそん格好をした彼女は父の嫌う右翼の人達になった様な気がした。小屋を出ると外にウィリアムは着替えを済ませ待っていた。
麗香は彼の姿を見てその着慣れた雰囲気に本当に軍人なのだと納得したが、それを彼には告げなかった。なぜなら彼が何かその事を避けている様な気がしたからだった。
ウィリアムは彼女に無言でライフルを手渡すと自分がバックパックを背負い踵を返し林の中を歩き始めた。麗香は仕方なく何も聞かずに彼の後を追った。木々にライフルをぶつけない様に用心して彼の背中を追い続けるとすぐに林を抜け出た。
まだ30ヤードほどの近さにフェンスは続いており、地面の僅かな傾斜に合わせそれが上下に波打って土の続く先に伸びている。遠くからは絶え間ない射撃の弾ける様な音が聞こえていた。フェンス沿いのその歩く場所は道もなく彼女は本当に戦地を行軍してる様な気がした。しばらくして左に射撃場として均された地面の先に盛り土が50ヤードほどの長さで二つ連なり伸びていた。その盛り土には規則正しく横に標的が間隔をおいて並べられておりそれに向かい多数の兵士達が射撃を行っていた。
それらを麗香は盗み見る様に見ていたもののウィリアムがあまりにも速くブーツで歩いて行くので遅れまいと必死だった。こんな広い場所で彼を見失うと探せはしないと彼女は思った。
その横手に見えていた射撃場を通り過ぎると彼は盛り土裏手に歩く向きを変えた。そうして一つの長い盛り土の中央にまで歩くとバックパックを肩から下ろし、中から筒状に巻かれた一本の紙を取り出した。何だろうと麗香が横から見てると、広げられたそれは新聞紙半紙ほどの標的紙数枚だった。やや長方形の紙にあわせる様に中心に向かい等間隔に小さくなる枠が印刷されている。その枠毎に外から1から9までの数字が上下左右に入れられており、中心にはXの文字があった。彼はそれを一枚いちまい盛り土の裏の斜面に風で飛ばない様に端数ヶ所に手近な石を置いて広げ、間隔をおいて八枚並べた。麗香はこの標的を撃たされるのだとじっと見ていた。
ウィリアムは並べ終わるとまたバックパックを背に担ぎ盛り土の斜面から真っ直ぐに遠ざかり歩き始めた。麗香は重いライフルに腕がだるくなっていたが、彼に何も告げずに後に続いた。そうして五分ほど歩くとウィリアムはいきなり繰りだしていた脚を止め振り向きフィールドに出て初めて彼女に声をかけた。
「ここでゼロインを行う。ポッドを伸ばせ」
そう言うと彼はまたバックパックを背から下ろし、中から畳まれた薄い深緑のシートを取り出し盛り土のある方へ地面に引き伸ばした。
「標的に向かいライフルを据えつけろ。そうしてスコープの前後のフリップを開きプローンスタイルをとれ」
麗香は彼に言われるまま、シートの上にAX50を据え置き、腹ばいになり右肩にストックのバットプレートを当てチークピースに頬を軽く押し当てた。スコープ位置とストックを調整したライフルを構えるとすんなりスコープの接眼レンズが彼女の右の瞳から9センチの位置にきて円形のFOVがハッキリと視野の正面に広がった。
「ズームを最低にしてターゲットがくっきり見えているか?」
屋外で初めて使うそのスコープは肉眼と変わらないほどの鮮明さを持っていた。麗香は小さな標的で、ともすればシルエットしか判別できないにも関わらずにも得点の数字や中央の『X』の文字がくっきり見えている気がしたが、信じてもらえないだろうと、標的の輪郭がはっきり見えるとだけ告げると彼が質問してきた。
「そのライフルは何メートルでゼロインを行ってある?」
引っ掛けだった。混乱させるためにわざとメートルで尋ねている。麗香はすぐにそれに気づき答えた。
「22.86メートル──25ヤードです」
「ならスコープから視線を上にずらし二つの──エレベーションとウィンテージのターレットの指標がゼロで、エレベーション・ターレットの上に一回り細いチューブが一段突き出してないか、手早く確認しろ」
麗香は接眼レンズから視線を上げまずスコープ中央の上に乗った筒──ターレットの根元近くに列ぶ数字のゼロが白い指示ラインと合っており、その筒の上が二段になってない事を確かめると、意味を知りたくなり尋ねた。
「あの──」
皆まで云わずして彼が気づいて教えてくれた。
「指標がゼロになっているかはゼロイングされた基準値にレティクルがあるかを確認したんだ。突き出しは──エレベーション・ターレットの数字が上下二段になってるだろう──」
麗香は見ると確かに調整ダイヤルの胴に周回する連続する数字が下段は白、上段は黄色で表示されている事に気がついた。確認した事を彼に伝えると説明を続けた。
「ターレットを回転させると二周目にその突起が飛び出す。そうする事でシューターに調整範囲の半分までターレットが回された事を知らせる。下の数字の列から上の数字の列にシフトするんだ。132クリックも回しているとわからなくなるからな。さて──講釈ばかりだと痺れを切らすだろう。ハード・キッカーを経験させてやる。エレベーション・ターレットを上から見て反時計回りに1クリック」
ハード・キッカー? 強烈な蹴り? 何か他に意味があるのだろうかと思いながら麗香は言われた通りにスコープ上のエレベーション・ダイヤルの手前の数字を右送りに1クリック動かした。
「スコープを覗いてみろ」
そう言われ彼女は視線を下げ接眼レンズの中心を覗いた。たった1クリック──クロス・ラインを動かしだけなのに最初に見た時よりも標的がだいぶん上に移動していた。だがクロス・ラインよりもまだ1ミルと半分──上に4.5センチ、左に1ミル──3センチずれていた。
「レティクルのセンターにターゲットのX点がきてないだろう。曲げた左手でストックの後端下をつかんで上下左右に動かしX点をレティクルのセンターに持ってこい。中心にきたと感じたらズームリングを回し、得点の数字が判別出来るまでズームアップしろ」
言われたままに麗香はライフルに調整を与えクロス・ラインの中心に小さな標的の輪郭をすえるとイルミネーションの調整ダイヤルの後ろにあるスコープチューブのズームダイヤルを指二本でつまみゆっくりと回し込んだ。見る間に標的が拡大され、ズームダイヤルを目一杯回しきる前に今度は数字もXの文字もはっきりと識別できるまでなった。そうしてもう一度ストック後部に当てた左手の人差し指と親指で挟んだバットプレートを僅かに動かす。狙ったところにクロス・ラインの中央がきた。
「捉えました、ウィリアム」
「よし、今の調整した感覚を忘れずに、ボルトハンドルを操作してローディング(:装填)。セーフティを解除、再びセンタリング」
彼が見せた親指と人差し指で操る方法でボルトレバーを跳ね上げ後ろに止まるまで素早く引き、押し戻し元の位置に下げ、セーフティを指で探り解除した。
「レイ、お前の『良し』とするタイミングで撃っていいぞ」
許可を出され、標的をとらえるのは昨日よりも簡単だと思いながら、呼吸の脈を行き戻り最もぶれない吐ききる直前、トリガーの重いファースト・ステージを絞り込み急激に軽くなった感触を指先に感じた直後、絞る速さを緩めトリガーが落ちる瞬間を“冷静”に迎えた。
爆轟!
まるで地面が揺れたのではないかと思うほどの衝撃。肩に当てたバットプレートが薄い肉に食い込んだ。その痛みに麗香は本当に蹴られたと思った。銃が跳ね馬のように暴れ一気にスコープが顔に迫った。眼にぶつかると思った瞬間、走り去る旋風がすべての落ち葉をつかみ攫うの様に衝撃の何もかもが余韻を残し静粛に引き込まれた。開けた左眼が見たのは舞い上がった多量の土埃に霞む標的。
昨日撃ったラプアがまるで玩具だと言わんがばかりの暴力だった。それに鼓膜が破れた様な気がして、彼が話しかけているのが麗香には一瞬、わからなかった。
「インパクト! とりあえず、レティクルを今の位置でゼロにする。ターレットをゼロリセットするからそのままでいろ」
こんな恐ろしいものを私に押しつけた! 麗香は振り向いて眼にした彼に抗議したい気持ちでいっぱいになった。
「あと二発撃ってグルーピングを──」
「撃てません!」
「あぁ? 投げ出すか?」
フィールドスコープを手にした見下ろすウィリアムの言葉は冷ややかだった。
「こんなもの続けたら──肩が外れるわ!」
それは本心だと麗香は思った。
AS-TSA Pentagon Arlington Vir, U.S. 10:10 Aug.13th 2015
2015年8月13日 午前10:10 合衆国 バージニア州 アーリントン郡 国防総省内 合衆国運輸保安庁 航空保安部
ノックの後に彼が答える前にいきなりのドアが開かれると航空保安部のミーア・フレッツが覗き込んだ。
「首席統轄官、ラックスの保安局から緊急のお電話です」
危機管理首席監督官のダグラス・スタインは握っている受話器を片手で塞ぐと彼女に内容を尋ねた。
「ですから──緊急だと。内線で報せようとしたんですけど、ずっと話し中で」
そう答えた彼女が航空保安部の一員なのをダグラスは思い出し受話器の手をどかし司法庁副長官にまたかけ直すと謝りビジネスフォンの外線ボタンを切り替えた。
「私だ。どうした?」
ロサンゼルス国際空港の保安局主任が早口で説明する内容に耳を傾けているうちに彼の顔が強張りだした。
「間違いないのか──その旅客機に上院議員が搭乗されているのは──ああ、そうだ。それなら搭乗客名簿をこちらに回せ──かまわん。君が現場の総指揮を取れ。状況は逐次こちらに報せろ。いいな」
受話器を一度戻すと眉根を寄せたままダグラスはもう一度受話器を取り上げた。そうしてそら覚えの番号を打ち込んでゆくと代表者が出るのを待った。
『はい、こちらホワイトハウス。電話を承りましたのは事務官のフランカ・アレンです』
「運輸保安庁の危機管理首席監督官ダグラス・スタインです。首席補佐官に取り次いでもらいたい。用件は──十分前にロサンゼルス国際空港でハイジャックされた旅客機にクリステンセン上院議員が搭乗されているとお伝え下さい」
『わかりました。首席補佐官へお繋ぎいたしますのでそのままお待ち下さい』
耳に聞こえるのが保留音に変わり、ダグラスは今日の一日が長くなるのを覚悟した。
#2031 Boing 777-300ER West-Liner LAX Los Angeles CA., U.S. AM 10:10 Aug. 13th 2015
2015年8月13日 午前10:10 合衆国 カリフォルニア州 ロサンゼルス ロサンゼルス国際空港 ウエスト航空 ボーイング777ー300ER 2031便
銃のスライド先を摘まみ逆さまにしたシグ・ザァウアーP229を右手で掲げたスカイ・マーシャル(:航空保安官)のマリオン・ケインはハイジャッカーの指示通り席を立ち通路にでた。
あいつらは軍人だ。彼は眼にした三人の黒いウインドパーカーを羽織ったハイジャッカーらがいずれもベテランの軍人で間違いないと踏んだ。離れた場所にいながら、三人とも互いをカバーできる場所に陣取り、一人がエコノミー席から姿を消し、ファーストクラスへと様子を見に行っている時も残された二人はどちらか一人が乗客に襲われても離れた場所から射撃できる様に決して近づかず、相手を必ず視界の一部に捉えている。
「マーシャル、こっちに来い」
一人のハイジャッカーがそう命じた。眉根を寄せているわけではないのにマリオンはその男が座った目で睨みつけている様に思えた。この男が主犯格なのか? マリオンはゆっくりと機首の方へ歩き始めた。その途中の右側の席──31Dに座るブロンドのポニーテールの女性が僅かに顔を横に向け彼の顔を伺った。彼が近づくに連れその女性は顔を戻し、それでも視線を外さなかった。
「エレン、名乗り出るな」
横を通り過ぎる間際にマリオンは女性へ小声でそう伝えた。
エレン・ノーランは通り過ぎた同僚の背を眼で追い続け歯ぎしりした。確認できたハイジャッカーは四人、内一人はファーストクラスの方へ姿を消したまま五分ほど現れていなかった。だがボーイング777のこの型はエコノミー席17から37までだけではない。ラバトリー(:洗面所)を挟み後方へさらに39から59までの席がある。こちら側を見張るのが三人なら、後部を見張るまだ眼にしてない男らがいる可能性があった。それを二人の航空保安官だけで排除しきれない。ましてやハイジャッカーに脅迫されマリオンが名乗り出た今、私一人ではどうする事もできなかった。いいや、隙あらばハイジャッカー全員を私一人で撃ち殺さなければならない。彼女がそう思い詰めていると、マリオンはエコノミー席前方のギャレーの角にいるハイジャッカーの前5ヤード(:約4.6m)まで歩き立ち止まった。
「マーシャル、名前は?」
ハイジャッカーの一人にそう言われマリオンが答えた。
「マリオン・ケインだ。お前らは金が目的か? 政治目的か?」
「お前に答える義務はない。マリオンとやら、途中の席の女に何を言った? 放送で警告しただろう。許可なく話した者は、理由の如何に関わらず──」
そのハイジャッカーをゆっくりとスコーピオンEvo3A1を振り上げると銃口をマリオンの顔に向けた。
「──殺すと」
フラッシュハイダーのスリットから火炎が膨らみバーストで射出された数発の9ミリパラベラムが航空保安官の顔面に食い込んだ。
☆付録解説☆
☆1【777ーERの座席】今回は題材としているBoeing777-ERの座席についてご説明いたします。旅客機は使用する航空会社によって座席数や間取りが異なります。この小説内では機首の方から後尾に向かい01から04まで4列、横にはAからLまでA、B、通路、D、E、F、G、通路、K、Lの8列がファーストクラス。ラバトリー(:お手洗い)とギャレー(:乗客への食事を用意するエリア)を挟み、後方へエコノミー前方のエコノミー・プラスが17から26まで、後方のエコノミーが27から37まで、横はA、B、C、通路、D、E、F、G、通路、J、K、L、複数のラバトリー(:お手洗い)を挟みさらに後方へエコノミーが39から59まで、横には同様にA、B、C、通路、D、E、F、G、通路、J、K、L。これらには一部、配置上無い席もあります。ファーストクラスやエコノミー・プラスという表現は、実在する会社により異なります。
☆次話へのプロローグ☆
今夜も奈月の作品にお立ち寄りくださりありがとうございました。
.50口径ライフルのあまりもの威力にウィルスへ反抗する麗香。ハイジャッカーらの最初の銃弾に倒れるスカイ・マーシャル。混沌とする次話をご期待くださいませ。