序章
初投稿です。文章など読みにくいところもあるかと思いますけど楽しんでもらえたら嬉しいです。
序章
四人と一体のパーティーは足元に向けてすさまじい勢いで放たれる蜘蛛の糸をジャンプして避けた。
本当はそれぞれの得物で叩き切りたいところだが、巨大蜘蛛の糸の高度は鋼を余裕で越えているので避けるしか手がない。
彼らは今迫りくる巨大蜘蛛から必死で逃れている真っ最中だ。
「でもでも、なんだか攻撃してくる気が少ないような気がするんだけど。」
3人の中では身長の少し低い少女のような外見の女が意見を口にした。
「おう、そう思うならお前が身をもって証明してみやがれや。」
少女に絡みつこうとする糸を斧の先で切り裂きながら長身筋肉質の男が喚く。
「ダメよ。エマが食われたらこの家の魔力的結界に綻びが生じる。説明したでしょうが、この脳筋バカ!」
別方向から飛ばされた糸を「風の刃」で切り裂きながらスレンダーな美女が長杖でその頭をすかさずどつく。
「ったくどこの世界に自宅に大蜘蛛生育地帯を作り出す輩がおるかぁっっ!!」
「ってか実際にいる・・・いや、いたし!だから僕たちこうしてるわけですし!」
「誰が揚げ足を取れと言ったか!!とっとと片づけないと私たちこのまま美味しいディナーにされちゃうのよっ!」
「だからね。この蜘蛛そんなに・・・。」
「集中~!!!」
「皆様、だいぶ手詰まりの御様子ですし。今日のところはこれくらいにして退散いたしますか?」
感情の一切籠らない無機質な声で薄紫色の髪をしたオートマタが赤い瞳を光らせる。
彼らパーティーは大蜘蛛とその眷属と戦いを繰り広げていた。
戦場は・・・『自宅』である。




