第九話 始まりのSHR(ショートホームルーム)
俺は、去年の日常が戻った。
そこまではとても長い道のりだった。
ランキングも時期に発表されると思った矢先・・・
「新生徒会からこんな紙が届いてま〜す」
うちの学級委員が読み上げる。
「うーんどれどれ、え、まじ!?メンド」
学級委員が面倒臭がってどうすんだよ。
「はい、各クラス一人候補選出らしいです。誰かやってくれる人いますか〜?学級委員はやっちゃいけないって書いてあるので、自分には無効票で」
「西木田〜行けよ」
「いやだ」
「いきなさいよ」
「いやだ」
「イけ」
「お前の前で逝ってたまるか」
「雰囲気的に、西木田でいいのね。じゃ決定」
そう口走りながら、書類にチェックを入れやがった!許せねぇぜあの野郎!
「ガンバ!」
「大阪観光行こうぜ?」
なんで俺に対して気さくに話しかけられるんだよこいつら、ていうか大阪行きたくないし。でも、日本橋のオタロードは、行ってみたいかも。
あと、日本橋は、東京の方はにほんばしと読んで、大阪の方はにっぽんばしって読むんだぜ!これ豆知識。て言うか、知ってるか。
「ということで、西木田独歩君は放課後生徒会室へ」
「俺独歩じゃねぇよ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はじまりのSHRも終わり、授業も終わり、俺は、恵子と廊下を歩いていた。
「なんか、摩耶さんに私も呼ばれちゃってね」
「なんで恵子を呼んだんだ?」
「わかんない。でも、私が何らかの鍵になるってことかも知れないなぁ」
恵子はふてぶてしく、俺に対して語りかけてきた。
「俺の補佐的な感じなんじゃね?」
「それはない」
断定すんな。
歩いていくうちに、生徒会室についた。
「怖い人いたらどうしよう。ノッポ君」
「俺、背高くねぇんだけど」
コンコンとドアを叩く。
「ウッフン、では、入りたまえ」
一体何つき摩耶なんだ!?
「失礼しまーす」
「ひゃっほー」
「態度というか性格凶変しないで、どこかのお姉さんみたいだから」
「え、そう?ま、いっか。ということでわざわざ呼び寄せちゃってごめんね」
謝る気ゼロっぽい感じで言ってきた。
「別に構いませんよ。自分、帰りのついでに寄ってるだけだし」
「そうか。なら話が早いな」
隣の扉から、先生がさっそうと現れた。うちの担任って行事担当だったのかよ!
説明しておくと、行事担当になった先生が、おのずと、生徒会顧問になる制度みたいだ。なんか面白いなこの学校は。
「先生なんで?」
「結城もご無沙汰したな。すまない。私が呼びたかっただけなんだ。許してくれ」
「別にいいですよ。で、要件は」
「君に、次期生徒会に立候補して欲しい」
薄々そんな予感がした。なんでそんなことを求むんだ・・・
「生徒会メンドイです」
「今なんか言ったか?」
先生!ヤンデレの顔にならないで!怖いから!超絶怖いから!!
「やりますよ。同人誌書いてる先生」
「R-18本なんか書いてないぞ?なにを言っているんだね?君は」
「西木田の言いたいことわかった!先生はエロm(ry」
「やめようね。恵子ちゃん」
「モグモグモグ(摩耶さんやめて!)」
なんで口塞がれてると咀嚼してるようにしか聞こえないんだ?
俺は不思議に思った。
「でも、私は、お前のことを信頼してるんだよ。西木田」
「まじですか」
「結城も同様だ。全部私のエゴだ。役員だって今代だけ自分が全部決めた。それで何が悪い」
「君たちを社会に行かせても孤立したりしないためだ」
何気に良いこと言うから困るんだよね。この人。
「集団に馴染めない奴だっているだろう?日本のソウルカルチャーが好きで孤立してる奴もいれば、ミリタリーが好きで隠し続けて、コミュ障と思われて、誰にも相手にされなかったり、いろいろな人が居るんだよ」
たしかに、中二病もいれば、裸族もいれば、働いたら負けだと思ってる奴も居る。おい、これってどっかのエルフ、もしくは、アメで釣られる悪いアイドルじゃねぇか。
「それの全てに対応できる。だから、私はお前を生徒会の書記に任命した」
「じゃ、恵子は」
「アシスタントだよ」
そんな役職は聞いたことがなかった。
「あの、アシスタントって」
「言葉の通りだよ」
「摩耶さん」
摩耶は、すべてを悟ったかのように話しだした。
「トモってさ、字下手だよね」
「まあ」
「清書役」
「それだけならやりません」
「ハハッ、面白い冗談を言ってくれるな。会長は」
「結城には、書記のもうひとつの活動に協力してほしい」
「もうひとつの仕事って?」
先生は、楽しそうに語りだした。
「さっき、西木田に言ったことがあるだろ?」
「はい」
「まさしくそれなんだよ、全校友達大作戦」
「ナンデスカ、ソレ?」
続
どうも、また木曜日投稿できなかった私です。ゼウスです。
毎回恒例
<パロネタ・小ネタ解説コーナー>
「ガンバ!」
「大阪観光行こうぜ?」
そんなサッカーチームありました。最初、大阪応援団かと思ってた俺氏。
「ひゃっほー」
「態度というか性格凶変しないで、どこかのお姉さんみたいだから」
どこかの誰かさんが大嫌いなおねえさんだよ!察しの良い方はすぐわかるはず。
「やりますよ。同人誌書いてる先生」
「R-18本なんか書いてないぞ?なにを言っているんだね?君は」
「西木田の言いたいことわかった!先生はエロm(ry」
うん、沙霧ちゃん可愛いよね!いきなりそんな人知らないって言われそうで・・・
たしかに、中二病もいれば、裸族もいれば、働いたら負けだと思ってる奴も居る。おい、これってどっかのエルフ、もしくは、アメで釣られる悪いアイドルじゃねぇか。
またエロマンガ先生。中二病エロ裸族エルフですね。ハイ
最後のあれは、シンデレラGirls 杏子
今回は、地の文増やしてみました。
読みづらくなければ良いんだけど・・・
ということで、また。GW中は毎日投稿したいなぁ・・・