第十七話 魔性の女?新城
新しい朝が来た。希望の朝なのだろうか・・・
近くで、ウグイスが鳴いている。
「おはよう」
「おー」
そういえば、恵子って異常に朝弱いんだっけな。
「大丈夫か」
「起きれるよ〜」
寝ながら言うなよ。
遅刻しそうだから、腕を引っ張って無理やり起こさせた。
「朝ごはんできた〜」
「だってさ。行こうぜ」
「うぐぅ」
どっかのたい焼き大好きロリっ子かよ。
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いつものように階段を駆け下りる。
「できてるよ。早く食べないと冷めちゃう」
「わーってるよ」
「テキトーな返事だね」
なんか最近何もかも適当にやってる感じがする。
別に良いか。楽しければこれでいい!
「んじゃ、食うか」
「いただき(ry」
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「ごちになりました!やっぱ、七月ちゃんの御飯は美味しいね!」
「ありがと」
なんか照れてる妹可愛い。でも俺はシスコンではないぞ。断じて違うからな!
そんなことを考えていたら、
「学校に行く前にちょっと話さない?」
「まあ、いいけど」
「あの後輩ちゃんムカつかない?居つかないというか、世知辛いというか」
どっちも似たような意味じゃねぇか。
「まあ、あいつもあいつでうまくやってるから良いじゃん」
「えー、でも私のこと邪魔してる気がする」
「そこら辺深く考えなくてもいいよ。広い心で接してやれればそれで良いんじゃねーの?」
「まあ、そうだよね。知生くんなら、そう言うと思ってた」
「じゃ、なんで聞いたんだ?」
「秘密」
やっぱり、女の子は、80%秘密で出来ているだろう。
そんな話をしているうちに、時間になった。
「じゃ、そろそろ行こっか」
「うん」
玄関から外に出ようとした時、不意に服を引っ張られた。
「今年の体育祭、珍しく親来るみたいだからよろしく。あと、私も行くから」
嘘、だろ・・・
今度こそ外に出る。
やはり陽の光がとても眩しい。
と思ったら、目の前に新城がいた。
「待った?」
「ていうか、来たらピンポン押すし」
「丁度同じタイミングってやつか」
「う〜ん。どうだろうねぇ」
「やっぱお前魔性の女だ」
「ヒドイ!」
言い過ぎた。涙目になり、今にも水が溢れそうだ。
「悪かった。お前の扱いはうまく理解してないもんだから」
「先輩と知り合って、まだ、二週間程度だから。二週間フレンズですね」
「やかましい」
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歩いていくうちに学校の近くになっていた。
その間にわかったことは、意外と新城と恵子の仲が良かったことだ。
「そらついたぞ」
「じゃ先輩、また放課後に」
二回目の会議か。今度こそ峰頭が来て欲しい。
「峰頭ってくるかねぇ」
「あいつって協調性がないからなぁ」
そうだったな。
協調性のないやつでも話し合いに参加しないと何も得られない。
それはいつの時代でも変わらないただひとつの事実だろう。
だからこそ、俺は、しっかりと会議に出席する。体育祭を良くするために。
そう全ては、10月の文化祭までの辛抱なのだから。
続
最近グラブルにハマったゼウスです。
新城、やっぱ裏ありげなのか!?
<パロネタ・小ネタ解説コーナー>
「うぐぅ」
どっかのたい焼き大好きロリっ子かよ。
申し訳程度のパロネタ要素。
Kanonちゃんです。鮎です。アニメ全部見てないなぁ・・・
ゲーム買ったけど手つけてないし。
明日が9連続投稿最終日!長かった・・・
明日はストック貯めると思います。
このペースで続けると100超えそう・・・
あと近々、番外編公開したいです。
というか、します。
500PVを確認したら作り始める予定なので、よろしくお願いします。
明日を最後に更新ペースが元に戻りますが、ご了承ください。
元よりリアルが忙しいものなので、そうなってしまうことをお許しください。
では、また明日。