第十六話 お泊り②
「ありがとう。やっぱ、気が利くね」
おれは、褒められて伸びるタイプではないが、そんなふうに言われるとやっぱ嬉しい。
「そうか」
「なんか、テキトー!」
良いだろ別に男だから・・・
ふと、時計を見上げた。
「四時半か、もう」
「早いね」
「俺、晩飯作りに行ってくる」
「え、ホント!?私のために作ってくれるの?」
「ま、まあな」
「わーい!!」
いきなり、恵子が俺に抱きついてきた。
近い!顔近い!!てかちゃっかり匂い嗅ぐな!
俺はは、ちょっと顔を赤らめていた。
「知生さ、赤鬼みたいになってるよ」
相当なものだとわかった。
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先ほどみたいに、階段を降りて、台所に行った。
「あ、クソ兄、アイス」
「こんなに態度悪いとアイス投げるぞ!お客さん居るんだよ!」
そんなに注意したのは、二ヶ月ぶりな気がする。
あの時は勝手に俺の部屋に侵入して、プラモを片っ端から捨てようとした。
よく手を出さなかったな。
台所のデスク部分に書き置きがあった。
『食◯のソーマの再現料理(^q^)ジュルリBy七月』
作れってことだろ・・・
なんとなく家にある材料を使って、蕩けるTKGと、なんちゃってローストビーフを作った。
え、他のはどうしたって?食材が高いんだよ!あと手間がかかるのとか多い!(サンマのぬか漬けなんて出来ないだろ?)
丁度みんなの分が出来たので、恵子を呼んだ。
「おい、恵子飯出来たぞ〜」
ドタドタ階段を降りてくる。
俺は滑るなと念じた。
「あ、」
滑った。某勇者さんみてえだな、おい。
俺はすかさず、受け止めた。
「大丈夫か?怪我ないか?」
「ダイジョブ、ごめんね心配かけちゃって」
(やっぱ、優しいね・・・)
「今なんか言った?優しいとかなんとか」
「・・・」
恵子の顔が真っ赤になっていく。
「うるさいなぁ、もう。ご飯食べようよ」
そのまま俺達はリビングへ向かった。
「兄ちゃん!これすごい!」
「美味しそ〜!」
なんか五年前に戻った感じだな。
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昔の西木田家
『今日はハンバーグ作ったぞ!』
『おー!お兄ちゃんすごーい!』
『トモくんってさ、やっぱ美味しいご飯作るよね』
『ヘヘッ、まあな。これも、七月とケイちゃんのためだよ」
「トモくん(ry』
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「何ぼーっとしてるの?友◯みたいだよ?」
俺そんな人生弱者じゃないんだが・・・
「じゃ、食べるか」
「いただきます」
ご飯がススム蕩ける卵そぼろ。久々に食ったな。
べ、別に脱ぎはしねぇからな!
「ごちそ〜さま」
「ごち」
相変わらず俺の妹は態度が悪い。
「久々にお兄ちゃんって言ってくれて嬉しかったぞ」
俺は頭を撫でた。
「バカ!死ね!クズ!」
「照れ隠しが下手くそだな。そこも可愛いけど」
「そうだね、まだちょっと子供っぽいってことだよ」
何気なく風呂に入って、寝ようと布団を敷こうとしたら、すでに敷かれていた。
そしてまた、書き置きがあった。
『熱い夜、楽しんでねヤセンダ-∠( ゜д゜)/』
夜戦だ!腕がなるぜ!!(某川内並感)
「ふむふむ、そんなに、おばさんになりたいの?七月ちゃん」
「知らん」
「というか布団じゃなくてベッドがダブルになってるだけじゃねぇか」
あいつも無理やりなことをするなぁ。シングルベッドを無理やりダブルにして・・・
「ねよっか」
「うん」
実際、狭いところに二人だとキツイ。
「暑っ苦しい」
「しょうが無いだろ」
「私のこと、犯さないでね?」
「バカ、犯すかよ」
「エッチな夢は?」
「見るかもな」
「妄想の中で私を再現する?」
「知らん。てかそれ、渋谷のトラウマゲーじゃん」
「私ね、」
「ん?」
「好きな人居るんだ」
お前にもいたんだ。
「誰だ?」
「うふふ、教えな〜い」
締め付けるな!辛い!苦しい!
と思ったら、寝ていた。
続
おねむです。ゼウスです。
うーん好きな人誰なんだろうね〜(察しの良い方はわかるはず)
<パロネタ・小ネタ解説コーナー>
食◯のソーマの再現料理(^q^)ジュルリBy七月
3期秋からだそうで、楽しみですなぁ!
正直、ぬか漬けさんまは驚いた。
「何ぼーっとしてるの?友◯みたいだよ?」
俺そんな人生弱者じゃないんだが・・・
仮想世界強キャラ、現実世界弱キャラってやつ。うん、なんかすげぇ名前が、國崎に似てるんだよ。
キャラデザした人もそれっぽい感じだから、途中までというか最後までCV.緑川光で読んでました。どうも、弱キャラ友崎くんです。
夜戦だ!腕がなるぜ!!(某川内並感)
わかってほしい。というか、今までのネタの傾向でわかってくれ・・・(艦これ)
というか、史実でも夜戦でばっか使われてたから・・・
「妄想の中で私を再現する?」
「知らん。てかそれ、渋谷のトラウマゲーじゃん」
nownow止まらない(見るのをやめること)
六話で切った。理由は、胸糞悪すぎたからだよ!(Chaos:Child)
お泊り終わり!
次からまた、日常に戻ります。
ふぅ・・・
では。