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四季逆の唄~Reverse Season~  作者: 臣将汰
夏の季節『夏色の雪』
7/9

七曲目『夏雪祭二日目・メイド戦士ハルちゃん爆誕!』

《♪》



【夏雪祭】二日目


 しばらく歩いていると、三―Aクラスが見えた。凄い人だかりだった。

 見ると看板には『メイド執事@喫茶』と書いてあった。


 なんとなく予想はついた。それに嫌な予感がするので、俺はUターンして帰ろうとすると、誰かが俺の襟首をヘッドフォンが掴む。


「ちょうどよかった♪ ハルキ。力を貸して」


 雄太さんに捕まった。


「嫌です。俺に何させる気、グホッ!」


 俺は暴れるが、いつの間にか鳩尾に拳を叩き込まれる。


「大丈夫。嫌なのは初めだけだよ。途中から快感に変わってくるから」


 薄れゆく意識の中、悪魔の微笑が雄太さんから聞こえた。



《♪》



 気が付くと俺はメイドになっていた。


「なんで! 俺がメイド服なんですか!」


「似合うから♪」


 議論終了。


「源氏名は『ハルちゃん』で決まりね♪」


「いやぁぁぁぁぁっっっっっ!」


 その日、新たな黒歴史を生んでしまった。

 しばらく俺は三―Aでメイドとして働いた。黒歴史がまた増えてしまった。そう思いながら接客業にあたる。

 しかし真に後悔したのは次の瞬間だった。


「おかえりなさいませ。お嬢様」


「ん、ただいま」


 そこにリンゴ飴を齧っているシャリアがいた。


「そうか、目覚めちゃったか、ハルキ……いや、『ハルちゃん』しょうがない。だってすごくよく似合ってる」


 俺は割れたガラスのように粉々に砕け散った。



《♪》



「しくしく」


 俺は部屋の隅で泣いていた。


「少しやり過ぎた?」


「そうだね」


 英子さんと雄太さんは反省しているようだった。


「えっと、悪かった。もうしないから期限直せな?」


「グスッ。本当ですか」


 恨めし気にみる俺(メイド服と女装により美少女なハルキ)。この時ほど俺は自分の対応後悔したことはなかった。


 この日、俺はメイド戦士ハルちゃんとして、学園にその名を刻んだ。


 当然、次の日もメイド服を着ることになりました。



《♪》


今、この時より、メイド戦士ハルちゃんの戦いが始まった!

『訳・今後もハルちゃんが出る予定があります』

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