第86話 三輪
1 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:12:11.44 ID:nara
奈良の三輪山近くで、
祖父が体験した話。
昔、
山の麓で小さい寺をやってた。
2 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:13:01.22 ID:occult
三輪山って入山禁止のとこ?
3 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:14:22.11 ID:nara
そう。
夜は特に、
地元の人も山に近づかないらしい。
4 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:15:11.00 ID:cat
もう怖い
5 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:16:55.44 ID:nara
祖父、
一人で寺守してた時期があった。
その頃、
毎晩決まった時間に、
水を置いていく女の人がいたらしい。
6 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:17:44.11 ID:occult
檀家?
7 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:19:11.55 ID:nara
いや、
誰か分からない。
白っぽい服で、
顔は暗くて見えない。
でも必ず、
寺の桶に綺麗な水が満たされてる。
8 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:20:01.00 ID:cat
山の湧水?
9 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:21:44.22 ID:nara
祖父、
最初は怖かったけど、
そのうち礼を言うようになったらしい。
すると女、
少しだけ笑うようになったって。
10 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:22:31.11 ID:occult
優しい系か…?
11 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:24:11.55 ID:nara
ある夜、
祖父、
後をつけた。
三輪山の方へ、
女が歩いていくから。
12 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:25:01.44 ID:cat
やめとけ
13 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:26:44.22 ID:nara
山の入り口で、
女、
急に立ち止まった。
で、
振り返って言ったらしい。
「ここから先は、
見てはいけません」
14 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:27:22.00 ID:occult
完全に異界
15 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:29:11.55 ID:nara
でも祖父、
少しだけ見てしまった。
霧の中で、
女が舞ってたらしい。
16 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:30:01.11 ID:cat
能っぽい
17 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:31:44.22 ID:nara
風もないのに、
白い袖だけ揺れてたって。
で、
祖父、
気づいた。
女の足、
地面についてなかった。
18 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:32:31.44 ID:occult
うわ…
19 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:34:11.55 ID:nara
夜明け近く、
女、
最後に祖父へ言った。
「山は、
まだ眠っています」
って。
20 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:35:01.22 ID:cat
どういう意味や…
21 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:36:44.55 ID:nara
で、
朝日が出た瞬間、
女、
霧の中で消えたらしい。
22 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:37:22.11 ID:occult
神様系怖い
23 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:38:55.44 ID:nara
祖父、
その後ずっと言ってた。
「あれは幽霊じゃない」
「もっと古いものだ」
って。
24 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:39:44.22 ID:philo
日本の山って、
時々こういう話あるよな…
25 本当にあった怖い名無し sage 2026/11/02(月) 01:40:22.00 ID:cat
怖いのに綺麗なのずるい
※元ネタは、能『三輪』。
三輪 は、
奈良・三輪山を舞台にした神秘的な能で、山の麓の僧のもとへ毎夜水を届ける謎の女性が、やがて神の化身であることを明かし、神楽を舞って夜明けとともに消える物語。
三輪山は古代から神が宿る山として信仰され、現在も入山に厳しい禁忌が残る。




