第3話:【田舎の風習】カサコト様
1: 1/2:2026/03/18(水) 21:40:12.88 ID:Inaka-0
俺の田舎、東北の山奥にある小さな村なんだけど、
そこに伝わる「カサコト様」っていう風習について聞いてくれ。
その村では、夜に家の外で「カサッ……コトッ……」って音がしても、
絶対に窓を開けたり、外を見ちゃいけないって言われてる。
もし見てしまったら、「お返し」をしなきゃいけない。
俺、去年の夏休みに帰省した時、酒を飲みすぎて深夜にトイレに起きたんだ。
その時、縁側の方から聞こえたんだよ。
「カサッ……コトッ……」
2: 2/2:2026/03/18(水) 21:42:01.32 ID:Inaka-0
寝ぼけてたのもあって、つい雨戸の隙間から外を覗いちゃった。
庭に、ボロボロの和傘を被った、足が異常に長いナニカが立ってた。
そいつ、傘を傾けて、こっちを覗き込もうとしてたんだ。
目が合った瞬間、そいつは「コトッ」と音を立てて、
自分の「左足の指」を一本、ポロリと庭に落として消えた。
翌朝、爺ちゃんに話したら顔が真っ青になって。
「お返しをしなきゃ、お前が全部持っていかれる」って言われた。
村の掟では、落とされたものと同じ部位を、その日のうちに「お返し」として供えなきゃいけないらしい。
俺、自分の指なんて切りたくなかったから、
鶏の足を身代わりに供えて、逃げるように村を出たんだ。
でも、さっきから玄関の外で音がする。
「カサッ……コトッ……」
「これ……ちがう……これ……ちがう……」
ドアの郵便受けから、さっきから大量の「鶏の足」が投げ込まれてる。
全部、俺の身代わりにしたやつだ。
次は、本物が欲しいらしい。
3: 本当にあった怖い名無し:2026/03/18(水) 21:50:44.90 ID:unknown
あーあ。それ、一番やっちゃいけない「お返し」だよ……。




