弱き者は強き者に助けられる
少し遠い場所にメタルスライムがいるな。
いや、ここの世界では違う名前かもだけどさ。
この世界、スキルとかレベルがある癖にステータスを見れなかったりするからな。
まあ、自分の知能の数値が正確に出たりしたらなんとなくいやだから良かったけど。
RPGとかでは経験値が多いメタルスライムだが、ここでもそうとは限らない。
でも、レアなのは変わり無いと思うから何か落としたりするかもしれん。
よし、倒すぞ。
不意打ちをしようと思ったが、気づかれた。
くっもしかしたら逃げられるか?
メタルスライムは逃げなかった。
自らの体で巨大な刃物を作り出した。
え、
少し無理はあるかもしれないがスライム類からの攻撃を避けた事実は変わらなかったためこのスライムの攻撃も避けられるはず。
五十歩百歩発動!
刃物が自分の胴体を真っ二つにせんとしていたが、運良くしゃがんで避けれた。
死ぬ
そんな考えがよぎった。
思考している事実は変わらないから思考速度が2倍でも変わらないはず。
《五十歩百歩》発動
世界がゆっくりになる。
やばいやばいやばい
なんとか土壇場で思考速度を2倍に出来たが、次はどうやって避ける。
スライムを倒したという事実は変わらないはず。つまりこいつをスキルで倒せるはず。
その辺にあった石を投げた。
メタルスライムに当たらなかった。
五十歩百歩発動出来てない!
なんでっ、もしかして普通のスライムじゃなく、メタルスライムだからか?
……………………………………………………
ユウは知らなかった。
五十歩百歩というスキルは
ある重要な事実を決めてその事実になるまでにしたことを2倍や二分の一にするというものだ。
確かに、
戦争から逃げたのが五十歩と百歩との比較では違いは無い。
しかしこんな状況だとどうだろう。
五十歩逃げるだけだと死ぬ状況で五十歩逃げる場合と百歩逃げたでは全然違う。
そもそも五十歩逃げたやつが死ぬ。
つまり無理がある状況だと五十歩百歩を発動できない。
というより1度スライムとメタルスライムでは無理があると思ってしまったのが原因。
初めに避けれたのは偶然である。
そのため、次の攻撃はスキルで避けれるが気づいていない。
……………………………………………………
さっきの攻撃も大きな刃物での攻撃だが今度はしゃがんでも当たる位置に刃物がきている。
さっきスキルで避けてしまったから避けれない。
剣で受けるしかない。
だがあの速度を見るに俺の筋力じゃあ剣がぶっ飛ばされる。
そもそもこの剣が耐えれるか微妙だろう。
刃が迫っている。
ああ俺は死ぬのか?
嫌だなあ。
異世界で死んだらどうなる?
家族や友達は…
さまざまなことを考えていた。
その瞬間メタルスライムが消えた。
周りを探してみるが何もいない。
え?
脳に負担が懸かりそうなので思考速度を元に戻した。
急に後ろから声をかけられた。
????「君、大丈夫かい!」
体がびくんとなったが後ろを振り返ると、金髪のイケメンがいた。
えさっきどこにもいなかったよな?
もしや、
「もしかしてあなたが助けてくれましたか?」
??「ああ、僕の転移魔法であのメタルスライムを人のいないところに飛ばした。」
すごいな。ちゃんと他人の迷惑をかけないようにしている。
いや、それよりも
「本当にありがとうございます。死ぬところでした。」
深々とお辞儀をした。
??「冒険を始めたばかり人にとってはメタルスライムはとても強いですから、次からはちゃんと見かけたら逃げないといけないですよ。」
少し怒られてしまった。
そうだよな。俺はこの世界での常識全然知らないんだから、もっと用心深くいかないといけないな。
すこし落ち込んだ。
「すいません…」
金髪のイケメンは慌てたように
??「あなただけじゃないので気にしないでいいですよ。」
そうフォローしてくれた。
優しい人なんだな…
後で、ギルドの人に冒険の注意点をもっと教えて貰おう。
「俺の名前はユウといいます。出来ればあなたの名前を教えてくれませんか?」
????「良いですよ。」
ヘロ「僕の名前はヘロ=ペオピーレ。」
「ヘロって言うんですね。ヘロさん本当に助けてくれてありがとうございます。」
「何か出来ることはありませんか?」
ヘロ「うーん…あっお腹が空いたんで奢ってくれませんか。」
「そんなことでいいんですか?」
ヘロ「いやぁ恥ずかしいことに丁度手持ちが無くてお願いしてもいいですか?」
「いいですよ。自分が出せる限り出します。」
ヘロ「そこまで出さなくても…」
そもそも俺のお金が少ないから、全部だすことになるかもだし。
俺の金の残高は…26銀か、ギルドにスライム討伐したのを報告したら…46銀か、見るところに強そうだし、足りるかなあ。
少し雑談しながら町に戻って行った。
ヘロは異世界人です。




