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エピローグ 夢のふもと




 せるまーっ。

 うっす!



 モナちゃんの世界の人、聞いてる?

 オレ、ゼフィル。

 オルマナで暮らしてる製麺屋。



 

 あれから少し経ってさ。

 まじ、好きな人がいる生活って良いなって、毎日思ってるとこ。



 モナちゃん?

 元気だよ!

 今じゃすっかり街の人気者。

 毎日くる相談っつーか雑談客に、笑ったり焦ったりしてる。



 そんな彼女がいっぱいいっぱいになんねーように、陰ながら……いや、全力で支えようって思ってるよ。



 オレがモナちゃんに癒されてるし、なんつーか、恩返しっていうかさ。大事にしたいんだ。大好きなんだもん。




 モナちゃんがいる毎日はマジで楽しい。

 ニホンのこと話してくれるし、違う価値観でおもしれーし、何よりまじで好きな人だからスッゲー幸せ。


 オレの粉まみれの日々を変えてくれる人が現れるなんて、前は思ってもみなかったしなー。



 親のことも、一緒に探してくれるって言うんだぜ? 


 こんな女神オレのとこにいていーわけ? と思うけど、誰にもやんねーよ?

 

 モナちゃんはオレの〈大好き〉だから。






 今だから言えるけど、風献祭はオレの未来を変えてくれたんだよな。



 オレのどうしようもない好きって(わがままな)気持ちも

 モナちゃんへの罪悪感も

 じじいへの恨みも全部


 あの日、空に消えてった。




 それでね、夢もかなった。

 実はあの後、モナちゃん、「スマホ」ってやつの中身、見せてくれたんだ。



 オレが異界の道具に興味あるの、隠せなくてさ。そわそわしてたら、声かけてくれたの。




 『18パーセントしかないけど、〈異世界〉見てみる?』って。

 『ドウガとガゾウでしか見せられないけど、それでもいいなら』って。



 見せてもらったよ。

 モナちゃんの居たところ。



 すごかった。

 まじ。

 道がボコってない。

 建物なんなのどーなってんの?



 クルマとかスマホとかなにあれ!

 もー釘付け。

 こういうの『ゴイリョクが死んだ』って言うんだろ?

 オレ、ゴイリョク死んだ!

 ニホンってところにゴイリョクが死んだ!




 そんな、スマホ越しの世界見て、興奮するオレの隣でモナちゃんが言ったんだ。



 『いつか、ゼフィーにニホン、見せてあげたい』って。




 もーーーわかる??

 大好き。

 まじで好き。

 思わず抱きしめてキスして「まじで好き」って言った。モナちゃん顔真っ赤にしててそれも可愛くてもっと好きになった。




 でもさあ。

 同時に『返したくねえ』とも思って。

 オレ、わがままだからさ、そこは譲れねーわけ。

 でも申し訳なさもあるわけ。



 

 だから。

 オレまた、研究始めたんだ。

 



 〈異界召喚〉じゃなくて、〈異界送喚(そうかん)〉のほう。



 召喚術式を応用して、あっちに送ること、できるんじゃないかって。



 いや、マジで盲点だったんだけど、召喚はしたことあっても、送るのはやったことなかったんだよね。



 応用と言いつつ反転と再構築になるから頭使うけど……



 可能性があるなら賭けてみてーじゃん??




 まずは小さいものから、ニホンに送るの。

 で、モナちゃんの親に知らせてあげたいの。




 『モナちゃん、元気です。

  生きてます。

  暮らしてます』って。

 『一生大事にします』って。

 






 あ、あと。

 近いうちに正式にプロポーズする。

 ちゃんと言うんだ。



 『オレと結婚してください』って。















風の街の相談術師/END







──────






ありがとうございました!

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