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〈宣戦布告〉10-2
朝一番。
オルマナの人々が一日分の火を使う頃。
彼女はモナを訪ねてやってきた。
彼女の名前は、ネリー・ローズフラン。
オルマナローズ園のひとり娘で、街随一のお嬢様だ。
現在19歳。とても社交的な性格で、ゼフィルを昔から知る住民の一人である。
金色のポニーテールを躍らせて。
綺麗な淡いピンクの瞳に、明らかな企みの光を宿すネリーに連れてこられたのは、小さな滝池の広場。
ささやかに流れ落ちる水が木漏れ日に煌めくことから、〈木漏れ日の滝〉と名がつけられている。
まるで、妖精か蛍でも舞い飛びそうな池のほとり。
ネリーがゆっくりと歩き出す。
こちらに背を向けたまま、後ろ手を組んで、頃合いを計ったように息を吸い──流れるように、話はじめた。
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