第9話 言えないこと
第9話です。
楽しんでいってください!
「まさか、話したの・・・?」
リリスはラヴィのことをじっと見つめる。
ラヴィはこっくりとうなずき、シャシャは少し目をそらした。
「・・・。ヴェーヴ、今から少し、3人で話すから、部屋に戻って頂戴。」
「わかった。」
リリスは眉を寄せ、普段よりもどこか硬い表情をしている。
その様子を見て、ヴェーヴは何も言えずに自分の部屋に戻った。
なんで師匠はあんなに怖い顔をしてたんだろ・・・。
いくら考えても、ヴェーヴにはその答えがわからなかった。
「シャシャ、少しの間だけリリスと2人にして。」
「わかったわ。」
シャシャは静かに部屋を出ていく。
「・・・なんで私が魔女だってヴェーヴに言ったの?」
リリスはラヴィの正面に座り、目をじっと見つめる。
「・・・あの子なら大丈夫だと思ったから。」
「なんで大丈夫だって分かるの?私がなんで喫茶店をしてるかとか、人間をどう思ってるかとか、全部知ってるじゃない!」
「人間と仲良くしたいんでしょ?あの子に隠す必要ないじゃない。」
「まだ、心の準備が・・・。」
リリスはした唇を噛み、ラヴィから視線を逸らす。
ラヴィは飽きれたようにため息をついた。
「はあ・・・。いつまであのことを引きずってるのよ。ヴェーヴはあいつらとは違う。この私が保証する。」
「でも・・・。」
どうしてもまだ不安だった。
ヴェーヴにどう思われているのか・・・。
「なら、直接本人と話しなさいよ。」
「・・・そう、ね。」
ラヴィはわざとらしく肩をすくめ、暗い雰囲気を払うように手を振る。
「さて、次の任務の内容を説明するわよ。・・・シャシャ、もういいわよ。」
そこからは先ほどの重い空気が嘘だったかのように、3人の会話はいつもの調子に戻っていった。
しかし、リリスの胸の奥にある不安は、どうしても消えてはくれなかった。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




