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第78話 買い物

第78話です。

楽しんでいってください!

 「お待たせしました。レイリー商会、会長のカミラと申します。」


リリスたちが通された部屋に姿を現したのはきりっとした長身の女性だった。

リリスは立ち上がり、彼女と握手を交わす。

その隣では、アリーが嬉しそうにその様子を見つめていた。


全員がソファに腰掛けると、カミラがおもむろに口を開く。


「それで、本日はどのようなご用件でしょうか。」


「アリーの話を聞いて、あなたの商会の商品を見てみたいと思ったのよ。」


その言葉に、カミラはふっと顔をほころばせる。


「承知いたしました。それでは、我が商会の人気商品を・・・。」


彼女が机の横に設置されているベルを鳴らすと、間を置かずにノックの音が響く。


「お呼びでしょうか。」


扉を開いたのは、アリーの父親。

彼は妻――ではなく、商会長への対応で言葉を交わす。


「人気商品を一通り持ってきなさい。」


「かしこまりました。」


そうして彼が部屋を出て行ってから数分後。

大量の商品を抱えて戻ってきた。

机に並べられているのは服やアクセサリー、化粧品だ。


「商品の説明はどうしましょう。」


「好きに見させてもらおうかしら。気になるものがあったら聞かせて頂戴。」


「かしこまりました。」


1着の服を手に取り、ラヴィと楽し気に話す。

ただ、買い物を楽しんでいる、という風に。

のんびりとしているその裏では、かなりのスピードで会話が進んでいた。


『これも、これも違うわね。』


『アリーが言ってたのって本当にそんなものか?聞き間違いじゃなく?』


『間違いないわよ。』


『じゃあ聞いてみなさいよ。』


ラヴィの物言いに少々むっとしながらもリリスはカミラに向き直る。


「子爵がこの商会を利用していると聞いたのだけど。」


「それがどうかなさいましたか?」


カミラはどこか鋭い目つきでリリスを見つめる。

それにリリスが怯むことはなく、彼女は明るい口調で話を続けた。


「私、あの方を尊敬しているのよ。美しい髪にきれいな肌。もしこの商会の物をお使いになっているのなら、ぜひ買いたいと思ったの。」


リリスの自然で、楽しげな様子を見たカミラはかすかに目尻を下げる。

そして、「少々お待ちください。」と言うと部屋を出ていった。


「よかったわ。」


「まったく、疑われたらどうするのよ。」


呆れた表情でリリスに視線を向けるラヴィに笑みを向ける。


「ふふっ。大丈夫だったでしょ?」


リリスは楽しげな、どこか幼い笑みを浮かべてそう言葉を返したのだった。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

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