表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

81/87

第77話 理由

第77話です。

楽しんでいってください!

 扉を開くとベルの音が鳴り響く。

シンプルながらも立派な建物の中に足を踏み入れたリリスたちを出迎えたのは、アリーによく似た顔立ちの男性だった。


「ただいま、お父さん!」


「おかえり。お客さんかい?」


アリーの奥ーー扉の前で佇むリリスとラヴィに視線を向ける。


「うん。うちの商品を見せてほしいんだって!」


「そうか。それならカミラを呼んでこよう。」


そう言って男性は踵を返し、アリーがリリスたちにパタパタと駆け寄る。


「こちらへどうぞ!」


2人はアリーに促されるまま、建物の奥へと歩き出した。



 『それで?なんでアリーの実家に来ることになってるわけ?』


突如、リリスの脳内にラヴィの声が響く。

リリスは動じず、いつもの調子で言葉を返した。


『どうしてって?』


『あんたが商品を見たい、なんていうわけないじゃない。任務中に。』


『ふふっ。たしかにそうね。』


そこでリリスは少しの間を置き、真剣な声音でラヴィに話しかけた。


『最近、売上が上がっているそうよ。』


『それがどうした?程度にもよるけど、ありえない話じゃない。』


『それが、妙な点がいくつかあったの。』


『ふーん。』


『・・・なんで興味なさそうなの?』


リリスの話に全く興味を持っていないラヴィにそう問いかけるリリス。

その問いに答えるラヴィの声音は、心底不思議だという気持ちが伺えるものだった。


『だって、あんたがそう言う時ってだいたいなんかあるんだから。ま、理由教えてくれるなら聞くけど。』


ムスッとした表情のまま、念話でそういったラヴィを見たリリスはくすり、と笑みを漏らしながら話を続けた。


『1つ目、この商会は売上が上がった時期に商品が変わるなどの変化はなかった。

2つ目、その時期が違法取引開始の時期とかぶっている。

3つ目、子爵がよく利用している。』


そこまで、無言で話を聞いていたラヴィは感心したように吐息をこぼす。


『もう少し情報がほしい、かな。だからこうなってるんだ。』


『そうなのよ。だから、ラヴィも、ね?』


『わかった。』


面倒くさい、という口調ながらも、そこに楽しげな色が含まれていたのをリリスは見逃さなかった。

今までほとんど情報がなかったのだ。

仕方がない。


リリス自身もどこか期待している、という風な面持ちで目を輝かせていたのだった。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ