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第72話 任務開始

第72話です。

楽しんでいってください!

 「今日の任務は何だったかしら?」


「ん?ああ、きいてないんだったっけ?取り締まり。」


「・・・最近、多いわね。」


リリスとラヴィは転移先の拠点で打ち合わせを始めていた。



 取り締まりというのは、貴族としての役割を全うしない者たちを捕まえる仕事だ。

重い税を課し、領民を苦しめる領主。

自分の利益のために部下を使い捨てる者。

そして、人間に機密情報を横流しにする者。


国に仇をなす者たちの取り締まりが、今のリリスとラヴィの主な任務である。



 「今日の獲物はロズレ子爵家。罪状は禁止品目の取り扱い、ねぇ。」


ラヴィが読み上げるのは、毎朝届けられる手紙。

差出人はもちろん、女王陛下である。

そこに書かれているのはその日の任務の内容である。


「証拠は?」


「・・・そこからみたいね。」


2人同時にため息をつく。

証拠不十分の状態でこちらに回されたらかなり面倒な状態になっている可能性が高いのだ。

証拠を揃えられない。

――つまり、優秀な黒月の眼の隊員でも調査しきれなかったということである。


「まあ、気長にやろうか。幸い、期限は1週間だし。」


ラヴィは必要最低限のものを残し、手紙を燃やして灰に変える。


「それじゃ、行こうか。」


「そうね。面倒だけど、これが私たちの仕事だしね。」


そう言って腰を上げる2人は、標的である貴族家へと向かうのだった。




 「ようこそ、いらっしゃいました。」


屋敷の前に立って出迎えたのはロズレ子爵当人であった。

屋敷は一般的な子爵家よりも少々立派といったところだ。

子爵もシンプルなドレスを身にまとっている。

一見すると、何もおかしな点はなかった。


リリスは屋敷の周辺、および内部を魔力探知で探るが不審な点がないことを確認する。

そして、預かっていたあるものを広げた。


「勅命。」


勅命書を預かっている者は、女王の代行者。

だから、その言葉を発した瞬間に周囲が静まり返り、全員がリリスにひざまずく。


「本日より1週間、ロズレ子爵はリリス・デュポワ、ラヴィエンヌ・フォルバランの両名にすべての書類の閲覧を許可せよ。」


「はっ。」


リリスはそこまで読み上げると、勅命書をしまう。

そして、二分の笑みを浮かべて「顔を上げてください。」と子爵に告げる。

子爵は姿勢を正し、同じく二分の笑みを浮かべた。


「それでは、わたくしの秘書をお使いくださいな。優秀ですし、この者ならばすべての資料の閲覧が可能ですわ。」


リリスとラヴィが頷くと、子爵の後ろから暗い金髪をひっ詰め髪にした若い女性が歩み出る。


「アリーと申します。」


そう言って頭を下げた彼女の額には汗が流れていた。

怯えか、緊張か。

もしくは焦り。

そこからいくつもの情報を得た2人は「また明日伺います。」と言い残し、アリーを連れて馬車に乗り込んだ。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

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