第56話 目覚め
第56話です。
楽しんでいってください!
「・・・ここ、どこ?」
なんだか、最近言ったような覚えのあるセリフを吐き出す。
この言葉の通り、ヴェーヴが目を覚ましたのは、見覚えのない場所。
喫茶店の自分の部屋と同じくらいの広さで、白を基調としている。
簡易なベッドとテーブル、椅子があるだけの殺風景な部屋。
きょろきょろと部屋を見ていると、突然、外ががやがやと騒がしくなった。
ヴェーヴはびくりと身体を震わせ、部屋のドアに耳を当て、その声を聴く。
「ノノ、なぜ人間の女の子をさらってきたんですか?」
「さらってきたって、人聞きが悪いなぁ。魔女ーー翠幽の家燃やしたらっこんできたんだもん。関係者だと思うじゃん!」
「・・・どう見ても、人間でしたよね?というか、絶対気付いてましたよね?」
「・・・。」
「はぁ。次からは確認してからやってくださいね。」
足音が扉の前で止まり、突然ヴェーヴの体が前に傾いた。
目をぎゅっとつむり、くるであろう衝撃に備える。
「おっと。」
そんな声が聞こえた瞬間、ヴェーヴの体は動きを止めた。
ゆっくりと目を開くと、ふわりと揺れる銀色の髪と青空のようにきれいな青い瞳が目に入る。
「起きたんだー!おはよう!」
「・・・おはよう。」
ヴェーヴどこか見覚えのある少女をぼんやりと見つめた。
「とりあえず、部屋に入りましょう。ノノのせいで体調は万全ではないでしょう。」
これまた見覚えのある、金髪金眼の女性に促され、ヴェーヴは部屋の中に戻った。
「さて、ノノは彼女に言うことがあるのでは?」
ヴェーヴがベッドに腰掛け、2人は近くに椅子を持ってきて座る。
「うっ・・・ごめんなさい。魔女だと思って気絶させちゃった!」
ちょこんと頭を下げ、瞳を潤ませる。
「だ、大丈夫だから顔上げて!」
慌てて元の姿勢に戻し、話の続きを始める。
「あの・・・なんて呼べばいいですか?」
「えっと、私はアネモネだよ!ノノって呼んでね!あと、光の騎士団2番隊隊長。」
「私はラナエル・ロランです。同じく2番隊副隊長をしています。」
ノノさんは瞳を輝かせながら、ラナエルさんは表情を変えず、無表情のままそう告げた。
「あ、ラナって呼んであげてね!それで・・・あなたのお名前は?」
「ぼ、僕はジェルヴェーズです。」
「わぁ!いい名前だね!じゃあヴェーヴって呼んでもいい?」
ヴェーヴはコクリとうなずき笑った。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




