表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/70

第55話 邂逅

第55話です。

楽しんでいってください!

 「・・・ここ、どこ?」


ヴェーヴが目を覚ましたのは、真っ暗な空間。

周りの様子は全くわからない。

けれど、なぜか――自分の身体だけは見える状態だった。


立ち上がり、改めて周りをきょろきょろと見回す。

音もしない。

臭いもしない。


まるで、世界から切り離されたような、暗い空間。


ヴェーヴは心細い気持ちに襲われ、瞳を潤ませる。

その時――

突然、目の前がまばゆく輝いた。


 しばらくしてから目を開き、そっと瞬きをする。

そこにあったのは、先ほどまでの闇とは全く違う光景。

森のように木々が生い茂っている場所だった。


「あら、やっぱりまだ早かったかね。」


不意に後ろから声が聞こえた。

振り向くと、そこには知らない女性。

――否、ヴェーヴはその女性に見覚えがあった。


どこだろ・・・?


記憶をたどりながら、その女性を観察する。


短い金髪。

見たことがないくらい、深い、青の瞳。

そして、布のようなものを巻き付けただけの、奇妙な服。


わかった!

しょだい、とか書いてた人!

師匠に聞こうと思って忘れてた!


そんなことを考えていると、上から声が降ってくる。


「こんなちびっこだとは・・・。」


ぼそりとそんな、失礼なことを呟き、僕のことをじっと見つめる。


「まあ、潜在能力は十分か。ねぇ、この世界の『過ち』を正してくれない?」


煽情的な笑みを浮かべる。

木々の間を風が通り抜け、葉がざわりと揺れた。


ヴェーヴは声を出そうと口を開く。

――しかし、のどから音が出ることはなく、ただ口をパクパクと動かすばかりだった。


「もちろんわたくしが手伝うんだから、受けるよね?」


にっこりと笑いながら、言葉を続ける。


「じゃ、まずは強くなりなさい!リリス?とかいうのと会えたら、また色々伝えるから。」


一方的にそう告げ、ひらひらと手を振る。


「頑張ってねー。」


どこかけだるそうにそう言うと、景色が急激に遠のいていく。

森も、女性の姿も、すべてが引き延ばされるようにゆがむ。

ヴェーヴの意識は、再び暗闇の底へと沈んでいった。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ