表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/72

番外編①

そういえば、ヴェーヴの普段の様子とかほとんど書いてないなー。

と思ったので、今回は番外編です!

 ドスッ


鈍い衝撃が体の左側を襲った。

目を開き、そのまま布団にくるまって寝ぼけたままぼんやりと床を眺める。

宙を舞うホコリが光を浴びてキラキラと輝いた。


もう一度目を閉じようとしたとき、不意に美味しそうな匂いが鼻をかすめた。

その瞬間、布団を跳ねのけて体を起こす。


「お腹すいた!」


 ヴェーヴはくるまっていた布団をベッドに戻す。

バタバタとしながら服を着替え、そのままの勢いで階段を駆け下りた。


「ふふっ。おはよう。」


リリスが首を回し、ヴェーヴのほうを見て微笑む。


「おはよ!」


「ちょっと水を組んできてくれる?」


「はーい!」


ヴェーヴは差し出された容器を受け取り、外に出た。


喫茶店を出た瞬間、太陽の光が眩しくて目を細める。

ヴェーヴは外の空気を目一杯吸い込み、大きく伸びをした。


井戸から組み上げた水を容器に移す。

残った水に触れると、少し冷たい。

ヴェーヴはそれで顔を洗い、喫茶店に入っていった。


扉を開いた瞬間、美味しそうな匂いが溢れ出す。


「師匠!これどこに置けばいい?」


水がいっぱいに入った容器を腕でぶら下げながら、そう尋ねる。


「そこに置いておいて。お皿も運んで頂戴。」


「わかった!」


リリスが指さした場所に容器をそっと置いてから、料理の乗った皿を机に運んで並べる。

温められたスープは白い湯気を揺らし、パンはほのかに小麦の香りを漂わせる。


「「いただきます!」」



 朝食後は、勉強の時間。


「よろしくお願いします!」


ヴェーヴはリリスに一礼し、体術の構えをとる。


最近、体術の練習が始まった。

体力とか筋力は狩りや採取をしていたから問題ないらしい。


簡単な型の練習は楽しいし、自分の体が思い通りに動くようになっていくのは、もっと楽しい!

今日は師匠と軽く戦闘形式で練習する。


リリスが構えるのを合図に、駆け出した。

姿勢を低くし、右側から懐に潜り込もうとした。

ーー次の瞬間、ヴェーヴは地面に大の字にねぞべっていた。


「ふぇっ!?」


思わず声が漏れる。

リリスを見上げると、「もう一度。」といつも通りの声で告げられる。

背筋が寒くなり、体がブルリと震える。

ヴェーヴは勢いをつけて起き上がり、もう一度構えた。



 昼食を食べたあとは、自由時間。

リリスはこの時間になると、毎日どこかに出かけていく。


「じゃあ、言ってくるわね。」


「いってらっしゃーい!」


手をパタパタと振って見送る。


「今日は何しようかなー。」


ヴェーヴは自分の部屋のベッドに寝転び、天井を見上げた。

窓から差し込む日差しは暖かく、うつらうつらと船を漕ぎ出す。


「ふぁ〜あ」


ぽかぽかした部屋の中にあくびの音が響き、ヴェーヴは目を閉じた。



 「ヴェーヴ、起きて!」


リリスが体を軽くゆすり、そう言った。


目を開くと、部屋の中はすでに真っ暗で、リリスの顔がかろうじて見える程度。

空気も少しひんやりとしていた。


「夕食の用意ができたから、おりてきてね。」


「うーん。」


寝返りをうち、もう一度目を閉じる。


「ふーん。夕食はいらないのね?」


リリスはそう言って部屋の外に出て、ドアをパタリと閉じる。


「え!?」


ヴェーヴはあせったように体を起こし、バタバタと階段を駆け下りた。


喫茶店から、明るい光がこぼれ、楽しげな笑い声が森に響いた。

ちょっと描写細かめにしてみました。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ