第48話 星夜祭の始まり
第47話です。
楽しんでいってください!
――5日後、ヴェーヴはリリスと一緒に寮の部屋を出た。
魔法学校に来てから使っている、この部屋はリリスが学生の時にラヴィと一緒に使っていた部屋だ。
ちなみに、リリスはすでに学校を卒業しているらしい。
会場の入り口で手を振る人影が見える。
星夜祭の会場は魔法学校の中庭だ。
日が暮れ始め、少し薄暗い。
ランタンが吊るされ、足元をぼんやりと照らしている。
灯の下で、たくさんの人がドレスに身を包み、仮面をつけて談笑していた。
「2人とも、よく似合っています!」
「リリス先輩、すっごく綺麗!」
リリスは裾になるにつれ、濃い緑になっていくAラインのドレス。
ヴェーヴはワンピースに近いシンプルなドレスを着ていた。
・・・例にもれず、この形に落ち着くまでにものすごく時間がかかった。
――1週間前。
ヴェーヴたちはマルゴの家の商会に来ていた。
「このカタログの中から選んでくださいね。」
そう言って渡されたのは、驚くほど分厚くて重い冊子。
「どれがいいかしら?」
「これもかわいいです!」
と、リリスたちが話し始めた横でヴェーヴも冊子を開く。
ドレスの形、色、リボンの種類、生地の種類、装飾・・・。
たくさんの項目があって、だんだん頭が痛くなってくる。
「ヴェーヴ、どれがいい?」
「うーん・・・よくわかんないから、師匠が決めて!」
と、全部丸投げした結果、決めるのにかかった時間はなんと4時間。
・・・ほんとーに、疲れた。
「さて、行きましょうか。」
リリスに手を引かれて歩き出す。
周りをきょろきょろとみると、それぞれが思い思いに過ごしていた。
キリアンは女の人に囲まれ、ミレルは黙々と食事をしている。
マルゴとミュゲットはヴェーヴたちと別れ、あちこち走り回っていた。
「師匠、お腹すいた。」
今の時間、普段は食事をしている。
ヴェーヴはすごくお腹が減っていた。
「わかったわ。じゃあ、ミレルと一緒にご飯を食べててくれる?」
「わかった!」
「は?なにいって・・・」
「じゃあ、お願いね。」
リリスはミレルの叫びを無視し、手を振ってテーブルから離れていった。
「まったく。・・・料理、取りに行くわよ。」
・・・なんだかんだ言って、面倒見は良いようである。
「うん!」
ヴェーヴは歩き出したミレルの後を追った。
1月2日から
「『人形姫』リリス・デュポワの奮闘 ~無表情少女の成長譚~ 」
の投稿を開始します。
ヴェーヴの師匠、リリスの過去です。
ぜひ見に来てください!
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




