第47話 パーティーへのお誘い
第47話です。
楽しんでいってください!
勢いよく開かれた扉から、誰かが飛び込んでくる。
と、思った次の瞬間、いつの間にかその人はリリスのそばにひざまずき、手を取っていた。
「お久しぶりです!リリス先輩!」
はたから見ても、目がきらきらと輝いている。
この人にしっぽがあれば、きっと勢いよく振られているだろうほどの喜びようであった。
「ミュゲット?その前に、ノックしてから部屋に入ってきてください。」
「すみません・・・。」
その場にいた全員が顔に苦笑いを浮かべている。
「それにしても、思っていたよりも話が伝わるのが早かったわね。私たちが学校に着いてから、まだ1時間ほどなのに。」
「もちろんです!探知魔法を使ったら、リリス先輩の魔力を感じましたからね!」
そう言ってミュゲットと呼ばれていた人は胸を張る。
「・・・リリスが帰って来ること、言ってなかったよね?」
さっきと同じように、全員の顔に苦笑いが浮かぶ。
「・・・まあ、いいんじゃね?どっちにしろ、呼ぶつもりだったんだろぉ?」
ミュゲットはマルゴに促され、席に着いた。
「そう言えば、彼女は誰?」
リリスばかりを見ていたミュゲットは、ようやくヴェーヴのことに気が付いたようだ。
「この子はヴェーヴ。リリスの喫茶店を手伝ってるらしいです。」
「ふーん。僕はミュゲット・ルフェーヴル。」
さっきの態度はどこへやら、こちらをじろじろと値踏みするように見る。
ヴェーヴは思わず身体を縮め、ぺこりと頭を下げた。
「マルゴ、あの話しなくていいの?」
「そうですね!リリス、ヴェーヴちゃん。魔法学校の『星夜祭』に参加しませんか?」
マルゴがあわあわしながら、さっきよりも明るい声を出す。
「星夜祭?」
首を傾げると、マルゴが落ち着いて口を開いた。
「春、夏、秋、冬。それぞれの季節の初めにパーティーが開催されるんです。」
「全部趣向が違ってて面白いんだよなぁ。」
「今回は自由な雰囲気のパーティー。学年、クラス関係ないし。」
「もう、そんな時期なのね・・・。」
リリスは懐かしそうに微笑み、ヴェーヴに視線を向ける。
「ヴェーヴ、せっかくだし、参加しましょうか。」
「うん!楽しみ!」
ヴェーヴはこくこくと勢いよく、うなづいた。
「それなら、ドレスを注文しませんか?」
「そうね。ドレスは持ってきていないし・・・。」
「うちの商会で買いませんか?今なら2日ほどで仕上がると思います。」
「お願いしようかしら。」
「そうと決まったら、外出届を出してきます!」
「俺もついて行こうかぁ。サイズの合う夏服が少なくなってきたからさ。」
「僕も行きます~!」
マルゴ、キリアン、ミュゲットの3人が部屋を飛び出していった。
部屋にはミレルさん、師匠、僕の3人だけが残り、不思議な沈黙に包まれる。
「・・・私は行かないからね?」
こうしてヴェーヴたちは、3人が帰って来るまで気まずい時間を過ごしたのだった。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




