第40話 揺らぐ心
第40話です。
楽しんでいってください!
お城の外に出ると、冷たい風がヴェーヴたちの頬を撫でる。
あたりはすでに薄暗くなり、月が空に昇っていた。
「また、いつでも来て頂戴ね!」
シャシャとラヴィが扉の前に立ち笑顔で手を振る。
ヴェーヴは窓から身を乗り出し、2人に向かって手を振り返した。
「危ないわよ。」
「はーい。・・・師匠、あれなに?」
城門を通って外に出ると、地面がうっすらと光っている。
赤、青、黄、緑・・・
たくさんの色が、お城を中心にしてぐるぐると回り、街の方々に散っていく。
「魔力の流れよ。城は王都中の魔力の流れを制御しているの。生活に魔力は必須だからね。」
「へー。」
時々、ヴェーヴは魔力がきらりと光るのを眺めながら、ぼんやりとしていた。
外に気を取られていたヴェーヴは気付かなかった。
リリスが、何かに悩むように、苦しげに顔をゆがめているのを。
「楽しかった!」
「それはよかったわ。・・・ヴェーヴ、あとで少し話しましょうか。食事の後に、私の部屋に来て頂戴。」
リリスと別れたヴェーヴは、部屋に着替えに戻る。
「おかえり!お茶会はどうだった?」
いつの間にか、クレールが隣に来て、顔をのぞき込まれる。
「ただいま!すっごく楽しかったよ!髪型、ほめてもらった!」
「よかった!頑張ったかいがあったわね。」
そう言ってニコニコとする。
「さっ、早く着替えて、夕食に行きましょう!」
そう言えば、お腹すいたなー。
お腹が減っているのに気が付き、ヴェーヴの歩く速さが少し早くなる。
今日の夕食のメニューを想像して、思わず頬が緩んだ。
――食事後
ヴェーヴはリリスの部屋の前に立っていた。
「師匠、入っていいー?」
「ええ、どうぞ。」
部屋に入ると、リリスがベッドに腰掛けている。
いつもと同じ部屋なのに、どこか違う。
リリス隣をトントンと手でたたき、無言でヴェーヴを見つめた。
ヴェーヴは促されるままに、リリスの隣に腰かけた。
「・・・。」
師匠が何の感情もない瞳で、こちらを見つめていた。
なんか、初めてラヴィさんたちと会った時みたい・・・。
ヴェーヴはそんなことを考えながら、リリスのことを見つめ返す。
「あのね、ヴェーヴ。」
リリスは一度言葉を切り、深呼吸をする。
「あなた、人間の国に帰らない?」
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




