表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/70

第37話 紅影の庭

第37話です。

楽しんでいってください!

 「わぁ!綺麗!」


窓の外に身を乗り出すと、壮大な城が目に入る。


黒く、美しい城壁がきらきらと輝き、見る者たちを魅了する。

外見の美しさはさることながら、そこに組み込まれた緻密な魔法は多くのものを感動させる。

・・・特に魔道具研究員たちに、だが。


馬車の中からは高さの違う塔が6本見えた。

中央にひときわ高い塔がそびえたち、その周りを5本の塔が囲んでいる。


「あの城にはたくさんの魔法がかけられているのよ。」


「あれも?」


ヴェーヴは中央の塔の頂部にある、王冠のようなものを指さしながら尋ねる。


「あれは防御結界ね。城が攻撃されたとき、外側に弾き返すの。」


 リリスに色々話を聞いていると馬車が止まる。

シャシャがニコニコと馬車を下りる2人を迎える。


「2人とも、久しぶりね!ドレス、すっごく似合ってるわよ!」


黒い城壁と対照的なパールホワイトのふんわりとしたドレスが風に合わせて柔らかく揺れる。

刺繍された銀糸が光を反射し、きらきらと輝いた。


「あら、可愛いじゃない。」


その声とともに、どこからともなくラヴィが現れた。


深いワインレッドのタイトなドレスに身を包み、髪を結い上げている。

ドレスの色よりも黒に近い色のフリルが控えめに施されていた。


「今日は髪を結っているのね。」


「うん!やってもらったんだ!」


今日はサイドを編み込み、小さなリボンでまとめている。

この髪型に辿り着くまでが、とてつもなく長かった・・・。


「ヴェーヴの髪、ぱさぱさじゃない!今から手入れするわよ!」


とクレールに言われたヴェーヴはされるがままに髪を洗われ、何かを塗られ、髪をとかされ、また何か塗られ・・・。

これだけで、1時間以上。

さらに、「あれも違う」「これも違う」と髪形を試され続けたのだ・・・。


「それじゃあ、部屋に行きましょうか!」


シャシャが歩き出し、全員でその後に続いた。



 ヴェーヴのの身長の何倍もある扉をくぐり、城の中に入る。

城の中は、白の大理石で作られ、壁には金の蔦模様が刻まれている。

そして――


「え!?」


天井に夜空が広がっていた。


「ふふ。あれはお母様が魔法で映し出したものなの。すごいでしょう?」


シャシャが胸を張って、誇らしげにそう言った。



 赤い絨毯の上を歩き、1つの扉の前で足を止める。


「開けなさい。」


シャシャの言葉を合図に、扉が開かれる。

まぶしい光があふれだし、ヴェーヴは思わず目を細めた。


扉の先にあったのは、普通なら、ありえない光景。


木々が赤・金・紫に色づき、風が吹くたびに、ふわりと葉が舞い落ちる。

テーブルや椅子の近くにはおいしそうなオレンジ色の果実が実っていた。

そして、最近は少し暑くなってきたのに、部屋の中はひんやりと涼しい。

まるで、秋のような綺麗な庭。

目を見開いたヴェーヴを見て、シャシャがこれまた自慢げに口を開く。


「ようこそ!紅影の庭へ!」

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ