第36話 師匠のドレス
第36話です。
楽しんでいってください!
「じゃあ、次はリリスの番ね!」
クレールが生き生きとした表情でリリスをのぞき込む。
「私はいいわよ。」
「いいじゃないの。ヴェーヴが買ったんだから、あなたも一緒に買っちゃいなよ!」
「でも、屋敷に何着もあるし・・・。」
「奥様からお小遣い、たっくさん貰ってるんだから!」
「・・・わかった。じゃあ、選びましょうか。」
落ち着いた緑色の瞳が、1着ずつドレスを丁寧に見ていく。
クレールがリリスに寄り添いながら一緒にドレスを選び始めた。
2人とも、とても楽しそうで店員も穏やかな笑顔でそれを見守っていた。
「これなんかどう?」
「いいわね、これ。」
そうして2人が選んだのは、セージグリーンの生地にアイビーの刺繍が散りばめられたロングドレスだった。
「試着をしたいから、個室を借りるわね。」
「どう?似合うかしら。」
試着室から出てきた師匠は、本当にきれいだった。
落ち着いていて静かで、でも、どこか優しい光をまとっている。
ドレスの裾は柔らかい布が重ねられてふんわりと広がっている。
七分袖はほんのり透けていて、穏やかな雰囲気にぴったりだった。
「似合ってるよ!すっごく綺麗!」
「ふふっ。ありがとう。じゃあ、これをいただこうかしら。」
クレールがドレスの代金を支払い、3人で店を後にした。
明日はなんだか、とってもいい日になりそう。
ヴェーヴそんな予感に胸を躍らせながら馬車に揺られる。
ただ、クレールが隣で何かぶつぶつ言っているのが、ちょっと気になるけれど・・・。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




