第32話 魔法戦開始
第32話です。
楽しんでいってください!
ドカァァァン!
疾風の翼の訓練場から何かが炸裂したような音が断続的に響いてくる。
あの人かしら・・・。
この破裂音の主のことを考えながら、リリスは訓練場に足を踏み入れた。
「あ?またさぼってんの?さっさと訓練に戻れ!」
「は、はいぃぃぃ!」
ミルクティー色の髪は逆立つように揺れ、隊長に支給される濃い緑のマントが風をはらんで翻る。
セレストは彼女に近づいて行った。
「精が出るわね、マノン。」
「セレスト。今日は休みじゃないの?」
マノンがこちらを振り向き、目を丸くする。
「リリス!」
「お久しぶりです。マノンさん。」
「ほんとに久しぶりだな・・・そうだ!昔みたいに隊員達の訓練の相手にでもなってくれ。」
ラベンダー色の瞳はキラキラと輝き、柔らかく微笑んでいる。
言っている内容は鬼教官と同じなのに、笑顔が優しいから余計に怖い。
「え、遠慮s・・・」
「あら、いいじゃない。私も久しぶりにリリスの魔法を見せてもらおうかしら。」
「更衣室に予備の訓練服がある。着替えに行ってきな。」
有無を言わせず、2人はリリスを更衣室に押し込む。
またかぁ・・・。
そう思いながらも、入ってすぐ横の棚にある訓練服を手に取る。
この服も、懐かしい。
昔もよく魔法戦やらされたっけ・・・。
昔の訓練の日々を思い出しながら、リリスは苦笑した。
魔法戦は結界内で戦う模擬戦だ。
魔法でけがをすることはないけれど痛みはあるし、攻撃を受けるたびに魔力が削られていく。
人数に制限はなく、多対1でやることも多い。
今日も、そうでしょうね・・・。
着替えたすぐに訓練場に戻ると、3人の隊員が結界を張る魔法具の準備をしていた。
「来たな。じゃあ魔法戦、始めるぞ。今回は1対3でやってもらう。相手は新人だ。」
やっぱり・・・。
頭の中でため息をつきながら、私は結界の範囲内に入り、3人と向き合う。
「では、始め!」
3人が詠唱を始める。
こうして、久しぶりの魔法戦が始まった。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




