第3話 迷子の理由
第3話です。
気軽に読んでいってください!
4、5回お代わりをして、ようやく一息つく。
「おいしかったぁ!」
ヴェーヴは満足げな表情でそう言った。
「それはよかったわ。・・・私はリリス・デュポワ。18歳よ。ここで喫茶店をしているの。」
彼女――リリスはそう切り出し、ヴェーヴの返事をじっと待つ。
「えっと・・・。僕は、ジェルヴェーズです!9歳です!」
「そうなのね。じゃあ、ヴェーヴと呼んでもいいかしら?」
ヴェーヴはこくりとうなずき、ほおを緩める。
「ありがとう。元気そうだけど、身体は大丈夫?森の中でボロボロになって倒れたのだけど・・・。」
そこでようやく、ヴェーヴは自分がなぜこんなところにいるのか思い出した。
「身体は大丈夫、です。実は・・・
ヴェーヴはその日、両親と共に森の深い所へ食べ物を採りに来ていた。
最近、森にある食料が減り、みんなが森できのこや野苺などを採っていたから、森の浅い所ではあまりとれなかったから。
家族で食べる分を採り終わり、木陰で寝転がる。
「大量だね!」
「そうだな。」
「帰ったら、何を作ろうかしら・・・。」
そんな風に話しながら、ヴェーヴは舟をこぎ出した。
その後――ふと目が覚めた時、そこに両親の姿はなく、日は沈みかけていた。
ヴェーヴは不安で胸がぎゅっと苦しくなりあたりを見回す。
「お父さーん!お母さーん!」
ヴェーヴは両親を呼びながら、夜通し森を駆け回った。
――そして、昨日の昼頃。
茂みの中からクマが現れて必死に逃げていた。
そんな時、女の人――リリスを見て気絶したのであった。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




