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第28話 秘密とフルコース

第28話です。

楽しんでいってください!

 ――1時間後、リリスが戻ってきた。

「リリスには秘密よ?」といたずらっぽく笑いながら、クレールはいろんな話をヴェーヴに聞かせた。

「リリスって昔は結構無口だったのよ。」とか「鬼ごっこしたらすぐ転んでたのよ。」とか・・・。


(楽しかったなぁ。)


思わずニヤニヤしてしまう。

リリスはヴェーヴの顔をのぞき込み、小首をかしげた。


「何の話をしてたの?」


「「・・・秘密!」」


「そう、残念。」


リリスは笑いながら、そう言った。


 しばらく3人で話していると、扉をノックする音がした。


「お食事の用意ができました。ダイニングルームへどうぞ。」


「わかったわ。」


リリスが椅子から立ち上がり、ヴェーヴのほうを振り返った。


「行きましょうか、ヴェーヴ。」



 ダイニングルームに着くと、リリスの両親がすでに座っていた。

ヴェーヴたちが座ると同時に食事が始まる。

一品ずつ、料理が運ばれてきた。


こういうのなんていうんだっけ?ふ、ふる・・・フルコース!


部屋に響くのはカトラリーの音だけ。

いつもの食事より、もっと豪華で、おいしいはずなのに、あまり味が分からなかった。

サラダ、スープ、パン、お肉・・・そして、最後にフルーツが運ばれてくる。


「リリス、この後、王宮へ行きますよ。」


セレストが唐突にそう告げる。

リリスはどこか不満げに、無言で頷いてイチゴを口に運ぶ。


「リリスを待っている間、ヴェーヴ君は私とお茶でもしようか。」


ガブリエルは、リリスにそっくりの穏やかな笑みを浮かべてそう言った。


「はい。よろしくお願いします!」


ガブリエルは更に目を細めて頷いた。




 食事を終えてすぐ、全員で玄関に向かう。

この屋敷は迷子になりそうなほど広く、きれいだった。



 玄関には立派な馬車がとまっていた。


扉には杖と剣をクロスにしたものを中心に、その周囲には緑色の風が描かれた紋章。

馬車は立派だが、派手すぎず、少し落ち着いた雰囲気であった。


「じゃあ、行ってきます。」


「行ってくるわ。」


セレストとリリスが乗り込み、馬車が動き出した。


「いってらっしゃーい!」


ヴェーヴは馬車が見えなくなるまでずっと手を振っていた。

これからものんびり投稿していきます!

ちょこちょこ覗きに来てください!

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