第25話 師匠の帰郷
第25話です。
楽しんでいってください!
ガチャリ、と後ろの扉が開く。
ヴェーヴが振りむくと、メイド服を着た女性と執事服を着た男性が丁寧に頭を下げていた。
「「おかえりなさいませ。リリス様。」」
「ただいま。2人とも、久しぶりね・・・。」
リリスが2人の男女を見つめ、微笑む。
「長距離を移動してお疲れでしょう。しばらくお休みください。」
男性は穏やかにそう言い、ヴェーヴたちに椅子をすすめる。
「お茶を入れますね!」
女性はニコニコしてそう言い、部屋の外に出ていった。
「それでは、奥様にリリス様がいらっしゃったと報告してきます。面会の用意ができたらまたお呼びに上がります。何かあればクレールにお申し付けください。」
「ええ、分かったわ。アルフォンスもありがとうね。」
「いえいえ、滅相もございません。」
そう言って、アルフォンスと呼ばれていた男性は部屋を出ていく。
アルフォンスと入れ替わるように、先ほどの女性がティーポットやカップを載せたワゴンのようなものを押してきた。
机のすぐそばに近づけて、ポットからお茶を注ぐ。
ヴェーヴの目の前にカップには、ミルクティーが入れられていた。
「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます!」
ヴェーヴはお茶を一口飲んだ。
ほんのり甘くて、ミルクがたっぷり入ってる、ヴェーヴが大好きな味。
「ふふふ。何で知ってるのって顔ね。」
僕はきょとんとしていた顔を引き締め、女性の次の言葉をじっと待った。
「リリスがあなたのことを手紙に書いてたのよ。それはもう楽しそうに・・・
「クレ?腕前は変わらずね。」
「あら、前よりも上達したつもりだったのですが・・・リリス?」
クレ・・・?もしかして、この人がクレールさんなのかな?
ヴェーヴが首を傾げている間も2人の楽し気な会話は続く。
一瞬、なんだか空気が冷えたみたいだけど、友達みたいに楽しそうであった。
「はあ・・・。まあいいわ。わかっていると思うけど、この子が一緒に暮らしているヴェーヴよ。」
「よろしくお願いします!」
「よろしくね、ヴェーヴちゃん。私はクレール。リリスの幼馴染兼侍女ってとこね。」
クレールは人懐っこい笑みを浮かべる。
「色々聞きたいとこなんだけど・・・。そろそろ執事長が来るだろうし、心の準備、しておいてね。」
「う・・・。お父様もいるわよね?しばらく帰ってなかったからいつも以上に大変そう・・・。」
「頑張ってねー。」
「・・・。」
リリスがジト目で見つめるのを気づかないふりをするクレール。
ヴェーヴは吹き出しそうになるのをこらえながらその様子を見ていた。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




