第24話 朝の光
第24話です。
楽しんでいってください!
「ふわぁ・・・。」
あくびを噛み殺しながら服を着替え、階段を下りる。
窓から明るい光が差し込み、喫茶店の中を照らしていた。
「師匠、おはよう!」
「あら?ヴェーヴ、今日はいつもより早いわね。」
「うん!だって楽しみだったんだもん!」
今日はリリスが任務の報告に行くため、魔女の国の王都に行く日である。
出かけたのは任務のためって聞いた時はびっくりしたなぁ・・・。
突然の告白に驚いた時のことを思い返しながら、リリスのことを目を輝かせながら見上げる。
「ふふっ。ごはんができるまでもう少し時間がかかるから、顔を洗ってきてね。」
ヴェーヴは外に出て井戸から水をくみ上げる。
ここに来た頃は水をくみ上げるのも苦労したのに、今では簡単に汲み上げられるようになった。
師匠が護身術教えてくれるようになったからかな?・・・ちょっと筋肉ついたかも。
ぼんやりとした頭でそんなことを考えながら、冷たい水を手ですくう。
その水を使って顔を洗い、寝ぼけたままだった頭をすっきりさせる。
桶の中にある水にはにやける僕の顔と青空が映っていた。
家の中に入ると、ちょうどリリスが皿を並べ終えたところだった。
「早く食べてしまいましょう。」
ヴェーヴは席に着いて、いつもよりも速いペースでご飯を食べ始めた。
お皿をかたずけてから、部屋にトランクを取りに行く。
机の上に置いていた帽子をかぶり、部屋の隅に置いているトランクの前に移動する。
数日前から準備して、何度も確認したその中身をもう一度だけ確認する。
「おっけー!」と言いながら、ヴェーヴはトランクを持ち上げ、部屋を飛び出した。
「準備できたよ!」
「そうね。魔女の国に行くのだから・・・耳を変えておきましょうか。」
「うん!」
「『幻形』!」
期待するような目をリリスに向ける。
リリスはは少し笑いながらヴェーヴに魔法をかけた。
一瞬空気が揺らぎ、耳が少しくすぐったくなった。
「・・・いいわよ。」
横に立てかけている鏡をのぞき込むと、ヴェーヴの耳はリリスたち、魔女のように少しとがっていた。
「わぁ!すごい!」
この魔法を見るのは初めてじゃないけど、やっぱりびっくりしたのだ。
ヴェーヴは子供特有の甲高い声で歓声を上げる。
「ふふっ。さあ、王都に行きましょうか『空間跳』!」
リリスが呪文を唱えた瞬間、目の前で何かが光ったみたいにまぶしくなった。
光が収まってから目を開けると、そこは知らない部屋。
空気が少し暖かくなり、何かの花のにおいがする。
部屋には深緑を基調とした、落ち着いた雰囲気だった。
「へ・・・?ここどこ?」
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




