第20話 仮面の夜会
第20話です。
楽しんでいってください!
「ごきげんよう。」
シャシャが声をかけたのは若い女性が3人集まっているグループだ。
「あら、ごきげんよう。」
「何のお話をなさっていたのですか?」
「軍の騎士様方のお話をしていたの。」
どうやら初めにあたりを引いたみたいね・・・。
初手であたりをひいたことを喜びながら、リリスは3人の女性の様子をうかがう。
「そうなの?私は最近体調を崩していてあまりお茶会に参加できなかったの・・・。よろしければ、いろいろ教えてくださらない?」
シャシャがにこやかに問いかけると、相手も柔らかな表情でそれに応じた。
「ええ、もちろん。」
「軍といえば光の騎士団よねぇ。」
「そうよね!軍の改革が行われてからそれまでいた団長がいなくなって、どうなることかと思ったわ。」
「軍の改革って?」
シャシャが小首をかしげて尋ねる。
そのしぐさはゆったりとしていて優雅で、堂に入ったものだった。
その後もシャシャは怪しまれない程度に質問を重ねていく。
リリスは、その横で微笑み、適度に相槌を打っていた。
正直、リリスの出番はほとんどなく、少し残念に思っていた。
・・・まあ、出番がないほうがいいんだけどね。
リリス自分の任務内容を思い出しながら、わずかに苦笑する。
「リリー、そろそろ帰りましょうか。」
シャシャのその声で我に返り、リリスは言葉を返す。
「そうですね、お姉さま。」
「それでは皆さん、ごきげんよう。」
リリスたちは軽く微笑み、挨拶をしてからその場を離れた。
「じゃあ、そろそろラヴィアン様と合流しま・・・。」
私たちのすぐ横を銀髪の女の子が通り過ぎた。
「・・・っ!?」
「・・・早く帰らなければ怒られてしまうわよ、リリー。」
シャシャは動揺を表に出さず、リリスに落ち着くように促す。
「・・・はい。お姉さま。」
リリスは胸の奥に走った動揺と焦り仮面の下に隠し、再び歩き始めた。
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