第18話 馬車の中で
第18話です。
楽しんでいってください!
リリスが瞼を上げると、1人の女性が目に入った。
「お待ちしておりました。黒月の眼、隊長の1人、エレーヌ・ルノーと申します。馬車の用意が整っています。いつでも出発できますが、いかがなさいますか?」
「すぐに出発するわ。詳細を詰めるのは馬車の中で。」
「かしこまりました。」
リリスたちはエレーヌの後について行く。
建物を出ると、立派な馬車が待っていた。
「この馬車で会場まで向かっていただきます。どうぞ、お乗りください。」
エレーヌに手を貸してもらい、馬車に乗り込む。
ドアが閉まると同時に、馬車が動き出した。
「さて、それで、私たちはどうしたらいいのかしら。」
ラヴィが椅子の背もたれに寄りかかり、足を組む。
「会場に着いたら、ラヴィ様は男性陣の中で今後の動きを探ってください。」
「了解。」
「殿下は女性陣の中で最近注目されている軍人の情報を。できれば、隊長格が好ましいです。」
たまに忘れるけど、シャシャって王女様なのよね・・・。
リリスは、周りの人にとっては当たり前と言えることを今まで忘れていたようである。
「それ、あなたたちでも調べられるんじゃない?」
「調べようと試みたのですが、やはり作法の壁が・・・。」
「まあ、育ちで違いが出るからね。」
「その通りです。」
「あら、それなら、私は何をすればいいの?」
ラヴィとシャシャ。
この2人だけで達成できそうな任務だ。
リリスは何をすればいいのか、不思議に思いながらそう聞いた。
「リリス様には殿下の護衛をしていただきます。」
「あら?それだけでいいの?」
リリスは、思っていた以上に簡単な任務で拍子抜けする。
「はい。シャシャ様は私たちにとって、いえ、国にとってとても大切なお方です。傷一つつけないよう。」
「わかったわ。」
リリスがうなずくのを確認し、エレーヌは3人に仮面を差し出した。
「こちらが身に着けていただく仮面です。今回の任務では、殿下とラヴィ様は婚約者、リリス様は殿下の妹という設定で潜入していただきます。」
リリスたちは渡された仮面を顔に当てた。
さらっと重要なことが・・・。
これからものんびり投稿していきます!
ちょこちょこ覗きに来てください!




