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7/10

下品な発言禁止!

 タンバが持っていた謎の水晶。

 それに微弱な魔力を込めた途端、どこからともなくゴブリンが現れた。

 さっきまで微塵も魔物の気配を感じなかったにも関わらず……だ。


 そのうえ、エメラルドドラゴンのみならず、カオス・スワンプワームまで現れてるもんな。


 ちなみにゴブリンはすでに討伐済みだ。最低ランクの魔物だし、さすがに苦戦などはしない。


「ギュアアアア……!」


 ドスンと。

 壮絶な悲鳴をあげながら、さっきのカオス・スワンプワームも地に伏せる。


「……はい、討伐完了」


 剣を鞘に収めながら、涼しげな顔で地面に着地するラリィ。

 さすがというべきか、まったくの無傷だな。苦戦した様子が全然ない。


「く、くそ……化け物かよ……!」


 タンバが真っ青な顔で呟く。目を見開き、なぜか絶望的な表情を浮かべている。


 もうこの時点で怪しさマックスなんだよなぁ。


「おいタンバ」

「な……なんだよ」

「ゴブリンはともかく、カオス・スワンプワームはB級の魔物だ。おまえじゃ絶対に勝てない相手を倒したんだから、普通は安心するもんじゃねえの? なんでがっかりしてる?」

「あ…………」


 唖然と立ち尽くすタンバ。


 語るに落ちたな。

 別に高度な駆け引きをした覚えはない。こいつが勝手に自爆した形だ。


「そういうわけだ。一度、王都で詳しい話を聞かせてくれや。あそこにいる二人も含めてな」

「く……くそ……っ……!」


 悔しそうに歯噛みするタンバだが、この後に及んで抵抗するつもりはないらしい。


 ……こいつ自身、わかってるんだろうな。

 暴れたところで、俺に勝てるわけないということくらいは。


 だから特段なにをするでもなく、素直に従うつもりのようだ。


「ロア・マヒロス……。おまえだけは許さんからな、クソガキが……」


「おーいラリィ、こいつぶん殴っていいか?」


 そんなこんなで、俺は転移魔法を用いて王都に帰るのだった。

 もちろん、エメラルドドラゴンとカオス・スワンプワームの屍も一緒に持って行くので、正確には王都のすこし前だな。


 ★


「おや。これはロア様にラリィ様――って、うおっ!!」

 王都に着いたとき、門番にひどく驚かれた。

「そ、そそそそそ、その大きなモノはなんですか!? ま、まさかドラゴン?」


「エメラルドドラゴンとカオス・スワンプワーム。絶命してるのは確認してる。通してくれないか?」


「そ、それはもちろんでございます! さあどうぞ!!」


 二人の門番がさっとどいてくれた。

 このへんの融通も、Sランク冒険者ならではだよな。


「おーい、ロア様がエメラルドドラゴンを退治してこられたぞーー!」

「えっ、あのロア様が!?」

「すごい……!」

「さすがは勇者様だぜ……!!」


 知らせを受けて、続々と都民たちが集まってくる。もちろん、こうしてすぐに駆けつけてくる連中ということは、大多数が俺の《ファン》っぽいな。


 片手でエメラルドドラゴンを持ち上げている俺に、キャーキャー声援が送られてくる。


「やぁやぁみんな。今日も揃ってみんな美男美女だねー」


「きゃー!!」

「ロア様ー! こっち見てーー!!」


「ちっ、うぜぇな……あの肉便器どもが……!!」


 タンバがとても下品なことを言っていたので、とりあえず腹パンしておいた。



 


 

 

 

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