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第92話 テッドにちゅうして


「……」


 グレニッジ標準時午前6時。

 テッド・ハーグリーヴスは寝室で目を覚ましていた。


 時間帯は早朝ではあるが、この時期の英国では十分に明るい時間帯である。

 ガウン姿のまま足音を殺して執務室へ向かう。


「今日の茶葉はこれにするか」


 備え付けの電気ケトルでお湯を沸かしている間にポットに茶葉を入れる。

 ちなみに、本日のアーリーモーニングティーに使用する茶葉はダージリンのファーストフラッシュである。


「ん、こんなものかな?」


 ポットにお湯を注いで茶葉を蒸らすこと3分きっかり。

 カップに注いだ紅茶を一口飲んだテッドの口元には笑みが浮かんでいた。これで観戦準備は完了である。


『各馬一斉にスタート! 先頭を取ったのは……20番、ヘイセイツインターボですっ!』


 チューナーを回せば、デスクに据え付けられたラジオから競馬実況が聞こえ出す。時折チョビ髭の解説が聞こえてくるが、テッドは意識して無視するように心がけていた。


『……先頭は最初のコーナーに差し掛かろうとしています。この時点での先頭はヘイセイツインターボ! 後続との差は6馬身以上。ぶっちぎり状態ですっ!』


 テッドが聴いているのは英国放送協会(BBC)による日本ダービーの実況放送である。

 地球の裏側からリアルタイムで本国へ中継することが出来るラジオ局は、この世界広しと言えどBBCだけであろう。


『最後の第4コーナーに差し掛かります。先頭は依然ヘイセイツインターボ! このまま逃げ切るのか!?』


 カップを持つ手に力が入る。

 紳士の嗜みとしてカップは微動だにしていないが、中身の紅茶は微妙に揺らいでいた。


 生前のテッドは競馬ファンだったわけではない。

 しかし、ウ〇娘アプリに出てくるオッドアイでギザ歯なロリっ娘は大好きであった。そこからネタ元を知り、過去動画で実馬を見てさらに惚れ込んでしまったのである。


 その馬を彷彿とさせる馬が、ネタ元と同じく大逃げをうつ。

 テッドとしては全力で応援するしかなかったのである。


『残り200を切った! しかし、後ろからワカタカが猛烈な勢いで迫るっ! 差がどんどん詰まっていくっ!』


 紳士たるもの優雅であれ――とは、誰が言った言葉であったか。

 冷静沈着を装っているようであるが、テッドが持つカップの中身は大荒れであった。


『今、先頭がゴールイン! 1着はワカタカ、そこから4馬身ほど離れてオオツカヤマ、そこからさらに離れて3着にアサハギ、以下、オートビス、レイコウと続きます』


 レースが決着したとき、テッドは実況を聞いていなかった。

 思わず投げ出したティーカップの中身が顔面を直撃してのたうち回っていたからである。


「おはようございます旦那さま。じつは来客がありまして……」


 テッドが着換えたのを見計らったように家令(ハウス・スチュアード)のセバスチャン・ウッズフォードがやってくる。しかし、当の本人は歯切れが悪そうであった。


「そんな予定は聞いてないし、こんな時間に訪問するような非常識な知り合いもいないはずだけど?」


 テッドは訝し気な表情となる。

 こんな時間に、しかもアポ無しで訪問してくる人間に覚えが無かったのである。


「それが……旦那さまのご親戚と言い張っておりまして」


 普段のセバスチャンであれば、このような人間はにべもなくお断りするであろう。しかし、自らが仕える主人の親戚となると無下に扱うわけにもいかないのである。


「……で、そいつはどこに?」

「わたしには事の真偽を判断出来ません。かと言って外で待っていただくわけにもまいりませんので応接間にお通ししております」

「分かった。すぐ行く」


 早足で執務室を後にするテッド。

 主人の顔を見なかったセバスチャンは幸運であった。その表情には普段の彼が決して見せることのない感情が浮かんでいたのであるから。







「久しぶりだな。早速で悪いのだが金を貸してほしい」


 開口一番、馴れ馴れしい態度で金を要求する男。

 ぱっと見は初老の紳士で服装も上品でありながらも、どことなく見下したような態度にテッドは不快感を感じていた。


「申し訳ないが僕には親戚などいません。両親が亡くなってからは天涯孤独の身なので。金を借りたいなら銀行へどうぞ」


 そのような対応を取られたら塩対応をせざるを得ない。

 テッドの態度は冷淡そのものであった。


「ま、待て!? 本当に覚えていないのか。わたしはおまえの叔父なんだぞ!? 恩知らずにも程があるだろう!?」


 慌てた様子の自称叔父を名乗る紳士。

 その表情には、まさか断られるとは思わなかったという感情が露骨に表れていた。


「……世間様一般の叔父という者は、年端もいかない少年の身ぐるみを剥いで土地勘も無い場所に放り出すものなんですかね?」

「!?」


 ボソリと呟くような言葉に一瞬で沈黙させられる自称叔父。

 テッドは目の前の男と初対面ではなかったのである。


『ある日、突然意識を失ったかと思ったら赤ん坊になっていた――何を言っているのか分からねーと思うが以下略』


 気が付いたら赤ん坊になって逆行転生していた。

 21世紀のラノベ展開あるあるである。


 幸いだったのは、転生先の両親が愛情を注いでくれたことであろう。

 ハーグリーヴス家はそれなりに成功した商家であり、テッドは裕福で何不自由無い生活を送ることが出来たのである。


 しかし、楽しい日々はテッドが15歳になったときに突如終わりを迎えた。

 旅行先の海難事故で両親を失ってしまったのである。


 テッドの悲劇はさらに続く。

 彼が悲嘆にくれているのを他所に、親戚たちはハーグリーブス家の財産と家業であるハーグリーブス商会の乗っ取りを進めていたのである。


「えぇ、覚えてますよ。ロンドンに着くや否や、馬車から蹴落として逃げ出した自称叔父さんとやらの顔はね」

「ま、待ってくれ!? あれは不幸な行き違いというやつで……」


 テッドの追撃に顔面蒼白となる叔父。

 顔を覚えられていたとは思ってもいなかったのであろう。


 叔父に旅行と言って連れ出されたテッドは、身一つでロンドンに放り出された。

 20世紀初頭の英国にセーフティネットなどという便利なものが存在するはずもない。そのまま野垂れ死にする未来しか存在しなかったのである。


(まぁ、そのおかげでチートスキルに目覚めたのだけどね)


 死にかけて新たなスキルに開眼するのは、ラノベではお約束の展開と言える。

 召喚スキルを得たテッドは、生きていくために必要なモノを適宜召喚して命をつなぐことが出来たのである。


(でも円卓に目を付けられなかったら、もっと人生気楽だったよなぁ)


 内心でため息をつくテッド。

 転生スキルに目覚めて調子に乗った結果が今のテッドの立ち位置である。これもラノベではお約束とまではいかないまでも、割と良くある展開と言えるだろう。


「……で、いつまでそこに居るんです貴方は。もう用は無いでしょう?」


 思い出に浸っていたテッドであるが、目の前の馬鹿面を見て現実に引き戻された。もはや見ているだけでも不快なので、とっととお帰りいただくことにしたのである。


「えっ、いや、金を……」


 テッドの態度に狼狽する叔父。

 この期に及んで、まだ金を貸してくれると思っているらしい。


「誰かいる?」


 口で言って分からないなら、実力行使するしかない。

 目の前で騒ぐ叔父を無視して、部屋中に聞こえる声でテッドは呼びかける。


「「「御呼びでしょうか旦那さま」」」

「ひぃっ!? いったい何処から!?」


 テッドの呼びかけに応えてゾロゾロと出てくるメイド部隊。

 主人の身を案じて応接間のあちこちに隠れていたのである。


「お帰りだそうだ。玄関まで……いや、正門まで送ってあげて。丁重に、ね」

「かしこまりました旦那さま」


 叔父に近づいたメイドが一瞬で背後を取り、腕と肩関節を()める。

 スタンディングでのハンマーロック――分かりやすく言えば、警察官が逮捕に抵抗して暴れる被疑者に手錠を掛ける体勢である。完全に極まっているので、素人には抜け出すことは不可能であった。


「何をする!? 離せっ、離さんかっ!?」


 叔父はそのまま強制的に退出させられた。

 まるでゴミを捨てるが如く、門の外に放り出されたのである。


「はぁ、朝っぱらからつまらないことに巻き込まれたな……」


 その様子を窓から見ていたテッドは、思わずボヤいていた。

 しかし、今回の一件はそれだけに終わらなかった。むしろ始まりだったのである。







「また放火か。これで何件目だ?」


 新市街(ニュードーチェスター)に所在するドーセット警察本部。

 その一角にある凶悪犯罪捜査課では、捜査員たちによる情報交換の真っ最中であった。


「今月に入って既に6件目です。それとこれを……」

「同一犯で確定だな」


 鑑識が差し出した紙切れを見て同一犯と断じる捜査員たち。

 彼らは連続放火魔を追っている最中だったのである。


『これは無慈悲な貴様に対する天誅だ。態度を改めない限り続くことになる』


 1932年5月初旬からドーセット領内では放火とみられる火事が多発していた。現場にはテッドを誹謗中傷する怪文書が残されていたのである。


「……と、いうわけなのだ。セバスチャン殿」


 事が事だけに、警察の動きは迅速であった。

 ドーセット警察のトップである警察本部長は、直ちにセバスチャンに報告していたのである。


『事情は分かった。しかし、旦那さまは今日本へおられるので伝えることが出来ん。そもそも、このような些事をわざわざお耳に入れるわけにはいかん』

「では?」

『旦那さまが戻って来られるまでに事件を解決するのだ。手段を選ぶな。わたしも一族の者たちを動かす』

「了解しました。直ちに非常態勢を取ります」


 セバスチャンとの電話を終えた警察本部長は、デスクに備え付けられたスイッチを入れる。それは館内スピーカーのスイッチであった。


『これより非常態勢に入る! 繰り返す、非常態勢に入る! これは訓練ではない!』


 全館に警察本部長の声が響き渡ると、にわかに騒がしくなる。

 この瞬間、開設されてまもないドーセット警察本部は非常態勢に突入したのである。


『ドーセット管内の全警察署とポリスボックスへ指令。現時刻をもって24時間巡回を開始せよ』


 警察本部内の指令センターより、管内にある10か所の警察署、60ヵ所の交番(ポリスボックス)に最優先の指令が下る。1000人以上の警官が一斉にローラー作戦を開始したのである。


『SWATは常時空中待機。不審者に対する発砲を許可する』


 ドーセット警察の虎の子である特殊武装攻撃班(SWAT)(Special Weapons Attack Team)も臨戦態勢となった。英国の警察で唯一所有しているフェアリー FB-1A改 ジャイロダイン(警察仕様)に隊員たちを載せて空中から警戒にあたったのである。


「やたらパトカーが走ってるな。事件でも起きたのかねぇ?」

「俺なんか、今日だけで職質を3回も受けたぞ。断ろうと思ったけど、警官の目が血走ってて断れなかったぜ」

「凶悪犯でも逃げ出したのか? その割には新聞もラジオも何も言わないんだよなぁ……」


 道を歩けば職質され、空を見上げればオートジャイロが騒音をまき散らして飛行する。異常事態が進行していることはドーセットの住民たちも理解はしていた。しかし、その原因が分からずに不安になっていたのである。


「へー、どこも育ちざかりは大変なのねぇ」

「そうなのよ~。うちの子ったら、本当にわんぱく盛りで……」

「うちの子も、少し大きなったらそうなるのかねぇ。不安だわぁ」


 しかし、世間様が動揺しようが関係無い者たちもいる。

 いわゆるおばちゃんと言われる人種であり、今日も今日とて井戸端会議に励んでいたのである。


「……じつは、ここだけの話なんだけど。最近騒がしいのは放火事件が絡んでるらしいわよ?」

「放火事件だけで、あそこまで神経質になるものかしら? 最近のお巡りさんは殺気だっていて怖いくらいよ」

「それがね、知り合いに警察のお偉いさんがいるのだけど……放火事件の現場にご領主さまを誹謗中傷する怪文書が置かれていたらしいのよ!」

「「「えええええ!?」」」


 衝撃の事実に驚愕するおばちゃんたち。

 全く疑わずに信じてしまったのである。


「許せない、許せないわ。ご領主さまのおかげで今の生活があるのに!」

「ご領主さまのおかげで、息子は奨学金をもらって学校に通えているのよ。恨むヤツの気がしれないわ!?」

「他の皆にも知らせましょう。不審者を見つけ出すのよ!」


 買い物帰りのおばちゃんたちは燃え上がった。

 今こそ、日頃の恩に報いるときなのである。


(これで良し。この分だとあっという間に噂は広まるでしょうね……)


 その様子を見て、話題を提供したおばちゃんはほくそ笑む。

 3人の子持ちである彼女は、セバスチャンの一族に連なる者であった。彼女が井戸端会議に情報を流した結果、あっという間にドーセット領内で噂となったのである。


「くそっ!? どうなってやがる!?」


 今回も楽な仕事なはずであった。

 これまでは放火して怪文書を置いておくだけでたんまり金がもらえたのである。しかし……。


「あっちに逃げたわよ!?」

「追え追えーっ! 絶対に逃がすなーっ!」

「吊るせ! 吊るしてしまえ!」


 連続放火魔は領民から激しく追い立てられている最中であった。

 そこかしこから声と足音が聞こえてくるのは、逃げる側からすれば悪夢でしかない。


「っ!? そこをどけぇぇっ!」


 必死になって逃げる男の目の前に現れたのは主婦っぽい女性であった。

 たかが女性一人、持ってたナイフを振り回しながら強行突破しようとしたのであるが……。


「えぐっ!?」


 突然の激痛に放火魔はその場でうずくまる。

 主婦(?)とすれ違おうとした瞬間に金的蹴りを喰らったのである。


(白……!?)


 あまりの激痛に思わず上を見上げれば、目に入ってきたのは天高くかかげられた主婦の(かかと)であった。強烈な踵落としを喰らった放火魔は、脳震盪を起こして気絶したのである。


「放火魔を確保しました」

『警察には事情を話しておこう。今すぐその場を離れてくれ』

「分かりました」


 人気が無いのを確認した主婦は、買い物かごの中からトランシーバーを取り出して通信する。彼女もまた、セバスチャンの一族に連なる者だったのである。


 テッドに絶対の忠誠を誓うセバスチャンの一族は、市井に紛れて情報収集を行っていた。最近はマルヴィナ・ブートキャンプにも積極的に参加しており、戦闘力も兼ね備えたエージェントとして日々活動していたのである。







『……所持品に放火に使ったと思われる発火物と怪文書が有りました。彼が放火魔であることは疑いようはありません』

「単独犯なのかね? それだと話は早いのだが」


 放火魔捕縛から三日後。

 セバスチャンは警察本部長から電話で報告を受けていた。


『いえ、単に金で雇われただけのようです。締め上げて吐かせましたが雇い主の顔も名前も該当する者はいませんでした』

「とすると、再犯の可能性もあるということか」

『残念ながら否定出来ません』


 (くだん)の放火魔は金で雇われただけのチンピラであった。

 世話になっていた組織に『良いバイトがある』と紹介されて犯行に及んだだけだったのである。


ロンドン警視庁(スコットランドヤード)に応援を頼むべきです。この事件はもはや領内では追いきれません』


 警察本部長の意見は至極真っ当なものであった。

 実行犯がトカゲのしっぽ切りだった以上、黒幕を捉えるには領域を超えた広域捜査をするしかない。


「それだけはならんっ! 旦那さまには多くの敵がいるのだ。スコットランドヤードに協力を仰ごうものなら、領内の醜聞が政敵に広まりかねない。それだけは絶対にあってはならんことなのだ!」


 しかし、セバスチャンの返答は断固たる拒否であった。

 領内の醜聞は主君の立場を脅かすことになると、お家至上主義者な彼は信じて疑わなかったのである。


『そうなるとこちらは受け身で対処せざるを得ません。事件の短期解決は不可能です』

「ぬぅ……」


 自縄自縛(じじょうじばく)な状況に思い悩んでいるうちに事態は進行していた。よりにもよって、ドーセット公爵家自体が狙われることになるとは、この時のセバスチャンには思ってもいなかったのである。


『娘はあずかった。また連絡する』


 放火魔捕縛から1週間後。

 新聞の文字を切り貼りしたと思われる脅迫状がドーセット公爵家のポストに投函されていた。


「何を馬鹿な。ミランダさまは奥方さまといっしょに日本に居られるというのに」


 怪文書を見たセバスチャンは一笑に付した。

 しかし、次々と届けられる脅迫状を見ているうちにそうも言っていられなくなった。


「そんな馬鹿な!? いや、しかし、これは本物のミランダさまだ」


 送り付けられた怪文書に同封された写真に写った娘は、まぎれもなく長女ミランダであった。モノクロ写真であったものの、その顔をセバスチャンが見間違えるはずが無かったのである。


 この時のセバスチャンは知る由は無かったのであるが、写真はフォトモンタージュされたものであった。犯人はミランダの写真を手に入れると、縛り上げられた幼児の写真と合成していたのである。


「いったい、どうすれば!? 旦那さまに直接確認出来れば良いのだが……」


 意外なことであるが、ドーセット公爵家と駐日英国大使館の間には直接の連絡手段は無かった。テッド不在の間、公爵家の全てをセバスチャンに任せていたことが仇となってしまったのである。


「それで俺を思い出したわけですか」

「お頼みします! もはや貴方しか頼れる人がおらんのですっ!」


 精神的に追い詰められたセバスチャンが(すが)ったのが、スコットランドヤードの警視監補アーチボルド・ウィットフォードであった。テッドとは古い付き合いであり、セバスチャンも面識があったために外部の警察関係者の中では最も信用出来る人間だったのである。


「ロイド・ジョージ首相に国際電話してもらって直接本人に確認しました。日本で元気に過ごしているとのことでしたよ」


 アーチボルドの動きは早かった。

 セバスチャンから相談を受けたその日の内に、宰相ロイド・ジョージにアポを取って安否確認をさせたのである。


「良かった、本当に良かった……!」


 感極まって号泣するセバスチャン。

 精神的に極限まで追い詰められていたのであろう。まさに漢泣きであった。


「許さん……絶対に許さんぞ! 必ず見つけ出して報いを受けさせてやる!」


 安堵した後に湧き上がるのは、果てしない憤怒であった。

 ここまでコケにしてくれた犯人を決して許すわけにはいかないと心に誓ったのである。


「そういうことであれば、俺も手伝いましょう」

「アーチボルド殿、お気持ちは嬉しいが勝手に動いたらヤードに迷惑がかかるのでは?」


 恩人ではあるが、部外者でもあるので穏便な理由で遠ざけようとするセバスチャン。しかし、アーチボルドは退かなかった。


「俺はヤードの中では特殊な立場でしてね。こういう事件に単独で動けるんですよ」


 スコットランドヤードにおけるアーチボルドの立場は、円卓メンバーのトラブル担当であった。年齢の割に出世しているというのに部下がついていないのは、単独で現場に派遣されることが多いからなのである。


「さて、まずは配達員をとっ捕まえましょうか。どうせトカゲのしっぽ切りでしょうが、ある程度は追えるでしょう」

「確かにその通りですな。メイド部隊に警戒させましょう」


 配達員が捕まったのは、それから三日後のことであった。

 投函した瞬間にメイドたちに寄ってたかってくんずほぐれつ……ではなく、捕縛されたのである。







「本当に何も知らないんです! 駅前でバイトしてくれないかって頼まれただけなんです!」


 ロープで芋虫と化した少年が泣き喚く。

 怖い顔をしたメイドたちに問答無用で縛られたのである。さぞかし怖かったであろう。


「それで、君は依頼人の顔は覚えているのかい?」

「これといった特徴の無いおっさんでした。駅で金と手紙を渡すとすぐに行ってしまいましたし……」


 恐怖に怯える少年を必死に宥めすかして質問すること1時間。

 これ以上拘束しても無意味であると判断したアーチボルドは、少年を解放したのであった。


(脅迫状は届かないと意味が無い。これでは届かなくても問題無いように思えてしまう。いや、もしかしたら……)


 しかし、アーチボルドは少年の証言に重大な意味があることに気付いた。

 たったこれだけで気付けてしまうあたり、彼は警官としては非常に優秀なのである。ただ、女運は壊滅していたが。


 ちなみに、アーチボルドはニュードーチェスターの高級娼館『ラスプーチン』で開催される合コンイベントの常連である。収入もルックスも抜群でトークも上手いため大勢の女性に言い寄られるのであるが、最後でヘタレる根性なしであった。


「脅迫状が届かない前提で多数用意しているですと!?」

「そうです。失敗しても別の配達員に頼めるようにしているはずです」


 アーチボルドの推理に驚愕するセバスチャン。

 脅迫状を多数用意するなど前代未聞である。


「しかし、それでは確実に脅迫状を届けることが出来ないのではないかね? 金だけもらって逃げる不埒者もいるだろう」

「届かなかったら次の奴をつかまえて、届けさせるだけでしょうね。おそらくは、ここが見える場所で見張っているはずです」


 ドーセット公爵邸(ドーチェスターハウス)は見晴らしの良い場所に建てられていた。

 接近しなくても監視するのは容易なのである。


「理屈は分かるが悠長過ぎないかね? そんなことしているうちに旦那さまが帰られたら狂言誘拐は破綻してしまうだろうに」

「それこそが盲点なのですよ。黒幕の目的は嫌がらせであって、身代金じゃないのです。もちろん、あわよくば手に入れようと考えているでしょうがね」


 アーチボルドに断言されてセバスチャンは言葉も出ない。

 実際、精神的に相当追い詰められたのである。嫌がらせとしては上々であろう。


「アーチボルド殿、いったいどうしたら良いのだろうか?」

「このまま無視しても害はありません。放置を推奨しますよ」


 狂言誘拐と分かった時点で犯人に付き合う義理は無い。

 直接的な被害が出ていない以上は放置推奨なのである。


『脅迫状を無視しただとぉぉぉぉ!? おのれ生意気な!』


 実際、黒幕はスルーされて激昂した。

 嫌がらせ目的の(かま)ってちゃんにはこの手が一番効くのである。


『くそ、遊び過ぎたか。あまり時間が無い……』


 二人が知る由は無かったのであるが、黒幕にはタイムリミットが迫っていた。

 決して忘れていたわけでは無かったのであるが、想定以上に早まってしまったのである。


 アーチボルドは黒幕の真意を的確に読み当てていたが、その感情までは読めていなかった。追い詰められた犯人が暴走することまでは計算出来なかったのである。


「セバスチャンさま、ポストにこのような脅迫状が……」

「またか。ゴミ箱に捨てておきなさい」

「いや、ちょっと待った!? こ、これはもしかして……本当に誘拐されたかもしれない」


 脅迫状を見た瞬間に真っ青になるアーチボルド。

 これまでの脅迫状とは違うことを理解してしまったのである。


『この子の命が惜しければ500万ポンドを用意しろ。支払い方法は追って指示する』


 このような内容の脅迫状が、誘拐されたと思われる幼児の写真といっしょに投函されていた。これまでの悠長なものと違い、シンプルかつストレートに金を要求する内容だったのである。


「こうしちゃおれん。すぐに確認しなければ……」

「お待ちくだされアーチボルド殿。我々も協力しましょう」


 今すぐ飛び出そうとするところに、セバスチャンは声をかける。

 意外な言葉にアーチボルドは思わず足を止めてしまう。


「あんたらには無関係な話じゃないのか?」


 部外者を極力関わらせようとしないセバスチャンの態度をアーチボルドは薄々察していた。その彼が、すすんで協力しようというのである。怪しさ爆発であった。


「いえ。事の発端が旦那さまである以上、放置することは出来ません」

「初耳なんだが、そこらへんは聞かないほうが良いんだろうな」

「そうしていただけると助かります」


 セバスチャンはドーセット警察のトップとズブズブ……もとい、親しい関係であった。彼の根回しのおかげで、部外者であるはずのアーチボルドが陣頭指揮を取ることになったのである。







「……誘拐された幼児は捜索願が出されていました。親御さんに脅迫状の写真を見せて確認を取ったので間違いないありません」


 捜査員からの報告をアーチボルドが黒板に書き込んでいく。

 ドーセット警察本部の凶悪犯罪捜査課では捜査会議の真っ最中であった。


「犯行の状況ですが、農作業中に畑の片隅に置いていたら車で攫われたとのことです」

「犯行に使われたと思われる車は、ドーチェスター市役所の駐車場に放置されていました。ナンバーから所有者を割り出したのですが、レンタカーでした」

「犯人が市役所周辺に付近に潜伏している可能性は高いと思われます。現在聞き込み調査を進めております」


 巻き添えで全く関係の無い幼児が誘拐されてから3日経ったものの、有力な情報は出ていなかった。とはいえ、これは捜査員が無能であることを意味しない。


 先日の連続放火魔への対処でドーセット警察の全署員が疲弊していた。

 全力でローラー作戦を展開した弊害が出ていたのである。


「鑑識から報告します。脅迫状に使用された文字はデイリードーセット紙からの切り抜きです。使われている紙も普通に流通している紙で場所の特定は出来ませんでした」


 鑑識が調査したのは、つい先日ドーチェスターハウスに届いた最新の脅迫状である。内容は以下の通りであった。


『指定したロンバー・オディエ銀行の口座に用意した金を振り込め。番号は――』


 脅迫状に書かれた口座には名義は書かれていなかった。

 ただ口座番号のみが書かれていたのである。


「振込先から容疑者を特定出来ないのか?」


 アーチボルドの疑問はもっともなことであった。

 しかし、鑑識の捜査官は首を振る。


「この銀行はスイス銀行のプライベートバンクです。たとえ警察相手にだって顧客の情報を教えてはくれないでしょう」


 スイス銀行のプライベートバンクは、ナンバーズアカウントで口座を開設できる。口座名義は契約者の任意の番号で管理され、名義人が表示されない匿名口座のため守秘性が非常に高い。


 顧客の身元を知っているのは担当者とごく一部の上層部だけである。

 口座番号が漏れてもそこから身元を割り出すことは不可能であり、後ろ暗い金を入れるにはうってつけであった。


 口座番号さえわかれば誰でも振り込みは出来るという点も身代金を入れるのに好都合であった。もっとも、口座番号を間違えると振り込んだ金は返ってこない仕様なのであるが。その場合は、振り込みを間違った人間の自己責任である。


『振込証書をデイリードーセットの一面に掲載しろ。確認次第、人質を解放してやる』


 さらに三日後。

 新たな脅迫状にドーセット警察本部は騒然となった。


 この時代の500万ポンドは史実21世紀の価値に換算して約460億円である。身代金の相場を知っている者からすれば、あまりにも現実離れした途方もない金額であった。


「……ちょっと出てくる。捜査会議の進行は任せた」

「え、あっ、ちょっと警視監補殿!?」


 いきなり振られて困惑する年配の刑事。

 警察本部を後にしたアーチボルドの行先はドーチェスターハウスであった。


 それから1週間後。

 金額と口座番号のみが載った振込証書と思われるものがデイリードーセットの一面に掲載された。その翌日に事件が進展したのである。


「すみません。この子を警察署に連れて行ってくれと頼まれたのですが……」

「!? 確保ぉぉぉぉぉぉっ!」

「えっ!? うわぁぁぁぁぁぁっ!?」


 幼児を抱えてポリスボックスに出向いた男を、警官たちは問答無用で捕縛する。

 もちろん、幼児の安全を確保したうえでの捕縛だったことは言うまでもないことである。


『本当なんです! 見知らぬ男に金を渡されて、適当なポリスボックスまでこの子を連れていってくれって……』


 警察本部へ連行された男は、捜査員たちから尋問を受けていた。

 その様子をマジックミラー越しにアーチボルドは観察していたのであるが……。


「あぁ、こりゃシロだな」


 あっさりと男が事件に無関係であることを看破していた。

 嘘をついていれば、繰り返しで同じ質問を浴びせると矛盾が生じる。しかし、目の前の男は証言はブレなかった。単に何も知らないからである。


「じゃあ、犯人は今何処にいるんです!?」

「大金を引き出そうってんなら支店じゃ無理だろう。おそらくスイスへ高飛びしてるんじゃないか?」

「そんな……」


 がっくりと、目に見えて落ち込む捜査員たち。

 犯人を確保したと思い込んでいただけに、その落差は凄まじいものがあった。


「そう落ち込むな。誘拐された子はちゃんと戻ってきたじゃないか」

「ですが……」

「この事件はまだ終わりじゃない。喜ぶのも悲しむのも後回しだ」

「えっ、それは」


 『どういうことです』と聞き返す前に、アーチボルドは手を振って取調室を出て行った。しかし、それを追う余裕は捜査員たちには無かった。彼らには片付けるべき仕事が山ほどあったのである。







「ふざけやがってぇぇぇぇぇっ!? よくもわたしをコケにしてくれたなぁぁぁぁぁっ!?」


 スイスのジュネーブ州レマン湖の畔。

 湖畔に佇む伝統の高級ホテル『ボーリヴァージュ』の一室で、初老の紳士が荒れに荒れていた。


 激昂している男は、テッドの叔父にしてハーグリーブス商会の会長であった。

 テッドに金をせびりに行って容赦なく叩き出された彼は、逆恨みしたあげくに盛大な嫌がらせを実行。さらには身代金として莫大な金額を頂戴するという史上まれに見る完全犯罪を成し遂げたはずだったのである。


(あの振込証書は確かに本物だった。何がいったいどうなってるのだ!?)


 彼は困惑していた。

 自身が取引に使用しているプライベートバンクの証書を見間違えるはずが無いのである。


『……と、いうわけなんですが何か名案はありませんか?』


 振込先指定の脅迫状が届いていた時、捜査会議を抜け出したアーチボルドはセバスチャンに相談していた。相談すればなんとかなると思っていたわけではない。それこそ、藁にも縋る気持ちだったのである。


『ふむ、ロンバー・オディエ銀行なら当家とも取引があります。振込証書は……おぉ、ありました。これですな』

『えっ、こんなものを出されても……』


 証書を持ってきたセバスチャンにアーチボルドは困惑する。

 こんなものを何に使えというのか。


『お分かりになりませんかな? これをちょっと弄れば……おっと、これ以上はわたしの口からは言えませんな』

『あんた、見た目によらず悪辣だなぁ』

『悪意には悪意をぶつけるのが一番ですぞ?』


 サラッと、とんでもないことを(のたま)うセバスチャン。

 アーチボルドがドン引きしたのは言うまでも無いことであった。


『その証書は保管期限切れで処分する予定でした。好きに使ってくださって構いませんぞ』

『ありがとうございます!』

『なんの。礼を言うのはこちらのほうですぞ』


 本物の振込証書を手に入れたアーチボルドは、鑑識と協力して金額と口座番号を修正した。急場しのぎでカラー写真ならば修整した箇所がすぐバレる程度の誤魔化しであったが、新聞の画質の荒い白黒写真では判別することは不可能なレベルだったのである。


 この時代にはネットバンキングなんて便利なものは存在しない。

 振り込まれた金額を確認するためには、銀行の支店か本店に本人が直接出向く必要があった。


 金額が莫大なだけに支店では対応出来ない可能性があった。

 であるならば、スイスの本店に出向くしかない。その結果が冒頭の展開だったというわけである。


(くそっ、こうなったら強権を発動して何が何でも来月の臨時株主総会を乗り切らねば……!)


 莫大な累積赤字を抱えたハーグリーブス商会は、株主たちから臨時株主総会の開催を迫られていた。テッドの下に赴いたのは金策のためだったのである。


「どういうことだ? 何故株主たちが一人も来ないんだ?」

「臨時株主総会を迫りながらも誰も来ないとは。失礼にも程があるぞ!?」

「いや、むしろこのまま終わったほうが助かるぞ。解任されなくて済むのだからな」


 臨時株主総会の会場となったアレクサンドラ・パレスでは閑古鳥が鳴いていた。

 株主たちから罵声を受ける覚悟を決めていた商会会長以下、会社の首脳陣は拍子抜けしていたのである。


「……あぁ、ここには誰も来ないよ。僕を除いては、ね」


 突然聞こえてきた声に、その場に居た人間はギョッとする。

 あまりにも聞き覚えがある声だったからである。


「な、な、ななな……」

「何をしに来たかって? 僕は筆頭株主なんだからここに居て当然じゃないか」

「「「な、なんだとぉぉぉぉぉぉ!?」」」


 衝撃の事実に絶叫する商会の首脳陣。

 株主のリストを入手したテッドは、暴落したハーグリーブス商会の株を10倍の値で買い取ることを提案。損切前提で動いていた株主たちは喜んで株を手放した。その結果、晴れてテッドは商会の筆頭株主となったのである。


「というわけで、お前ら全員クビね。従業員はうちで引き取るから安心して辞めていいよ」


 容赦ないテッドの発言に首脳陣は阿鼻叫喚であった。

 経営が傾いても改善を図ることなく、ぬくぬくと過ごしていた報いである。


「貴様に人としての情は無いのか!?」

「わたしたちは、あなたの身内なのよ!?」

「頼むっ! わたしだけでも助けてくれ!?」

「あっ、ずるいぞてめぇ!?」


 傍から見ていても、じつに見苦しい。

 頭痛で思わずコメカミを抑えてしまったテッドを誰が責められようか。


「あぁ、そうそう。全員にプレゼントがあった」


 プレゼントと聞いて旧首脳陣たちの顔がぱっと輝く。

 もちろん、テッドはそんなお人好しでは無かった。


「業務上横領、インサイダー、特別背任その他諸々の罪状をプレゼントしてあげるよ。調べはついてるから逃げられると思うなよ?」


 旧首脳陣が今度こそ膝を屈したのは言うまでも無い。

 テッドの人生を歪めた親戚たちは、会社から放り出されたうえに莫大な借金を背負うことになったのである。






以下、今回登場させた兵器のスペックです。


フェアリー FB-1A改 ジャイロダイン(警察仕様)


全長:7.62m  

全幅:1.27m(主翼除く)

翼幅:5.38m

全高:3.07m 

ローター径:15.768m   

機体重量(自重/全備):1829kg/3377kg   

最大速度:250km/h

航続距離:430km

上昇限度(実用/限界):3150m/2180m(地面効果なしのホバリング限界)

武装:RP-3ロケット弾×6(主翼兵装架)

  :M2重機関銃(機首) 

  :兵員4~5名or貨物1000kg(機体内貨物室)

エンジン:ロールス・ロイス マーリン 軸出力1500馬力+ガスジェネレーター(チップジェット用)

乗員:2名(パイロット+ガンナー)


ウォッチガード・セキュリティによって試験運用されている複合ヘリコプター。

FB-1A型の改良型であり、スペックに変更は無いもののコクピット周りがサイドバイサイドからタンデム形式に再設計された。


1930年の中華人民義勇軍の鎮圧において満足な運用実績を残し、翌年から英陸軍への納入が開始されている。ドーセット警察本部に納入された機体は、カラーリングが変更されている以外はスペックは陸軍向けと同一である。



※作者の個人的意見

機体にでっかく『POLICE』ってペイントすれば警察用です(暴論

ドーセット警察のSWATは装備も練度も充実しているので、某製薬会社の特殊部隊か、あるいは西部な警察ばりに派手に活躍してくれることでしょう。

正式タイトルは『テッドに(ちゅう)して』だったりします。タイトル部分にはルビが振れないのでこんなんなりました。どこかで聞いたような気がする?多分キノセイデスヨ(;´∀`)


最近なろう小説で、ざまぁ展開な作品ばかり読んでいたら自分も書きたくなっちゃいました。改めて読み直してみたけど、あんまりざまぁ感は無いですね(苦笑


>電気ケトル

お湯が沸騰すると自動的に電源が切れる自動電源OFF機能を初めて搭載した電気ケトルを開発したのは、英国のブランドであるラッセルホブス(Russell Hobbs)です。史実だと1955年に発売されているのですが、この世界では円卓チートで早まっているという設定です。


>アーリーモーニングティー

早朝、起き抜けに飲む紅茶です。

ベッドの中で楽しむことが多いことから、ベッド・ティーともいいます。


>オッドアイでギザ歯なロリっ娘は大好きであった。

おいらはきょぬーなお姉さんが好きなのに!?ロリっ子好きでは無いのに!?何故あの子から目が離せないんだぁぁぁぁぁっ!?(錯乱中


>ドーセット警察本部

ドーセット領内の開発、特に新市街地であるニュードーチェスターの急速な発展によって従来のドーセット警察署では能力不足となってきたために規模を拡大してニュードーチェスターに移転しています。これまで領内を管轄してきたドーセット警察署はドーセット中央警察署と改名されて、旧市街地のみの管轄となっています。


>ドーセット警察のトップである警察本部長

元ドーセット警察の署長なので、テッド君とも面識があります。

というか、昔から無茶ぶりされていますw


>管内にある10か所の警察署、60ヵ所の交番(ポリスボックス)

テッド君は生前の日本の警察を参考に警察組織を整備しています。

ドーセット領の面積は佐賀県に匹敵するので、数値は現在の佐賀県警を参考にしてたりします。領内の発展に伴い、絶賛規模拡大中です。


特殊武装攻撃班(SWAT)

ドーセット警察本部の虎の子である特殊部隊。

某製薬会社に出てくる特殊部隊の如く非常に高い練度を誇り、かつ有り余る予算で装備は異常なほど充実しています。この世界でヘリ(オートジャイロ)を装備する唯一の警察部隊だったりします。


史実SWATがSpecial Weapons And Tactics(特殊武装及び戦術)を意味するのに対して、ドーセットのSWATは殺意も破壊力もマシマシです。ちなみに、ウォッチガードセキュリティの再就職先でもあります。


>マルヴィナ・ブートキャンプ

モットーは『町娘を立派なアサシンに』です。

ここで鍛えられると、腹筋バキバキになります。


>フォトモンタージュ

写真を部分的な要素として引用して切り貼りしたり、多重露光などの方法により合成して制作される写真作品のことを指します。昔の刑事ドラマで出てくるモンタージュ写真もこれの一種と言えます。


昔流行ったコラージュ、とくにアイコラ(アイドルコラージュ)と違う点は写真素材以外のものを使うか否かです。コラージュは写真以外の要素(絵具や他の素材)が入っています。


>アーチボルド・ウィットフォード

マルヴィナさんと同時期に登場しているのに、一時期は不遇だったオリキャラ。

登場の度に出世している有能キャラなのですが、女運が壊滅的なのは相変わらずです(酷


>ロンバー・オディエ

スイスのジュネーヴで一番古いプライベートバンクです。

1796年の創業からスイスの金融史において大きな役割を果たしています。現在は世界17カ国、24ヶ所にオフィスを持っています。日本にも支店があります。


>スイス銀行のプライベートバンク

名義無しの口座番号のみで管理されている守秘性が高い口座です。

番号さえ分かれば誰でも振り込めますが、番号を間違っても守秘義務で振り込んだ金は返ってこない鬼仕様だったります。ゴルゴに出てくるスイス銀行のイメージがこれですね。


>マジックミラー越しにアーチボルドは観察していた

刑事ドラマの中だけかと思ったら、実際の警察でもマジックミラーは使用されているようです。


>高級ホテル『ボーリヴァージュ』

レマン湖に面して佇む伝統の高級ホテル。

個人経営のホテルとしてはジュネーヴ最古の5ツ星ホテルでもあります。各界のセレブリティに愛されており、昭和天皇もご宿泊された由緒あるホテルです。

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[良い点] テッドに誅、略してテッ誅!(ぉ まああれですね、ざまあ感が足りないのは罰を与える描写があっさりしてるからじゃないかとw もう少し見苦しく泣き叫んで許しを乞うたところを足蹴にされて手錠かけ…
[気になる点] 放火や誘拐の方は追求しないの? こっちのほうが重罪なような?
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