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第86話 決起と後始末(自援絵有り)


「……まだ来ないのか!?」

「いつもなら、そろそろのはずなんだが……」

「違う道を通ったんじゃないのか?」

「いや、それは無い。あのデカい車が通るならこの道以外にあり得ない」


 1929年12月某日。

 軍用コートに身を包んだ兵士たちでファミレスは占拠されていた。


 今日の帝都は、この時期にしては珍しく氷点下であった。

 雪がちらつくほどに寒いなか、監視場所として最適な場所として選ばれたのが平成会のファミレスだったのである。


 半蔵門が見える場所にあるファミレスならば、英国大使館から首相官邸へ向かう道路を監視出来る。暖房が効いているので大人数で長時間居座るのに都合が良かったのである。


「コーヒーのお代わりはいかがですか?」


 殺気だった男たちに、恐る恐る声をかけるウェイトレス。

 コーヒーのお代わりが自由なのも、長時間居座るのに好都合であった。


「「「お願いします!」」」

「あっ、はい。かしこまりました」


 ウェイトレスは足早に去っていく。

 すでにコーヒーのお代わりは6杯目である。


「店長、あの人たち怖いです。なんとかしてください!」


 注文を取ったウェイトレスは、どうにかコーヒーをテーブルに運び終える。

 そして、そのままバックヤードに駆け込むと店長に訴える。


「確かに怖いが犯罪を犯したわけじゃないだろう?」


 必死なウェイトレスに対して、言葉を濁す店長。

 ここで通報していれば、今回の事件は未然に防げた可能性もあった。


「お客さまは神様なんだ。外見で差別しちゃいけない。それに軍人さんとトラブル起こしたくないし……」


 しかし、肩書は店長でも所詮は平成会のモブであった。

 結局、事なかれ主義に走ったのである。


「!? 来たぞ! あの車だ!」

「やっと来たか!」


 コーヒーのお代わりが10杯目を数えたところで、男たちが動き出す。

 彼らの目の前を白塗りのシルヴァーゴーストが走り去っていったのである。


「目標を確認した。作戦行動に移れ!」

『了解。ただちに部隊を急行させます!』


 店内に設置された公衆電話で連絡をとる少尉の階級章を付けた男。

 彼の横を、ドカドカと軍靴の音を響かせながら男たちが退店していく。


 電話を終えた男は、そのままファミレスを出ようとしたのであるが……。


「ちょっと、お客さん! お勘定!」

「ちょ、き、君……」


 そこに立ちふさがったのは、ウェイトレスである。

 その後ろでは、店長があわあわしながら状況を見守っていた。


「……」


 男は無言で一円札をカウンターに叩きつける。

 そのまま外に出ようとしたところを、再びウェイトレスが立ちふさがる。


「……どういうつもりだ?」


 軍刀の柄に手をかけ、憤怒の表情で睨みつける男。

 一般人なら卒倒しそうな光景である。実際、店長は卒倒していた。


「あと40銭足りません!」

「……これでいいだろう。釣りはいらんぞ」


 忌々しい表情で、追加で1円札を出す男。

 つまらぬことに時間を取られたとばかりに、足早に去っていく。


挿絵(By みてみん)


「きゃー!? やったわ! 臨時収入よーっ!」

「……」


 思わぬ臨時収入に喜ぶウェイトレス。

 そして、その横では未だに店長が卒倒していたのであった。


 早朝からの陸軍部隊の籠城は、午前10時に解消された。

 5時間の籠城で消費されたコーヒーはじつに300杯以上。ファミレスが始まって以来の大赤字であった。







「なんですか貴方たちは!?」


 首相官邸正門前。

 巡回していた警官が、男たちを呼び止める。


「ぐわっ!?」


 その返事は鉛玉であった。

 問答無用で警官を撃ち倒す。


「銃声がしたぞ!?」

「何事だ!?」

「非常ベルを押せ!」


 銃声を聞きつけて敷地内に設けられた詰所から飛び出してくる男たち。

 彼らは一般の警察とは違う濃紺の衣装に身を包んでいた。


「全小隊を官邸前に集結させろ!」

「これ以上の狼藉を許すな!」

「塞げ塞げ! 此処を通すな!」


 彼らは、総理官邸警備隊の隊員たちである。

 迅速かつ整然とした行動によって、あっという間に官邸の入口前は封鎖された。


 総理官邸警備隊は、内閣調査部の提言によって創設された。

 平成会は、史実昭和初期の首相テロを憂慮していたのである。


 総理官邸警備隊は、史実の機動隊を参考にしていた。

 濃紺の活動服は周囲に威圧感と頼もしさを感じさせるものであった。


 昭和の機動隊の象徴とでも言うべき、ジュラルミン製の大盾も標準装備である。

 官邸入口を封鎖する大量の金属製の大盾は、まさに難攻不落の鉄壁の如しであった。


「くっ、怯むな! 撃て撃てっ!」


 あまりの対応の速さに愕然とした襲撃者たちであったが、すぐに我に返る。

 今回のスポンサー――モルガン商会から提供されたコルトガバメントを撃ちまくる。


「くそっ、こいつ撃ちにくいぞ」

「よく狙って撃て。いつもの感覚じゃ当たらんぞ!」


 日ごろ使用している14年式拳銃とは違うガバメントの反動(キックバック)に戸惑う襲撃者たち。銃自体も14年式よりも重く大きいために、初撃は狙いを大きく外れて官邸の壁に命中していた。


 何度か発砲するうちに感覚をつかんだのか、襲撃者たちは盾に命中弾を与えていく。そもそも、射撃訓練もせずにぶっつけ本番で使用することが論外なのであるが。


「ぐわっ!?」

「おいっ、しっかりしろ!」


 威圧感抜群なジュラルミン製の大盾は、45ACP弾には無力であった。

 史実のあさま山荘事件では低威力の38口径や22口径LR(ロングライフル)弾に貫通されているのである。より大威力な45ACPを止められるわけもなかった。


 元々ジュラルミン製の大盾は、暴徒鎮圧用なので耐弾性は最初から考慮されていなかった。今回の襲撃事件をきっかけに、警備隊には車輪付きの鋼製防弾盾が複数配備されることになるのである。


「ガス弾用意!」

「撃てっ!」


 混乱しつつも、警備隊は反撃を開始する。

 拳銃で応戦しつつ、擲弾筒で催涙ガス弾を撃ち込んでいく。


「ゴホッゴホッ……」

「目がぁ、目がぁ……!?」

「くそ、卑怯な……!」


 襲撃者側は、擲弾筒による催涙ガス弾を無防備な状態で受けることになった。

 目の前に集中している状態で、盾越しに高落角で撃ち込まれるガス弾は完全に死角だったのである。


「なっ、風向きが!?」

「ちょ、こっちに来たぞ!?」


 しかし、至近距離でのガス弾使用はリスクを伴う。

 ガス攻撃は、風向き次第で攻撃者側にも牙を剥くのである。


「えぇいっ!? 総員吶喊(とっかん)! 囲んで棒で叩け!」

「「「おぉっ!」」」


 隊長の命令で盾を構えて突撃する警備隊。

 無謀なようであるが、この場合は正解であった。ガスは拡散しつつあり、まともに喰らった襲撃者側は満足に動けていない。鎮圧するにはこのタイミングしかなかったのである。


「げほっ、くそっ、げほげほっ……!」

「離せ貴様ら……げっほ、げっほ……」


 ガス弾で混乱した襲撃者たちは、たちまちのうちに捕縛されていく。

 機動隊を参考にしたことだけはあって、暴徒鎮圧は手慣れたものであった。


「あ、待てコラ!」

「逃がすな追えーっ!」


 しかし、数的には襲撃者のほうが多かった。

 捕縛している最中にも、一人、また一人と官邸内に侵入していったのである。







「ほっほっほ、ドーセット公はよく勉強しておられるな」

「いやぁ、それほどでも……」


 首相官邸の応接室。

 今日も今日とて、テッド・ハーグリーヴスは犬養毅(いぬかい つよし)の好感度アップ作戦を実行中であった。


(まぁ、爺さんの好みは事前にリサーチ済みなんだけどね)


 テッドは、暇を持て余していた内閣調査部に犬養が好みそうな事案を調べさせた。平成会には近代史に詳しい人間がいるため、この手の調査はお手の物だったのである。


「む、なんじゃ?」

「非常ベル? 火事ですかね?」


 突然鳴り響くベルに戸惑う犬養とテッド。

 二人は知る由は無かったのであるが、この時襲撃者が警備隊と衝突していた。


「お二人ともお逃げください。襲撃です!」


 そんな二人の前に、荒々しくドアを開けて入室してくる警備隊の隊員。

 入口から全力で走ってきたのであろう。男は息も絶え絶えであった。


「逃げない、会おう」

「そんなことを言ってる場合ですか!?」


 しかし、犬養は逃げようとしなかった。

 隊員は、なおも説得しようとしたが頑として譲らなかったのである。


「……」

「あ、こら何をする!?」


 そんな犬養に背後から無言で近づくテッド。

 流れるような動きでファイアーマンズキャリーを決める。


「僕たちは逃げるから、後はヨロシク!」

「は、はい……」


 言うが早いか、あっという間に見えなくなる。

 鍛えられた警備隊の隊員が啞然とするほどの速さであった。


「こら、いい加減に降ろさんか!?」

「そういうわけにはいきませんよ。安全な場所に避難しないと……」


 犬養を抱えたまま、テッドは公邸へ向かう。

 渡り廊下を渡ると、官邸と同じような建物が見えてくる。


「何事ですか!?」


 玄関に入ると、異常を察したのか受付が護衛の警官を伴ってやって来る。


「襲撃を受けているんだ。総理を……」


 『逃がして欲しい』という言葉をテッドは飲み込む。

 襲撃側の戦力が分からない以上、安易な選択は死を招く。裏門に先回りされている可能性も捨てきれないのである。


「いや、総理を匿ってほしい。それと近隣の警察署に応援を」

「分かりました。さぁ、総理。こちらへ」


 背負っていたお荷物を警官に引き渡して安堵するテッド。

 しかし、この状況に及ぶに至っても犬養毅は頑として譲ろうとしなかった。


「呼んで来い、いまの若いモンに話して聞かせることがある!」


 若いうちなら人生いくらでもやり直せる。

 道を誤った若者の道を正すことこそが、犬養の正義であった。


「何事も話し合いで解決しようとする総理の考えを僕は尊敬します」

「……」

「しかし、今は明らかに話し合いに応じれる状態では無いでしょう。武器を持った強盗相手に対話が通じるとお思いか?」

「……」

「今、この瞬間にも貴方を守るべく若者が命を散らしているかもしれない。それを無駄にする資格は貴方には無い!」

「……分かった。君の指示に従おう」


 よほど、テッドの言葉が堪えたのであろう。

 今までの態度を一転させて犬養は警官に案内されて行く。


「僕は別の場所に隠れるよ。後はヨロシク」

「危険過ぎます。ドーセット公もいっしょに避難してください!」

「酷な言い方だけど、万が一両方死ぬようなことがあったら事態を収拾する人間がいなくなるじゃないか。備えておくに越したことはないよ」

「し、しかし……!」


 なおも言い寄る警官の手を振り払うテッド。

 手を振りながら、引き返していくのであった。







(さて、どこに隠れようかねぇ……)


 引き返したテッドは玄関ホールまで戻っていた。

 入口が近いからか、外から散発的な銃声がはっきりと聞こえてくる。


(!?)


 物音が聞こえたので、反射的にテッドは正面階段の裏に隠れる。

 覚束ない足取りでやってきたのは、陸軍の兵士であった。


(……やるなら今しかないか)


 拳銃を持ったままうろついている時点で間違いなく敵である。

 そして、兵士は隠れているテッドに完全に背を向けていた。


「!? ぐわぁっ……」


 背後から無音で近づいたテッドは、反応する暇を与えずに投げ飛ばす。

 受け身を取る暇もなく床に叩きつけられた兵士は、激痛と呼吸の苦しさにもがく。


「おい、誰の命令でこんなことをしでかした?」

「い……」

「い?」


 持っていた拳銃を蹴とばしつつ、テッドは兵士を尋問する。

 激痛に顔を歪めた兵士は、必死に声を絞り出そうとするが……。


「いたぞぉぉぉぉっ!」

「なぁっ!?」


 その返答は、テッドの予想を超えたものであった。

 声を聞きつけたのか、複数の足音が聞こえてくる。テッドは慌ててその場から逃走したのであった。


(どういうことだ? 連中の狙いは僕なのか!?)


 2階のトイレに駆け込んだテッドは混乱していたが、事態はテッドに考える時間を与えてはくれなかった。軍靴の音が、彼が潜んでいるトイレに確実に近づいていたのである。


「おらぁっ!」


 個室に籠っていてもドアごと撃ち殺されるだけである。

 トイレに入ってきた兵士を、テッドは双手刈(もろてがり)で押し倒す。


「ぐぁっ!?」


 トイレに響く銃声とテッドの悲鳴。

 倒されながらも、兵士はテッドに発砲していた。


「くそがぁっ!?」


 怒りに任せてサッカーボールキックをお見舞いするテッド。

 脳震盪を起こしたのか、兵士は動かなくなった。


「……ま、まさか、これを、使うことになるとは、ね」


 激痛に顔を歪ませながら、テッドは内ポケットから錠剤を取り出す。

 手洗いの水で服用すると、内蔵をこねくり回すような痛みが和らいでくる。


 テッドが服用したのは、モルヒネ錠であった。

 皮下注射で使用するモルヒネの錠剤版であり、万が一のためにテッドは常日頃から携帯していたのである。


「貫通はしてないか。でも内蔵にダメージいったかもなぁ……」


 憂鬱な表情で呟くテッド。

 傷みが和らいできたとはいえ、命中した箇所を中心に熱感を感じていたのである。


 芯地にケブラー繊維を採用した特注のスーツは至近距離からの銃撃を喰い止めていたが、その衝撃までは吸収してくれなかった。マンストッピングパワーに優れた45ACP弾の一撃は、鍛えられたテッドの肉体に深刻なダメージを与えていたのである。


「……!? まだ来るか!?」

「お、落ち着いてくださいドーセット公!? 味方です、味方ですからっ!?」


 一瞬で背後を取って裸絞(はだかじめ)を仕掛けるテッドに、新たな侵入者は慌てて味方宣言をする。よくよく見て見れば、男の服装は陸軍のカーキ色ではなく濃紺の活動服であった。


 テッドを探しにきたのは、警備隊の隊長であった。

 犬養の安全を確保した際に別の場所に避難したと知って安否確認をしていたのである。


「……本当に良いのかね? 君に迷惑をかけてしまうことになるのだが……」

「このゴタゴタでしばらく公邸は使うことは出来ないでしょう。しばらく大使館(うち)でゆっくりしてください」


 現在、安全確保のためのに徹底的に家探しが実施されていた。

 天井まで調べられる事態となり、犬養は公邸に居住することが出来なくなったのである。


「それにしても、英国大使館にやっかいになることになるとはのぅ」

「ははは、流石に帝国ホテル並みとは言いませんが快適なのは保障します」


 『それに、日本で一番安全な場所ですよ』――という言葉を流石に飲み込むテッド。そんな会話をしているうちに、二人を乗せたシルヴァーゴーストは英国大使館の車寄せに到着したのであった。







(こ、これはいよいよアカンかも……)


 午後8時過ぎ。

 犬養と晩餐を共にしたテッドは、重い足取りで自室へ向かっている最中であった。


「テッド!?」

「えっ? うわぁっ!?」


 自室に到着した途端、鬼のような形相をしたマルヴィナがシャツの襟首を引っ掴む。その瞬間、特注のケブラー入りスーツがシャツごと引き裂かれた。


「ひっ……」


 何故か同席していたおチヨが小さな悲鳴をあげる。

 半裸となったテッドの腹部から胸部にかけて巨大なうっ血痕が生じていたのである。


「やっぱり。血の匂いがするから、こんなことだろうと思ったわ……」


 マルヴィナは呆れながらも触診を開始する。

 褐色爆乳美人が半裸の白人をペタペタ触る様子は、洋物ポルノの如しである。

 

「……内蔵がいくつか損傷。このうっ血痕だと破裂している可能性があるわね。アバラも何本かいってるわ」

「そんなに!? あまり痛みは無いんだけど……」

「薬で傷みを散らしているからよ。切れたら地獄の苦しみよ?」


 傷み以前に、常人ならばまともに歩くことすら不可能であろう。

 鍛え抜かれた肉体を持つテッドだからこそ、平静を装うことが出来たのである。


「そ、そんなこと言われたら傷みが出てきたような気が……うぅ……」


 マルヴィナに指摘された途端に苦しみだすテッド。

 モルヒネ錠の効果が切れてきたのであろう。


「ねぇテッド、アレをやるつもりなのでしょう?」


 テッドが苦しんでいるというのに、マルヴィナは動じない。

 むしろ肉食獣的な笑みを浮かべていた。


「まさか、こっそり済まそうとか考えていないわよねぇ?」


 ハラハラしているおチヨを押しのけて、ずずいっと迫るマルヴィナ。

 手をワキワキさせている様子は、そこらのエロいおっさんと大差無い。


「それとも、テッドはおチヨに隠し事をするつもりなの?」

「うぅ、それを言われると……」

「テッドさん、どういうことなのです!?」


 正妻と愛人に言い寄られて対応に窮するテッド。

 ぶり返した激痛も加わって、本人からすれば地獄絵図である。


「おチヨさん、言葉で説明しても信じられないと思うから直接見せるけど……出来れば嫌わないで欲しいな」


 言うが早いか、詠唱を開始するテッド。

 床に魔法陣の光芒が浮かび上がり、その光は室内を埋め尽くす。


 光が収まると、鹿児島産黒豚のギフトセットが転がっていた。

 後で3人で食べるつもりで召喚したのであるが……。


「きゃーっ!? かーわーいーいーっ!?」


 当のテッドは、おチヨに抱きしめられてそれどこではなかった。

 ショタ化したテッドは、彼女の性癖にどストライクだったのである。


「喜んでばかりもいられないわ。ずっとこの姿でいるわけにはいかないわよ」

「そんな!? こんなかわいい天使ちゃんを手放せと言うのですか!?」


 テッドを強く抱きしめながら猛抗議するおチヨ。

 日頃、マルヴィナをお姉さまと慕う彼女にしては珍しい反抗ぶりである。


「その姿だと仕事に差支えが出てしまうわ。怪我がリセットされるのは便利なのだけど」

「そ、そうでした。テッドさんにはお仕事がありますからね……それで、どうやったらテッドさんは戻れるのです?」


 おチヨの言葉にニヤリと嗤うマルヴィナ。

 ナニを言うのか想像出来てしまい、止めようとするテッドであるが声どころか身動きさえ出来ない状態では不可能であった。


「簡単よ。出してあげれば良いのよ」

「え? 出すって……」

「すっきりさせてあげれば元の姿に戻るのよテッドは」

「まぁ……!」


 おチヨの反応に、『ブルータスお前もか』的な表情をするテッド。

 もっとも、その表情は彼女の巨乳に包まれて目撃することは出来なかったのであるが。


 この後、テッドは二人に無茶苦茶に搾られた。

 性豪二人が本気を出したことにより、史上最速で元の姿に戻ることに成功したのである。


「なんじゃ、まだ若いのに体調を崩すとは情けない。もっとしっかりせんといかんぞ」

「は、ははは……面目次第も無いです」


 げっそりした顔でベッドに横たわるテッドを見舞う犬養。

 結局、この日は腰が立たなくて一日中ベッドで過ごすのであった。







『侵入者有り。戦闘要員はただちに配置についてください』


 首相官邸襲撃の翌日深夜。

 英国大使館の敷地内に侵入する男たちがいた。


 新月の夜ならば発見されないと侵入者たちは思い込んでいた。

 しかし、敷地内に大量に設置された集音マイクでバレバレであった。


『侵入者発見しました。指示を求めます』


 不用意に音を立てていたために、侵入者たちはあっさり見つかった。

 配置に付いたメイドたちは、トランシーバーで指示を乞う。


『全員生け捕りで。最悪殺しても大丈夫です』

『了解。ロックソルト弾を装填します。オーバー』


 慣れた手つきで、メイドたちはショットガンに弾込めしていく。

 その様子は、自分の手足を動かすが如しである。


 弾込めを終えて待つことしばし。

 物音が至近距離まで近づいてくる。迷わずメイドはトリガーを引く。


(外しましたか……)


 初弾を外して顔をしかめるメイド。

 しかし、暗闇の中で探り撃ちをしている状態では当たるほうがおかしい。


「なっ、撃たれた!?」

「畜生、どこだ卑怯者!?」

「落ち漬け! 相手の思うつぼだぞ!」


 むしろ、ここからが本番である。

 メイドたちは、暗闇で盲撃ちされるガバメントのマズルフラッシュを目標にトリガーを引く。


「ぐぁっ!?」

「痛い、痛いぃぃぃぃぃ」

「た、助けてくれ……」


 男たちを襲ったのは、非殺傷(ノンリーサル)岩塩(ロックソルト)弾である。

 ロックソルト弾は岩塩の粒をシェルに詰めたものであり、殺傷力が低いので暴徒鎮圧に使用されることがあるが有効射程が非常に短い欠点があった。


 メイドたちが使用しているショットシェルは岩塩スラッグ弾と言うべきシロモノである。大きな岩塩を加工してスラッグ弾に仕立てたものであり、その最大射程は岩塩の粒を詰めた通常のロックソルト弾の3倍以上の射程を誇る特注弾であった。


 これに加えて、メイド部隊の全員がロンドンの老舗銃器メーカー『ホーランド&ホーランド』製のショットガンを装備していた。


 ホーランド&ホーランドは、所有者に合わせた完全オーダーメイドである。

 メイド一人一人の名前が刻印されているショットガンの命中精度は、大量生産の工業製品に過ぎないガバメントでは逆立ちしても敵うものではなかったのである。


(くそっ、どうにかして逃げ出さないと……)


 正確極まりないメイドたちからの銃撃を、木を盾にして凌ぐ男。

 銃撃が途切れた瞬間に引き金を引くも、一発撃っただけでスライドストップしてしまった。


(くそっ、弾切れか!?)


 予備弾倉は持って来ていたが、暗闇で慣れていない銃に再装填するのに手間取ってしまう。焦る男は、接近するメイドに気付くのが遅れた。


「うおおおおおおおおっ!」


 咄嗟にガバメントを投げつけるが、メイドはあっさりと(かわ)す。

 躱しざまに顎先に右フック、ダメ押しで左後ろ回し蹴りを見舞う。


(し、白……)


 コメカミにハイキックを喰らって脳震盪を起こした男が最後に見たもの。

 それは、普通はお目にかかれない眼福な景色であった。


「うっ……」


 男は目を覚ます。

 未だに意識が朦朧としているなか、顔に手を当てようとして違和感に気付く。


(な、何故縛られてるんだ!?)


 手が動かないことに気付いて、慌てて周囲を見渡す。

 コンクリート打ちっぱなしな殺風景な部屋に座ったまま縛られていることに気付く。


「よぅ、お目覚めかい?」


 トレンチコートを着た壮年とおぼしき男が声をかけてくる。

 流暢な日本語であったが、外国人であることは間違いない。


「……」


 状況を把握して男は黙秘を貫く。

 仲間が助けに来てくれる可能性は限りなく少ないだろうが、少しでも生き延びるにはそれしか無かったのである。


「だんまりかい? そういえばお前さん、埼玉出身なんだろう? あそこは良い所だよな」

「!?」

「ほぅほぅ、草加ねぇ。あそこの煎餅は美味いよな! 俺も結構好きだぜ」

「な……な……」


 男の顔面が蒼白になる。

 手持ちのファイルをめくりながら、トレンチコート姿の男は嬉しそうに個人情報を暴露していく。


「お、少しは話せるか? もっと話しやすくしてやろう。草加には家族がいたな? 確か名前は……」

「もういい話す! 全部話すから家族だけは……!」

「そういう物分かりの良いヤツは大好きだぜ。さて、洗いざらい話してもらおうか」


 トレンチコート姿の男――シドニー・ライリーは、にんまりと笑う。

 同様の手口で捕縛された侵入者全員を自白させたのであった。







「「ドーセット公、誠に申し訳ないっ! 謝罪して済む問題とは思っていないが、この通りだっ!」」


 12月中旬。

 英国大使館の執務室では、宇垣一成(うがき かずしげ)陸軍大臣と大角岑生(おおすみ みねお)海軍大臣がそろって土下座をしていた。


「……(いず)れ来るだろうだとは思ってましたが、ちょっと遅過ぎはしませんか?」


 おっさんたちの土下座をジト目で眺めるテッド。

 その目は、ひたすらに冷たいものであった。


「いや、それは、事実確認に時間がかかりまして……」

「襲撃に参加した兵たちを捕縛するのに時間がかかりましてな……」


 テッドが不機嫌なのを見て、必死に弁解する宇垣と大角。

 実際は責任のなすりつけをしていたに過ぎない。それを知っているだけに、テッドの機嫌はますます悪くなった。


 シドニー・ライリーが作成したレポートによって、彼は今回の事件の概要を把握していた。現状に不満を持つ若手将校をモルガン商会が言葉巧みに焚きつけただけで、上層部はほぼシロであることが判明していたのである。


 厳重な箝口令が敷かれた結果、事件そのものは公にならなかった。

 官邸警備隊は平成閥の特警課所轄であるし、大使館については治外法権なので警察は手出しが出来ない。


 そのため、テッドは上層部の謝罪を受け入れて終わらせるつもりであった。

 内閣調査部が知ったら確実に小言を言ってくるであろうが、これ以上の面倒事は避けたかったのである。


 しかし、彼らが謝罪に来たのは事件から1週間も過ぎてからであった。

 ここまで馬鹿にされると、日ごろ温厚なテッドもブチ切れるというものである。


「そういえば、3年前も似たようなことがありましたね」

「「……」」

「まぁ、あの時は『未遂』でしたから謝罪を受け入れて終わりにしましたけど」


 3年前の事件は、じつは未遂ではない。

 MI6が証拠を隠滅したことに加え、当時の責任者の潔さに感じ入ってテッドは事件を隠蔽して謝罪を受け入れたのである。


「いやぁ、あの時はビックリしましたねぇ。参謀本部の重鎮たちが揃って土下座するのは、なかなかに見ものでしたよ」


 当時を懐かしむようなテッドの言葉を聞いて、二人の顔が蒼白になる。

 この期に及んで、ようやく事の重大さを認識したのであろう。


「……で、話は戻りますけど、僕は実際に命を狙われたんですけど?」

「「……」」


 テッドの剣呑な視線に、黙したままダラダラと冷や汗を流す二人。

 この場をどう乗り切るか必死に頭を働かす。


「あぁ、そうでした。あなた方の前任者は事件を知ってすっ飛んで来ましたよ」

「「え?」」

「二人とも事件を知ってすぐに来られましてね。お二人の白装束を見たときには、こちらが肝を潰しましたよ」


 事件発生から三日後。

 前任者である白川義則(しらかわ よしのり)陸軍大将と岡田啓介(おかだ けいすけ)海軍大将が大使館を訪れていた。


『済まぬドーセット公。こんなことで許されると思わないが、この老骨の腹で許してもらえまいか……』

『白川さん、あんただけを逝かせはしない。(わし)も御供しよう』

『ちょ、二人ともヤメテ!? あなた方が腹を切る必要無いでしょうが!?』


 責任を痛感した白川と岡田は白装束であった。

 二人して腹を切ることで、テッドに許しを乞おうとしたのである。


「「……」」


 前任者二人に対して、目の前の宇垣と大角はあまりにも無様であった。

 前者は確固たる信念を持たない事なかれ主義、後者は功名心に燃える蝙蝠男であるから当然とも言えるが。


「……こうなった以上、僕は本国に報告しなければなりません。意味は分かりますよね?」


 テッドの言葉に二人は震えあがる。

 大英帝国を全面的に敵に回したことを理解してしまったのである。


 全権大使は国の代表として派遣されている。

 テッドは日本における大英帝国の表看板であり、テッドに喧嘩を売るということは大英帝国に喧嘩を売ることと同義なのである。


「「そ、早急に対応致しますので、どうかご勘弁を……!」」


 転げるように退室する宇垣と大角。

 陸軍参謀本部と海軍軍令部で責任のなすりつけ合いと、居るはずの無い犯人捜しが始まったのは言うまでも無いことであった。


『そうだ、内閣調査部があるじゃないか!?』

『内閣調査部は英国に太いパイプを持つと聞く。きっとなんとかしてくれるだろう』


 すったもんだのあげく、陸海軍の上層部は妙案を思い付いた。

 犬養内閣になってから放置されていた内閣調査部に泣きついたのである。


『は? 何を言ってるんです? こちとら優雅な引退生活を楽しんでいるんですから邪魔しないでくださいよ!』


 しかし、内閣調査部のモブの反応は冷淡であった。

 散々警告を無視しておいて、今更そんな態度を取られてもふざけるなとしか言えないのである。


『そこを曲げて頼む! もはや頼れるものがいないのだ!』

『こちらの提案を無条件で丸呑みすること。それが出来ないならば、他所をあたってください』

『無条件で受け入れるからなんとかしてくれぇぇぇぇぇっ!』


 かくして、復権した内閣調査部によって陸海軍に大鉈が振るわれた。

 宇垣と大角はもちろんのこと、史実515事件や226事件に関わった人間は様々な理由で更迭、もしくは左遷されていったのである。


『今回の事件は米国の陰謀である。日本政府は断固たる処置をとる』


 これに加えて、日本政府は今回の事件の詳細を公表した。

 犬養総理とドーセット公を狙った卑劣な犯行に世論は沸騰したのである。


 なお、日本政府の『断固たる処置』は以下の通りであった。


 1.米国から正式な謝罪があるまで一時的断交。

 2.米国の対日資産の一時凍結。

 3.マハルリカ共和国内に設置した連絡事務所を大使館へ格上げ。


 日本の対応に対してアメリカ側の反応は様々であったが、今回の黒幕であるモルガン商会の会長が激怒したことは間違いない。日課となっていた射撃場通いでは飽き足らず、大砲で等身大テッドくん人形を粉砕してストレス発散する日々が続くことになるのである。






以下、今回登場させた兵器のスペックです。


三年式重擲弾筒


種別:重擲弾筒

口径:50mm

銃身長:254mm

使用弾薬:専用設計の煙幕弾、催涙ガス弾など

全長:610mm

重量:4700g

有効射程:使用弾薬によって異なる


平成会の技術陣が史実知識を活用して開発した史実の八九式重擲弾筒。

大正三年に実用化されたために三年式の名称となっている。


内閣調査部の提言で設立された警視庁特警課官邸警備隊の制式装備である。

新規に開発する予算も時間も無かったため、陸軍から譲り受けて間に合わせている。


仕様がそのままなので各種砲弾が使用可能であるが、官邸警備隊での運用は催涙ガス弾のみである。より遠距離へのガス弾投射の必要性から、後に新型のグレネートランチャーが開発されることになる。



※作者の個人的意見

盾越しに曲射するカッケーって思って採用したのですが、思った以上に運用しづらそうです(苦笑


擲弾筒直射も出来ないことは無いのですが、完全に職人芸の世界なので官邸警備隊の面々には難しいでしょう。そもそも、擲弾筒でグレネートの精密射撃とか並みの技量では不可能ですし。






コルト M1911


種別:軍用自動拳銃

口径:11.43mm

銃身長:127mm

使用弾薬:11.43mm×23mm(.45ACP弾)

装弾数:7+1発

全長:216mm

重量:1130g(弾薬除く)


今回の若手将校たちの決起のために、モルガン商会が弾丸といっしょに大量供与した自動拳銃。


史実同様に自動拳銃の傑作なのであるが、14年式を扱いなれた人間からすれば45ACP弾の反動は扱いづらかったようである。フルロードで2kg近い鉄の塊は携帯性も悪く、そちらの意味でも不評であった。



※作者の個人的意見

ガバちゃんの唯一の戦果は、テッド君の内蔵とアバラです。


ケブラー繊維を芯地にした特注スーツのおかげで弾丸はストップしましたが、45ACPの絶大なマンストッピングパワーを至近距離で受けることになって常人ならショック死レベルだったりするのですが、腐ってもオリ主チートなテッド君は耐えています。それでもモルヒネ錠が無かったら激痛で動けなかったでしょうけどw

久々にテッド君が肉体的に活躍した回となりましたw

命の洗濯をしていた内閣調査部も(嫌々ながら)も復活。テッド君のご機嫌取りという錦の御旗を掲げて、危険人物を徹底的に排除していくことでしょうw


今回が今年最後の更新となります。

拙作を読んでいただいた皆様方には厚く御礼申し上げます。


来年も本編、自援SSともに更新して参りますので皆様よろしくお願いいたしますm(__)m


>半蔵門が見える場所にあるファミレス

位置的には、史実の半蔵門ファーストビル辺りになります。


>ウェイトレス

店長と違って、この世界の普通の女性です。

草食系な平成会のモブ店長と違って、肝が据わっていますw


>総理官邸警備隊

制式名称は警視庁特警課総理官邸警備隊。

官邸警護のために平成会が創設した部隊で、史実の機動隊を参考にしています。


>ジュラルミン製の大盾

史実の機動隊を象徴する存在。

ルパンやこち亀で出番多め。大きさの割には軽いですが、銃弾には無力です。


>コルトガバメント

米陸軍の制式名称はM1911。

史実ではとっつぁんの愛銃として、ルパンのワルサーP38と同じくらい有名(多分


>45ACP弾

マンストッピングパワーの神話となっている弾丸。

威力もさることながら、亜音速弾でサプレッサーとの相性が良いので21世紀になっても未だに現役。


>擲弾筒

陸軍が装備している三年式重擲弾筒を譲り受けて使用しています。

曲射弾道で盾越しに狙える、相手の不意をつける等のメリットがあったものの、距離が稼げないことや直接照準が難しいこともあって後にM79のようなグレネードランチャーが採用されることになります。


>盾を構えて突撃する警備隊

カリ城を想像していただければと。

あの作品、とっつぁんだけでなく機動隊の活躍も見どころですよねぇ。


>暴徒鎮圧は手慣れたものであった。

霧が出て来た……じゃない、安保闘争が激しかったころにノウハウを積んだこともあり、史実機動隊の暴徒鎮圧の巧みさは世界に類を見ないレベルに達していると思います。


>内閣調査部

最近、ようやく定時に出勤して定時に帰ることに慣れてきた模様。


>突然鳴り響くベルに戸惑う犬養とテッド。

実際に官邸に設置されていました。

史実226事件では、特別警備隊に急報するために使用されています。


>ファイアーマンズキャリー

名前の如く消防士が多用するかと思いきや、全然そんなことなかったり。

体格に恵まれたテッド君からすれば、枯れ枝老人の犬養はさぞかし背負いやすかったでしょうねぇw


>公邸

総理が執務する場所が官邸で、生活する場所が公邸です。

両者ともライト風建築で渡り廊下で接続されていますが、官邸の内装が洋風なのに対して公邸は畳敷きで和風の内装でした。


>裏門に先回りされている可能性も捨てきれないのである。

実際、史実226事件では非常ベルを聞いた襲撃者が裏門に殺到したので、テッド君の判断は間違っていませんでした。


>「呼んで来い、いまの若いモンに話して聞かせることがある!」

史実だと515事件で銃撃を受けた後に犬養が発した言葉です。

今わの際に、ここまで言えるのですからやはり弁舌の人だったのだと思います。


>「いたぞぉぉぉぉっ!」

例の音声を脳内再生してくださいw


>モルヒネ錠

とてもお高い薬でしたが、明治時代の日本でも使用例があります。

現在のモルヒネ錠と効果の違いは分かりませんでしたが、効果時間は現在のモルヒネ錠の12時間で設定しています。


>芯地にケブラー繊維を採用した特注のスーツ

元ネタは王様の仕立て屋です。

冬用スーツなら芯地を厚く出来るし、初速の遅い45ACP弾ならば至近距離でも確実に止まるでしょう。その分、衝撃をモロに受けてテッド君の内蔵がグシャグシャになりましたが。


>『それに、日本で一番安全な場所ですよ』

この時点のテッド君は、襲撃者のターゲットが犬養だと信じていました。


>特注のケブラー入りスーツがシャツごと引き裂かれた。

描きませんよ?

挿絵にヤローのマッパなんか描いて誰が得をすると言うのですか!?


岩塩(ロックソルト)

メイド隊が使用しているのは岩塩のスラッグ弾であり、大きな岩塩の塊を砕けやすいように加工した金のかかっている逸品だったりします。


>『ホーランド&ホーランド』製のショットガン

ホーランド&ホーランドは、ロンドンに1835年に設立された老舗の銃器メーカーです。


全て手作りで完全オーダーメイドという特性上、比較的安価なもので800万円、高価なものになると4000万円近く(2022年の為替レート)になるうえに納期が最低でも半年から長いと3年かかるという貧乏人お断りなカスタム銃だったりします。こんなのをメイド隊に配備するとか、どんだけ金があるんでしょうかねぇ(汗


>(し、白……)

挿絵にしたい……したいけど描いたらR-18かなぁ?(血涙


>「ほぅほぅ、草加ねぇ。あそこの煎餅は美味いよな! 俺も結構好きだぜ」

上京したとき、一時期住んでいました。

セイコーマートの近くって、これ以上書いたら場所がバレるな……(汗


宇垣一成(うがき かずしげ)陸軍大臣と大角岑生(おおすみ みねお)海軍大臣

今回の被害担当者。

こいつらなら遠慮なく処断出来るので助かります(酷


>平成閥

要人護衛専門の特警課を設立する際に平成会のモブが大勢関わったために、当時の警察組織の主流派であった薩長閥に対して平成閥という呼び名が定着しています。

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― 新着の感想 ―
[良い点] コーヒー300杯かあ・・・深夜みたいに居座り代とかあってもいいですよねさすがにw しかしテッドくんと警備隊の方はまじめにやばかった。 使わないに越したことはないけどモルヒネとかやっぱ生命…
[一言] 失礼年代表記間違えた 1975年辺りなので昭和50年です
[一言] 投稿お疲れ様でございました 亡き父が元機動隊員だったので昭和70年代の元防弾チョッキだったもの最近見付け処分しましたがクソ重いボロ布と化したその中身はジュラルミンの盾や遺品として残してたヘ…
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