第4話 バーティツ(自援絵有り)
「テッド・ハーグリーヴス復活っ!」
「……」
自室で感極まって思わず叫ぶ青年と、それを冷めた目で黙って見つめるメイド。
一応の主人公であるテッド・ハーグリーヴスと、彼に仕えているマルヴィナ・ハーディングである。
テッドの転生特典? である召喚魔法。
自らが望んだものを、一切の制限なく呼び出せるというチートスキルなのであるが、スキルを行使すると一定期間ショタ化してしまう副作用があった。それだけなら、多少生活に不自由がある程度で済むのであるが、問題は身近にショタ狂いがいることであった。
ショタ狂い――言うまでもなく、マルヴィナのことである。
ショタ化したテッドは、彼女の『スキンシップ』によって精神を消耗させられた。彼が幾度となく貞操の危機を感じたくらいヤバいレベルだったのであるが、彼女からすればあくまでもスキンシップなのであった。
結局、二人の貞操をかけた鬼ごっごは1週間で終わりを迎えたのであるが、テッドには内心気になっていることがあった。
(ショタ化していた期間が、想定していた期間よりもずっと短い。なんらかの外的要因があったとしか思えない……)
過去に何度か召喚スキルを使用したことによって、彼はショタ化する期間を把握出来るようになった。しかし、今回の召喚では大幅に短縮された。そのため、彼は外的な要因を疑ったのである。
(た、たまたま偶然だった可能性もあるし……)
原因があるとしたら、マルヴィナ絡みとしか考えられないのであるが、彼は全力でその考えを打ち消した。このことを彼女が知ったら、スキンシップを正当化しかねない。ましてや、国益を優先する円卓のプラグマティスト達に知られたら、二人を軟禁するくらいはやってのけるであろう。彼の考えは、不幸にも正鵠を得ていた。もっとも、後に真実が判明したときには逃げ道は塞がれていたのであるが。
青年形態に戻ったテッドであるが、彼は自己防衛の必要性を強く感じていた。今後も召喚魔法を使わざる得ない状況になるのは確実であり、そうなればショタ化して貞操の危機まっしぐらである。
エージェントとして鍛えられた身体能力にプラスして、ショタ狂いでブーストされたマルヴィナ相手では、たとえ青年形態であっても勝ち目は無い。護身グッズの開発もであるが、自らを鍛えなければならないと真剣に考えていたのである。
彼が護身術として最初に考えたのはボクシングであった。
英国は近代ボクシング発祥の地であり、既にボクシングの試合も開催されていた。しかし、変態に片足を突っ込んでいるとはいえ、暴走状態のマルヴィナを殴るのには心理的な抵抗があった。紳士たるもの、みだりに女性を殴るわけにはいかないのである。
柔道や合気などのサブミッション系の格闘技が理想なのであるが、当時の英国にそんなものは存在しない。というより、史実の日本が異常なのである。世界史を紐解いても、あれほど多種多様な武術が存在しているのは日本くらいであろう。素手の技術を磨く前に兵器に頼るのが歴史の主流なのである。
(そうか、バリツがあったっ!)
万策尽きたかと思われたが、テッドはホームズが使うバリツのことを思い出していた。バリツとは、ホームズ作品に登場する架空の日本式の格闘技である。格闘技の心得があったことにより、ホームズは宿敵モリアーティ教授を滝に投げ落としたのだ、と作中で説明されているのであるが、これにはバーティツという元ネタが存在する。
バーティツはバートン流柔術の略である。
エドワード・ウィリアム・バートン=ライトという英国人が、日本から帰国する際に日本人の谷幸雄を伴って帰国し、日本の柔術にステッキ術と打撃技を合わせた護身術としてロンドンで教えていた。
この格闘技は、当時の娯楽雑誌『ピアスンズ・マガジン』に記事が掲載された。同誌にはホームズ原作者のコナン・ドイルも小説を寄稿していたため、該当記事を読んでいた可能性が高く、史実ではバリツ=バーティツ説が有力である。しかし、バーティツは商業的には失敗して1903年に道場は閉鎖された。テッドがバーティツを習得するためには、まずはバートン=ライト本人を探し出す必要があったのである。
しかし、肝心のバートン=ライトが見つからなかった。手始めに閉鎖されたバーティツ道場周辺で聞き込みをしたのであるが、その後の消息は不明。地道に聞き込みを続けていけば、いずれは見つかるかもしれないのであるが、そんな悠長なことをやっている時間はなかった。円卓からの召喚魔法の要請を断り続けることは不可能であり、テッド自身も円卓に恩を売るために断るつもりもなかったので、将来のショタ化は不可避である。貞操を守るためにもテッドは、早急に彼を探し出す必要があったのである。
テッドが、やむを得ず取った最終手段は、円卓への協力要請であった。
円卓に借りを作るのは嫌だったのであるが、貞操の危機を前にそんなことは言っていられない。彼に貸しを作って雁字搦めにしたい円卓側はもちろん快諾し、英国情報部の前身である情報機関を総動員して、わずか3日でバートン=ライトの所在を調べ上げた。その情報量は膨大であり、現在の住所以外にも生誕場所や親族縁戚関係その他諸々まで記載されていた。その速さと情報の詳細さに、テッドが驚愕したのは言うまでもない。
ちなみに、テッド・ハーグリーヴス本人も詳細に調べ上げられており、彼の趣味嗜好から判断してマルヴィナがメイドとして派遣されていた。彼が事業で成功して購入した邸宅にも細工がされており、一時期はプライバシーなにそれ美味しいの? くらいのレベルで盗撮・盗聴がおこなわれていたのである。
テッドが円卓に所属してからは、彼に対するスパイ活動は全て中止された。しかし、邸宅内に設置された各種機材はそのまま残されており、現在進行形でマルヴィナが有効活用していた。彼女の部屋に保管されている盗撮写真は、本人が見たら発狂しかねないくらいやばいシロモノであった。
「すみません、どなたかいらっしゃいますか?」
テッドはロンドン市内のとある場所を訪れていた。
円卓からの情報提供によると、此処がバートン=ライトの現在の住所であった。
「どなたかな?」
扉を開けて出てきたのは、某肉体派錬金術師を彷彿とさせる立派な髭をした壮年の紳士。堂々たる体躯であり、スーツごしでも鍛えられている様子が見て取れる。
「バートン=ライトさんですね? 僕にバーティツを教えてください!」
「……悪いが、今はバーティツは教えていないのだ」
「そんな、どうして!?」
バーティツ道場を閉鎖した後のバートン=ライトは、その後も個人的にバーティツの開発と指導をおこなっていたのであるが、最近は理学療法に興味を持ち、自身も理学療法士として働いていた。そのため、テッドの弟子入り志願にも膠も無い態度であった。
「とにかく、帰りたまえ。吾輩は忙しい」
「待ってください。僕は強くなりたいんですっ!」
バートン=ライトにしがみつくテッド。。
ここでバーティツを習得出来なければ、貞操の危機であるから必死である。
「強くなりたいのなら、ボクシングでもやれば良かろう?」
「紳士たるもの、女性を殴ることなんて出来ません!」
「ぬぅ!?」
その言葉で何かを察したのか、テッドをあらためて見つめるバートン=ライト。
「そうか、君も苦労しているのだな……」
この時代は、未だヴィクトリア朝の影響が強く残っており、裕福な貴族や商家は育児を使用人に任せることが多かった。しかし、主人に任せられているのを良いことに、虐待に近い躾をする使用人も大勢いたのである。王族であるエドワード8世やジョージ6世の幼少期も、乳母によって虐待が加えられていたくらいである。バートン=ライトが誤解するのも無理はなかった。
「ゆくぞっ!」
「はい、師匠!」
テッドに深く同情したバートン=ライトによって、バーティツの習得はその日のうちに始められた。そっち方面には全く才能の無い、貧弱ぼーやなテッドであるが、死に物狂いでバーティツを習得していったのである。
バーティツは、ステッキ捌きや、ジャケットを使ったフェイント術に加えて、日本で学んだ柔術をベースにした当身や投げ技が基本であった。しかし、出来立ての格闘技であるため、未完成な部分も多かった。逆に言えば発展の余地が大いにあるわけで、テッドとバートン=ライトは、乱取りすることで新たな技を開発することが楽しみとなっていた。
テッドの技をバートン=ライトが参考にすることもあった。高校の授業で柔道を選択していたので、得意な受け身技を披露したのである。なぜ受け身が得意かというと、投げられて怪我をするのがイヤだったからである。生前は、投げ技よりも受け身、特に前回り受け身を熱心に練習する奇妙な高校生であった。
そんな楽しいやり取りの合間に、テッドはバーティツの型をイラストにしていった。一応は売れっ子絵師であるため、見やすく分かりやすいイラストである。それを興味深げに見やるバートン=ライト。
「ほぅ、良い絵を描いているではないか」
「基本的な型や動きをイラスト化します」
「ふむ、それで?」
「バーティツ教本として蚤の市で売ります!」
「ぬぅ!?」
テッドは、次の同人ネタをバーティツにすることに決めていた。無理を聞いてくれた、せめてものお礼として売り上げは全てバートン=ライトに寄付するつもりであった。
ロンドン市内の蚤の市の一角。
石畳に折り畳み机とパイプ椅子。机には本が山積みされている。
「いらっしゃいませー! 新刊ですよっー!」
この日のテッドは、同人誌販売に精を出していた。
折り畳み机とパイプ椅子は彼が魔法で召喚したものなのであるが、持ち運びに便利な折り畳み機能は、蚤の市に出入りしている職人達の目に留まり、あっという間に類似品が多数出現してしまった。特許を取っておけば良かったと彼が悔しがったのは言うまでもない。
「……いらっしゃいませ」
隣にいるマルヴィナも声を出す。
彼と比較してやる気のなさが見え見えであった。とはいえ、褐色美人で爆乳なメイドがその場にいるだけでも、十分な客引き効果は見込めたのであるが。
転生前も同人活動をしていたテッドであるが、そのジャンルは英国面全般であり、21世紀の一般的日本人の常識からすれば、変態かつディープなシロモノであった。しかし、あらゆる英国面を網羅する生前の記憶があったからこそ、彼は20世紀初頭の英国に適応出来ているともいえる。
今回の同人誌は『バーティツ教本』である。テッドのイラストを見て乗り気になったバートン=ライトが、全面的に監修した本格的な教本である。巷で氾濫しているエ〇同人と比べて地味な作品であるが、良い意味で実用的な同人誌であった。
もっとも、彼に言わせると一般ウケするエ〇同人だけが同人に非ず、こういった少ないながらも確実に需要が存在するであろうニッチな作品こそが同人本来の姿だということである。力説されたマルヴィナには、さっぱり分からない理屈であったが。
イラストを多用した見やすいレイアウトで、教本としてだけでなく、普通に完成度の高いテッドの同人誌の売れ行きは上々であった。これは内容もさることながら、彼の知名度によるものでもあった。なんのかんのいっても、ロンドンでは若手の敏腕実業家として名が売れているのである。その分、敵も多いわけであるが……。
「「「見つけたぞ。テッド・ハーグリーヴスっ!」」」
テッドには聞き覚えがあった。
つい最近、ハイドパークで彼を追い回した3人組である。
「あんな露出の多い絵を……破廉恥な!」
「この倫理破戒者め、神に代わって裁いてくれる!」
「同性愛は犯罪だ。ただちに牢獄へぶちこんでくれるっ!」
アカデミックガウンに聖書を小脇に抱えているところからすると3人組は牧師なのであろう。
ちなみに、牧師は英国の国教であるプロテスタント教会に所属する司祭である。よく神父と混同されることがあるが、神父のような指導者ではなく教育者としての側面が強い。そんな彼らであるから、巷で出回っているエ〇同人が許せないのは分かるのであるが、テッドはそっち方面に手を出していないので、完全な冤罪であった。
「おい、ここにいたぞ!」
「あの野郎をぶっ殺せ!」
今度は別方向から、いかにも荒くれ者でございとばかりのガタイの良い男たちが大勢やってくる。
テッドは知る由も無かったが、彼らはロンドンの出版社に金で雇われたごろつきどもである。風評被害なエ〇同人とは違い、こちらは彼の同人出版社によって被った被害がバカにならないので、本気でテッドを殺しにきていたりする。
テッドが円卓に加入したのは、こういった被害から身を守るためでもあった。
実際、円卓が裏から手を回したおかげで、この手の被害は皆無となったのであるが、彼らは表立って手出し出来なくなっただけで、決してあきらめたわけではなかった。彼らは慎重にチャンスをうかがっていたのである。
ロンドン市内に比べれば、蚤の市は決して治安が良い場所では無く、むしろ悪い部類に入る。たとえ通報されても、官憲が来るまでに始末してしまえばというわけである。テッドからしてみれば、良い迷惑であった。
(……ひょっとして、バーティツの成果を試すチャンスかも?)
ここでゴロツキどもぶちのめせば、バーティツの知名度が上がり、師匠であるバートン=ライトへの恩返しになるのではないかと考えるテッド。その目は完全に殺る気満々であった。
「死ねやおらぁっ!」
テッドに向かってまっしぐらなゴロツキその1を、接触直前に左半身になりつつ、右足で足をひっかける。面白いようにスっ転ぶゴロツキ。隣にいたマルヴィナが、いままでの退屈の憂さ晴らしをするべく、容赦ない追撃を加える。
「ぐぼぉっ!?」
ナイフ片手に襲ってきたゴロツキその2は、着ていたジャケットを振り回してけん制。ジャケットを追って目線が上を向いた瞬間に、鳩尾にステッキを突きこむ。なお、ステッキは史実の十兵衛杖を参考にして、中に鉄心を仕込んだ特注品である。
殺到するゴロツキどもを血祭りにしていくテッドであるが、彼は重要なことを見落としていた。執念じみた努力で、短期間に技術を身に着けたものの、体力の限界に近づいていたのである。たちまち息が上がり、動きが鈍くなる。
「囲め囲め!」
「袋叩きにしろっ!」
そんなテッドの様子を察したのか、遠巻きにして包囲するゴロツキたち。徐々に包囲を狭めていく。
「テッド様、お逃げください。ここはわたしが」
「却下。ここで逃げたら目覚めが悪いし」
彼女を見捨てたらR18指定まっしぐらであろう。褐色爆乳メイドの集団レ〇プものとか需要はあるが、そんなものは同人ネタだけにして欲しいと切に思うテッドである。もっとも、当のマルヴィラは未だ本気を出しておらず、その気になれば余裕で切り抜けられるのであるが。
元エージェントだった彼女の本気は、かなりえげつなく残虐なものであり、たとえショタ形態でなくても、一応は使える仕えるべき主人であるので、R18G指定な残虐シーンは見せたくないマルヴィラであった。どうしたものかと思い悩む彼女の前に、救いの手が差し伸べられる。主役は最後にやってくるものなのである。
「ふむ、わが弟子の様子を見に来たが、派手にやっているようだな」
「師匠!?」
ゴロツキどもの後ろから響き渡る渋い声。
スーツにステッキ、髭が似合う真の紳士。
誰もがみんな知っているような気がするエドワード・ウィリアム・バートン=ライト。テッドのバーティツの師匠が満を持して登場である。
「げぴょっ!?」
愚かにも手を出してきたモブの喉元に、無造作にステッキを突きこむバートン=ライト。師匠は弟子以上に容赦なかった。
「こいつ……やべぇぞ!?」
瞬殺されて、ビクンビクンしている仲間を見て浮足立つゴロツキども。
しかし、そんな隙を見逃してやるほど彼は優しくないし、容赦もなかった。
「見るがいい、吾輩の芸術的なバーティツ術をっ!」
言うが早いが、突進してステッキ術で蹴散らしつつ、ゴロツキどもを投げ飛ばす。その様子は、某無〇シリーズのごとく一騎当千であり、一方的な虐殺ショーであった。
「……これで全部のようだな」
「はい、師匠」
「テッド様、お怪我はありませんか?」
3人の周囲に築地のマグロのごとく横たわるゴロツキども。
まさに死屍累々であるが、一応加減はしたので死人は出ていない……はずである。多分、きっと。
「む、騒がしくなってきたな。官憲が来たか」
ゴロツキたちとの騒動で、客や商人は逃げ出して蚤の市は閑散としていたが、入口付近が騒がしくなっていた。ちなみに、牧師トリオは何時の間にかにいなくなっていた。
「師匠は早く逃げてください」
「良いのか?」
「今回の件は僕が原因です。師匠が巻き込まれることはありません」
「しかしだな……」
「大丈夫です。こう見えても警察にもコネはあります」
「……分かった。達者でな」
言うが早いが、足早に去っていくバートン=ライト。
その後、テッドとマルヴィナは、殺到してきた警察に拘束された。問答無用で牢にぶちこまれたのであるが、身元引受人にアーチボルド・ウイットフォードを指名したことで、即刻釈放された。
「誰かと思えばあんたらか」
「お久しぶりです。アーチーさん」
「アーチーって呼ぶな!? アーチボルドだっ!」
アーチボルド・ウイットフォードは、タイロッケンコートの似合う偉丈夫である。
スコットランドヤードの警部であり、マルヴィナと同じく円卓の一員でもある。テッドと関わってしまったばかりに、以後も彼絡みの面倒ごとに駆り出されることになるのであるが、それはまた別の話である。
テッド・ハーグリーヴスが蚤の市で襲撃されたことは、新聞で大きく報道された。バーティツを体得していたおかげで助かった。バーティツは素晴らしいと身振り手振りも交えながら、記者たちに彼は熱く語った。同時に、バーティツを布教するのも忘れない。記者たち一人一人に、バーティツ教本を手渡して知名度を高めていったのである。
バーティツ人気に本格的に火が付いたのは、テッドが描いた同人誌である。
蚤の市での騒動を、そのままノンフィクションで漫画化したシロモノであり、しぶいおっさんが無双する様子は某ハ〇レンの如しであった。というより、テッド本人が意識して描いていた。これが大ヒットとなり、大手出版社からオファーが来るほどであった。商業漫画家の悲哀を知っているテッドは、丁重にお断りしたのであるが。
漫画のヒットと同時にバーティツの教えを乞う者も激増した。
バーティツを捨てて、理学療法士として生きていくつもりであったバートン=ライトも、そのあまりの熱意ぶりに心を動かされたのである。
再開されたバーティツ道場は、あっという間に門下生で溢れかえった。
その後もロンドン中に支部が作られていき、10年経たずに英国全土に広まっていった。バートン=ライトは、バーティツ総帥として、ヨーロッパ武道の先駆者として歴史にその名を刻むことになるのである。
テッド君が紳士になるべく修行しました。これでも暴走マルヴィナには勝てませんがw
バーティツ開祖のバートン=ライトですが、本作では某筋肉錬金術師っぽい性格にしています。だって、お鬚がそっくりなんですもん(オイ