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第22話 終戦

 ベルギー領内の塹壕陣地を突破して、次々と都市を占領したBEF(英国海外派遣軍)と愉快なマジキチ……もとい、フランス義勇軍と日本陸軍であったが、デュッセルドルフを占領してからは進軍を停止していた。


 これは最初から予定されていた行動であった。

 ドイツ国内に攻め込むのはさすがに無謀である。なりふり構わず東部戦線から部隊を引き抜いてくれば、さすがのBEFでも壊滅してしまうであろう。


 そもそも、英国はドイツの国土を灰燼に帰すつもりなどなかった。

 そんなことをしたら、戦後処理が面倒になるだけである。なるべく自軍の損害を減らすべく次なる手を打とうとしていたのである。


 デュッセルドルフは、史実ではデュッセルドルフ空港が開港しており、大規模な飛行場の建設に適した場所であった。例によって例の如く、BEFは建機を大量投入し、半月程で大規模な軍用飛行場を完成させたのである。


「それにしても、壮観な光景だなぁ」

「この時代に、これだけの飛行機を集中運用するのは前代未聞だろうな」

「しかし、この部隊の維持運用となると、どれだけの物資と人員が必要になることやら……」

「「「はぁ……」」」


 広大な滑走路の片隅でため息をつくのは、円卓所属のMob参謀たちである。

 BEF首脳陣に最も頼りにされると同時に、最も扱き使われているであろう彼らは、休む間もなく飛行場建設を命じられていたのである。


「飛行機もだが、例のブツは間に合うのか? あれが今回の作戦の肝なのだが」

「デザインは終わって、国内の印刷所で印刷しているそうだ。作戦決行にはギリギリ間に合うはずだ」


 ちなみに、デザインしたのは現在アメリカにいるバカップルの片割れである。

 生前はミリオタでもあった彼は、史実で実際に使われた物を見知っていたのである。


 仕事そのものは簡単なものであったが、余計な仕事を増やされたために、アメリカからの撤収を急いでいるシドニー・ライリーは不機嫌となり、傍らに控えるメイド兼婚約者も二人の時間が減ったことで、やっぱり不機嫌となり、板挟みで彼のストレスが溜まってしまったのであるが、割とどうでも良いことであった。






 1916年7月1日午後10時。

 この時期のヨーロッパは日没が遅いのであるが、さすがにこの時間帯になると周囲は完全に闇に閉ざされる。しかし、デュッセルドルフの飛行場は全てのライトが点灯しており、大量の航空機用エンジンから発せられる轟音が響き渡っていた。


『針路クリア。一番機発進せよ』

『ラジャー!』


 管制塔からの許可を受けてハンドレページ V/1500が、その巨体を加速させた。その後も続々と爆撃機が離陸していく。この爆撃機の大編隊が目指すのは東であった。


「針路は合っているのか?」

「先ほど天測しました。間違ってはいないはずです」


 地文航法による地形の照合を行おうにも、陸地は真っ暗である。

 現状では天測だけが頼りであった。


「!? 誘導電波を捉えました!」


 無線手からの報告に安堵するクルーたち。

 既に英国の軍用機では標準装置となっていた無線帰投装置が電波を捉えたのである。


 史実では、クルシー式に代表される無線帰投装置であるが、本来は母艦や基地局の電波をキャッチして戻ってくるための装置である。


 今回の作戦では、爆撃目標に事前にMI6が工作して、一定の時間帯だけ誘導電波を発信していた。この電波を辿ることにより、長距離夜間爆撃を実現させたのである。世界よりも10年は先を行く英国の無線技術の賜物であった。


「目標が見えたぞっ! 他の機体はついてきているか!?」

「視認は出来ませんが、エンジン音らしきものが聞こえます」

「可能ならタイミングは合わせたかったがやむを得んか。高度を下げるぞ」

「イエッサー!」


 途中日付が変わり、デュッセルドルフを出撃してから約4時間。

 爆撃隊は、目標であるドイツ帝国の首都ベルリン上空へ到達していた。


「投下用意っ!」

「……5、4、3、2、1、ナウッ!」


 この機体のクルーは知る由も無かったのであるが、ほぼ同じタイミングで全ての参加機がビラを投下していた。手すきのクルーが、解放された機体側方のドアから、手渡しリレーでビラを撒いていったのであるが、爆弾の代わりに積まれた宣伝ビラは相当な量であり、撒き終わるのに時間を要したのは言うまでも無いことである。


 その後、爆撃機隊は針路を西へ取り、デュッセルドルフからの誘導電波を拾って帰投。深夜に出撃して、1機も欠けることなく日の出過ぎに戻ってくるという偉業を達成したのである。


 ちなみに、ドイツ側は完全に後手に回っており、事の次第を知ったのは夜が明けてからであった。夜間に迎撃出来る機体が無いことに気付いたドイツ軍は、大慌てで夜間戦闘機と支援機材の開発を進めることになる。






 ベルリンから始まった夜間ビラ撒きは、ドイツ全土に拡大していった。

 地方都市にも、テッド謹製の空襲予告ビラはばら撒かれた。実際に夜間空襲をするかしないかはともかくとして、現状では迎撃不可能であり、住民を恐怖のどん底へ叩き込んだのである。


 いつ本物の爆弾が落とされるのか分からない状況となったドイツ国内の各都市では、蜂起や政変が相次いだ。真っ先にビラ撒きのターゲットとされたベルリンでも大規模デモが起こり、政府の機能が麻痺していったのである。


 この時点で、オスマン帝国は連合国側に降伏していた。

 戦争序盤で占領したベラルーシとウクライナも、ロシアにより奪還されていた。ブルガリア、ギリシャなどバルカン諸国も、連合国側で参戦しており、完全にドイツは包囲されていたのである。


 唯一残されたオーストリア=ハンガリー帝国は、史実よりも消耗していないだけマシといった程度であり、戦力としては微妙であった。ユトランド沖海戦や、その後の塹壕突破戦が大々的に報道されてドイツが敗色濃厚なのを見るや、極秘裏に講和交渉を開始する有様であった。つまりは、ドイツの味方は事実上いなくなったのである。


 このような状況では、戦争の遂行など到底不可能であった。

 追い詰められたドイツは、アメリカのウッドロウ・ウィルソン大統領に講和のための覚書を送付したのである。


 この状況を待ちわびていたのがアメリカである。

 講和を上手く取りまとめることで、国際社会のおける地位の向上に加えて、荒廃した欧州の戦後復興に大々的に口を出せる大義名分を得ることが出来ると、アメリカの政財界はドイツの講和仲介に大いに乗り気であった。


 アメリカの積極的な姿勢に大いに期待したドイツであったが、その期待は裏切られた。アメリカの講和案は、史実と同じく事実上の降伏要求に過ぎなかったのである。史実と違って、泥沼な戦争を直接経験していないだけドイツの立場を理解しておらず、理想が先走ってお花畑な内容で質が悪かったとさえ言えた。


 あまりの講和条件の過酷さに徹底抗戦を叫ぼうにもドイツ軍の士気低下は甚だしく、脱走者が続出する状態であった。これに加えて、国内は反乱蜂起でお祭り状態であり、もはや無政府状態といっても過言では無かった。このままお花畑な講和条約を呑むしかないと思われたのであるが、意外なところから救いの手が差し伸べられたのである。






 ドイツに救いの手を差し伸べたのは英国であった。

 英国からすれば、苦労して牙を抜いて無力化したアメリカが、国際社会で発言力を高めるのは好ましくなかったのである。


 英国が提案した講和案は、アメリカに比べればだいぶ穏当であった。

 特にドイツ陸軍に対しては、侵略した全地域およびアルザス・ロレーヌ地方からのドイツ軍撤収のみを求めていた。


 これは、ドイツ陸軍を解体することで、国内でゲリラ戦を展開される危険性を考慮した結果である。ボルシェヴィズムのまん延に対する防波堤として残しておきたいという思惑もあった。この時点で、ロシア革命は起こっていなかったが、将来的にそうならない保証は無いのである。


 海軍に関しては、Uボートと戦艦の無条件の引き渡しが求められた。

 ユトランド沖海戦で主力艦の大半が沈められてしまったせいで、引き渡せる艦はわずかであったが、多少なりとも戦時賠償になるのであれば、ドイツ側に拒否する理由は無かった。


 この他にも、先端技術の引き渡しや多額の賠償金、さらにはアルザス・ロレーヌ地方の支配権放棄などがあったが、アメリカの講和案に比べればドイツ側を尊重した内容となっていた。


 この講和内容は、英国が作成したもので『フランス・コミューン』の意見は尊重されなかった。英国にとってのフランスとは亡命政府であり、アルジェリアに設立予定の『フランス共和国』であった。


 亡命政府の関係者には、史実同様の過酷な制裁を主張する者も多かった。

 しかし、領土を失っている現状では、いくら利権を主張しても意味は無かった。それよりも、一刻も早くフランス共和国を建国して、いずれ本土に凱旋することを優先するべきだとの意見が多数を占めたのである。英国が、フランスが得るべき戦後利権を一時的に預かり、本土奪還の際に返還するという秘密条約もこれを後押ししていた。


 英国が新たな講和条件を提示したことは、アメリカにも伝えられた。

 提示された英国の講和条件の内容を知ると、大慌てで講和条件を緩和する用意があることをドイツ側に伝えたのであるが、反応はなしのつぶてであった。


 史実とは違い、アメリカは第1次大戦に参戦していないために、他の参戦国からは軽く見られがちであった。そこに非現実的な講和案を持ってきてしまったために、まともに相手をされなくなってしまったのである。自業自得といえばそれまでであるが、講和の仲介に失敗したウィルソン大統領は、政財界の厳しい批判に晒されることになる。






 1916年9月。

 ドイツは英国の講和案を受諾。これを叩き台にして講和条約の詳細を決定することに同意した。講和会議はロンドンで行われることになり、後にロンドン講和会議と呼ばれることになる。


 講和会議はダウニング街の英国外務省で開催された。

 史実では、外務省、インド省、内務省、植民地省の4つ官庁が入った合同庁舎であったが、この世界では業務拡大に対応するために、場所こそ同じダウニング街であったが、それぞれ独立した建物となっていた。


 講和会議への主要な参加国は英国、フランス共和国(予定)、イタリア王国、ロシア帝国、日本であった。その他には、連合国側で参加したギリシャなどのバルカン諸国や、ベルギー、ブラジル、中華民国も参加していた。


 史実とは異なり、敗戦国側であるドイツは最初から講和会議に招かれていた。

 ドイツは独自に作成した講和案を提出することと、英国が作成した講和案に対して意見することが認められていた。


 フランス・コミューンは、土壇場で英国を裏切ったこと、アメリカは正式に参戦していないうえに、馬鹿げた講和案を持ってきたこともあり、両国はオブザーバーとしてのみ参加が許された。


 ロンドン講和会議は、ほぼ半年間に渡って開催された。

 オブザーバーであるはずのフランス・コミューンが史実に準じた講和案を独自にぶち上げたり、相も変わらずアメリカが理想論を展開したりしたが、所詮はオブザーバーであるので相手にされなかった。


 様々な国々の、様々な思惑が入り乱れたロンドン講和会議であったが、最終的に英国の講和案に変更を加えたものとなった。最初から最後まで英国が主導権を手放さなかったことに加え、史実の半分の期間で休戦となったことで、戦争被害が抑えられたことが大きかった。


 さらに言うならば、英国に掣肘を加えられる国家が存在しなかったことであろう。フランス共和国(予定)は、英国との秘密条約で黙らされていたし、アメリカとフランス・コミューンに至っては議決権の無いオブザーバーに過ぎなかったのである。






 1917年2月。

 ロンドンのウィンザー城において、連合国とドイツの間で講和条約が締結された。後にウィンザー条約と呼ばれることになる条約の骨子は以下の通りであった。


・賠償金1500億金マルク(無利子)

・海外領土の放棄

・アルザス・ロレーヌ地方の支配権の放棄

・ポーゼン州内のポーランド人の居住地域の割譲

・フランスの炭鉱が復旧するまで石炭を提供


 史実において、ドイツが想定していた講和案の賠償金を増額して、植民地を放棄した内容であり、この他にも海軍の軍備制限、最新の技術や兵器の引き渡しなどが課されていた。帝政の破棄については盛り込まれず、ドイツ国民が決めるものとされた。


 史実よりも早期に休戦したために、辛うじて分裂を免れたオーストリア・ハンガリー帝国は、ほとんど戦局に関与しなかったために、多少の賠償金は課されたものの、実質お咎め無しであった。


 史実の東欧の惨劇を知る者すれば、苛烈な賠償金に耐え切れずに分離独立祭りが発生したら目も当てられないのである。分離独立するよりはオーストリア・ハンガリー帝国としてまとまってくれたほうが円卓としては都合が良かったのである。問題の先送りをしたとも言えるが……。


 英国の軍門に下ったオスマン帝国は、国号をトルコ王国へ変更。

 メフメト6世を宗教的君主とする立憲君主制国家として再出発した。宰相にはムスタファ=ケマルが就任し、国内の改革を断行して近代国家として発展していくことになる。


 フランス・コミューンは賠償金を獲得し、アルザス・ロレーヌ地方の支配権も手に入れた。これに加えて、国内の炭鉱が復旧するまで、ドイツから石炭を無償で提供されることになったが、英国の圧力でフランス共和国(予定)にアルジェリアを割譲せざるを得なかった。


 フランス共和国(予定)は、アルジェリアを本土として1917年末に建国された。MI6の手引きによって、フランス・コミューンの思想に危険を感じた資本家や、フランス義勇軍に参加した軍人など、優秀な人材がこぞってフランス共和国に参加していた。


 英国はフランス共和国を正当なフランス政府と公式に認定しており、可能な限り便宜を図った。資本や技術提供に加え、亡命してきた優秀な資本家と現地の安くて豊富な労働力が合わさった結果、工業国として発展していくことになる。


 フランス・コミューンは心情的にドイツを許せず、戦後復興が落ち着くと軍備増強を開始した。フランス共和国も、英国との秘密条約に基づいてフランス・コミューンを打倒するために、軍備増強を開始。最高のタイミングで横殴りをするべく、その牙を研いでいったのである。


 ロシアは、自力でウクライナとベラルーシを奪還したことと、賠償金を得たことで一応の面目は保った。しかし、他の列強に比べて国内体制や軍部の旧弊化は明らかであり、このままでは立ち行かなくなるのは目に見えていた。危機感を感じたニコライ2世は、自ら国内の近代化に乗り出したのであるが、成功するかは現時点では未知数であった。


 イタリア王国は、賠償金を得たのみであった。

 史実と異なり、オーストリア・ハンガリー帝国の存続が決定したことにより、トリエステ、南チロル、イストリアの併合は認めらず、当然ながらダルマチアの併合も不可能であった。このことにイタリア国民は強い不満を抱き、後々まで尾を引くことになる。


 日本は、第1次大戦最大の勝ち組であった。

 英国に全賭けした甲斐があってか、賠償金のみならず、Uボートなどのドイツの最新兵器や、優れた工作機械を大量に獲得。これに加えて、史実では国際連盟委任統治領であった南洋諸島を領土して獲得した。平成会が狂喜乱舞したのは言うまでもない。このことを機に、日本は急速に国力を増大していくことになる。






 英国は賠償金を得たのみであったが、国内からはほとんど不満の声は出なかった。戦死者1万人弱という、史実の100分の1以下に被害が抑えられたのに加え、第1次大戦を主導して、最終的に連合国側を勝利に導いたことが国民を満足させたのである。特にユトランド沖海戦や、ドイツ軍の塹壕ラインを蹂躙した戦果が国民を熱狂させていた。


 戦争を早期に集結させるために払った対価は莫大なものであった。

 しかし、英国は円卓チートと某魔法の壺によって、これを克服。世界最強国家として君臨し続けることになった。第1次大戦後の没落の回避という円卓の悲願は達成されたのである。


「ようやく、終わりましたな」

「そうだな」


 オックスフォード近郊のブレナム宮殿の一室。

 歓談するのは、海軍大臣ウィストン・チャーチルと軍需大臣デビッド・ロイド・ジョージである。チャーチルは葉巻をくわえ、ロイド・ジョージはウィスキーを飲んでいた。


「ロイド・ジョージ殿。世界はこれからどうなるのでしょうな」

「おそらく10年間は平和を維持出来よう。しかし、そこから先は分かりかねるな」

「10年ですか……。準備期間としては少々短い気もしますね」


 ふぅ、と葉巻の煙をはきだすチャーチル。

 グラスを片手に話を続けるロイド・ジョージ。


「だが、やらねばなるまい。今回の戦争はリハーサルに過ぎん」

「第2次大戦こそが本番というわけですか」

「しくじれば、我らは滅ぶだろう」


 円卓の目標である第1次大戦後の没落の回避を達成したというのに、二人の表情は晴れやかではなかった。彼らが成したことは問題の先送りに過ぎず、更なる厄介ごとになって帰ってくることが明らかだったからである。平成会という史実には存在しなかった組織も彼らを不安にさせていた。


「それを回避するためにも、彼の力は不可欠ですな」

「左様。彼はまだ若いのだから、早いうちに組織で雁字搦めにしておくが良かろう」

「思うのですが、彼は少々落ち着きが無いように見受けられる。子供でも作れば落ち着くのではないでしょうか?」

「名案であるな。では、わたしが教育を担当しよう」

「ずるいですぞロイド・ジョージ殿!? わたしのところで本家の入婿たる教育を……!」


 勝手にテッド・ハーグリーヴスの将来を描く二人。

 本人が見たら卒倒しそうな光景である。


「まぁ、何はともあれ、だ。」


 軽く咳払いして真顔になるロイド・ジョージ。

 同時にチャーチルも葉巻を灰皿に押し付ける。


「「まずは結婚式の日取りだ(ですな)」」


 奇しくも、二人から出たセリフは同一であった。

 いや、この場合は必然といっても良いかもしれない。ともあれ、この世界はひたすらにテッド・ハーグリーヴスにとって残酷であった。ただ同人誌を描ければ満足な彼の思いとは裏腹に、今後も円卓で馬車馬の如く扱き使われることになるのである。






以下、今回登場させた兵器のスペックです。


ハンドレページ V/1500


全長:19.51m   

全幅:38.41m    

全高:7.01m     

重量:8000kg(空虚重量)

  :14000kg(最大離陸重量)    

翼面積:260.0㎡

最大速度:159km/h

実用上昇限度:3350m

飛行可能時間:17時間

武装:ヴィッカース機関銃×3(機首、胴体、尾部) 250ポンド(113kg)爆弾30個(主翼)

エンジン:ロールスロイス イーグル8 水冷エンジン 375馬力 × 4

乗員:8~9名


第1次大戦末期にベルリン空襲に投入された4発爆撃機。

この世界では円卓技術陣の努力により大戦序盤から量産配備。

オリジナルとの相違点は、ルイス機関銃の代わりにヴィッカース重機を装備していること。


今回の夜間ビラ撒き作戦では主翼に爆弾を装備せず、機内に大量の空襲予告ビラを搭載して出撃した。


比較的低速とはいえ、時速100km/hで飛行中に機内から搭乗口を開けるのは至難の業であり、かつビラ撒きも面倒なので作戦に参加した兵士からは山のように改善要求が届いた。その結果、機体下部爆弾扉の実用化が早まった(らしい)。

勝った!第1部完!(違

ようやく第1次大戦が終わりました。

これからしばらくは戦間期です。テッド君の活躍も増えるはず。多分、きっと、めいびー。

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