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ステファニーはブラッドリーを見るとおそるおそる尋ねた。
「ブラッドリー様は、私の黒い瞳が怖くはないのですか。」
「今まで黒い瞳の方に会ったことがないので、お会いするまでどんな方なのか分からず不安はありました。」
「やはり、怖いですよね。だったら…。」
「でも、ステファニー嬢をみてそんな不安は無くなりました。どうか友達になってもらえませんか。」
ブラッドリーに優しそうな笑みを向けられ、ステファニーはますますどう答えて良いか分からなかった。
そんなステファニーにアルフレッドとカーティスは優しく語りかけた。
「今、無理をする必要はない。だが、お前が家族以外の誰かと話したり、時を一緒に過ごしたりする事がこの先必ず必要となる。他の人と繋がることはお前に必要なんだ。」
アルフレッドはステファニーを見ると辛そうにいった。
「ステファニー、怖いかもしれないけど私も旦那様の意見に賛成よ。」
マリアンヌはステファニーの手に心配そうに自分の手を重ねた。
「ステファニー嬢、息子があなたを傷つけたりすることがないよう私も目を光らせる。だから、この話を受けてはくれないだろうか。いつか、あなたが人と繋がる為の練習と考えてくれてかまわない。」
カーティスはステファニーの目をまっすぐ見つめ話をした。
みんながステファニーの将来のことを考えてくれているということは、よくわかった。
しかし、ずっと屋敷で過ごしていたステファニーにとって、新しい人を受け入れることは、怖いという気持ちがやはり強かった。
「申し訳ありません。少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか。」
ステファニーは、深く頭を下げた。
「わかった。ゆっくり考えてくれてかまわない。」
カーティスはステファニーに優しく微笑んだ。
毎度、短くてすみません。