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その頃、ステファニーは学園の裏庭にいた。

「どうして、みんな私を受け入れてくれないの。ただ私は仲良くしたいだけなのに。何を間違ったの?何がいけなかったの?どうして…。分からない…。分からない…。」

木のたもとにうずくまると、ステファニーは叫び続けた。そして、その叫びはステファニーの中に黒い渦をうみだした。黒い渦はどんどん大きくなり、ステファニーから飛び出そうとした。

しかし、力は封じられ外に出ることは出来なかった。やがて、大きくなった渦は、ステファニーの意識を飲みこみ始めた。

「助けて…。怖い…。苦しい…。」

やがて、すべてを飲み込まれたステファニーは意識を失った。

頭の中から声が聞こえた気がした。

(やっとこっちに来てくれるのね。うれしい。)


アイリッシュ達が見つけた時、ステファニーは気を失い、全身が黒いもやに包まれていた。

「ステフ、どうしたの!」

アイリッシュがあわててステファニーに触ろうとしたのを、クラークが急いで制した。

「触っては駄目だ。黒いもやは、黒き魔法の証と聞いたことがある。」

「そんな…。ステフ、どうして…。」

「すぐに先生を呼んでくる。」

クラークが教師を呼びに走った時、うめき声をあげながらステファニーが目を開けた。

「う…。」

「ステフ、目を覚ましたの?大丈夫。」

ブラッドリーは、ステファニーに声をかけた。でも、何かいつもと様子が違った。目を開けたステファニーは、黒いもやに包まれ不適な笑みを浮かべていた。

「あら、アイルにブラッドじゃない。そんな顔してどうしたの?」

「ステフ、どうしたの?なんだか、いつものステフじゃないみたい。」

アイリッシュは、不安そうにステファニーに言った。

「そうかしら。でも、確かに違うかもしれないわ。私ね、気がついたの。」

「気がついた?何を?」

ステファニーは悲しげに二人を見て笑った。

「アイル、ブラッド、聞いて。私ね、みんなに嫌われないように頑張ったのよ。友達が困っているなら、助ける為にたくさん手伝ったわ。自分の意見を隠して相手が望むような答えを言って、機嫌をそこねないようしたし。でも、無理だったの。向こうは私のこと友達なんて思ってなかった。都合のいいやつとしか思ってなかったの。本当の友達なんていなかったの。」

ステファニーは、目からたくさんの涙を流しながら辛そうな顔をした。

「ステフ…。」

「いっぱい無理したら、癒しの魔法使えなくなっちゃった。私の中にある黒き魔法の力が強くなって、癒しの魔法使えないんだって。私のたった一つの望みだったのに。」

「そんなことになっていたなんて…。ステフ辛かったわね。」

「ごめん、気づいてやれなくて。聞いたよ。エドワード様にも、傷つけられたって。大丈夫?今さら遅いかもしれないけど、僕達に出来ることはない?」

アイリッシュとブラッドリーは、ステファニーの辛さを考えると自分の事のように辛かった。

「ありがとう、アイル、ブラッド。私の為に悲しんでくれるのね。だったら、手伝ってくれる?」

「もちろん手伝うよ。」

「何をすればいいの?」

「力を戻す為に、私をこんな風にした人達を消すの。」

ステファニーの言葉にアイリッシュとブラッドリーは、驚き固まった。

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